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kn side
「来世も絶対兄弟になろうね!」
前世、俺には双子の弟がいた。
だが幼いころに弟は磋牙という裏社会の組織に連れ去られてしまった。
俺は弟を探し出すために磋牙に潜入し、幹部まで登り詰めた。
のに。
弟はボスとして祀り上げられ、挙句の果てには俺が殺してしまった。
そんな前世がある俺だが、今はその弟と「友達」として仲良くしている。
kn「、、、でも兄弟にはなれなかったんだよな。」
シャケと来世でも仲良くできているのは嬉しい。
でも、約束が守れなかったこと。
あの日殺してしまったこと。
俺はまだ本人に謝れていないのが心残りだ。
shk「きんとき?次体育だよ?」
kn「、、!!ごめんぼーっとしてた笑」
shk「何やってんだよ笑 早くいくぞ!」
シャケに手を引っ張られ、急ぎ足で授業に向かう。
、、前世でもこんなことあったな。
shk「そういやきんときってさー」
更衣室で着替えているとシャケが話しかけてくる。
kn「どうしたの?」
shk「いや、嫌だったらいいんだけど、いつも左手だけ手袋つけてるのなんでかなって。」
、、どうしよう。
前世の名残みたいなもので、俺の左手には蒙古斑がある。
あまり人に見られたくないから隠していたけど、、、
シャケになら見せてもいいだろう。
俺は黙って手袋をとる。
kn「俺の左手、生まれつき蒙古斑があるんだよね」
「でも生活に支障とかあるわけじゃないし!大丈夫だよ笑」
なるべく気を遣わせないように明るいトーンで話す。
が、シャケは俺の手を見つめたまま黙り込んでいる。
kn「、、、シャケ?体調でも悪くなった?大丈夫?」
shk side
kn「俺の左手、生まれつき蒙古斑があるんだよね」
「でも生活に支障とかあるわけじゃないし!大丈夫だよ笑」
左手。蒙古斑。
何か昔の記憶ようなものがフラッシュバックする。
俺、前にもこんなことあった、、?
『お兄ちゃん!髪の毛結んでー??』
『ふふ、おいで。お兄ちゃんがやってあげる。』
『いつものやつやって!!みつあみ!!』
『■■■は三つ編みばっかやってっていうね笑』
『だってお母さんがいつもやってくれてたやつだし!』
『、、そうだね。お兄ちゃんが■■■のこと守ってあげるからね。』
、、、お兄ちゃん?三つ編み?
誰かわからないけど忘れちゃいけない人な気がする。
大切で、温かくて、大好きだった人。
kn『シャケ?大丈夫?』
目の前のきんときの姿と、さっきの人の姿が重なる。
shk「、、、、お兄ちゃん、、?」
kn「、、、、え、?」
は、?俺何言ってんだ。
shk「ちょ、きんときごめん。なんか俺疲れてるのかも、笑」
kn side
シャケが数分ぼーっとしたあと。
再度声を掛けたら「、、お兄ちゃん、?」と言われた。
もしかしたら、シャケにも前世の記憶があるのかもしれない。
自分の鼓動が早くなるのを感じる。
shk「ちょ、きんときごめん。なんか俺疲れてるのかも、笑」
まって。思い出して。いやだ気のせいにしないで。
いわなきゃ。俺たち前世兄弟だったんだよって。
ごめんなさいって。殺してごめん。守れなくてごめんって伝えないと。
呼吸を整えて口を開く。
kn「、、、ねえシャケ。」
「俺たち前世兄弟だったんだよ、って言ったら。信じてくれる?」
shk side
shk「は、、?前世、兄弟だった、、、?」
きんときが真剣な顔で言い出す。
でも、それが本当なら。さっきの人は。
shk「きんときが、前世のお兄ちゃん、、?」
きんときの顔がぱっと明るくなる。
kn「え、そう、、そう!!俺、前世はシャケのお兄ちゃんだったんだよ、、!!」
きんときの少し不安そうな笑顔を見て、記憶が戻ってくる。
俺は孤児で、磋牙の人に拾われて、育てられて、、。
磋牙のボスになって、、、
後ろから銃で殺された。
でも、ほんとはお兄ちゃんがいた、、、?
『お兄ちゃんがシャケのこと守ってあげるからね。』
きんときとよく似た人の笑顔がフラッシュバックする。
shk「、、、きんときが、、お兄ちゃん、だったの、、?」
改めてきんときの顔を見る。
kn「、、うん、。でも、来世も兄弟になろうねって、約束したのに、っ、、」
「おれっ、、約束まもれなくて、、、」
涙でぐしゃぐしゃの顔できんときが話す。
kn「おれね、、前世シャケのこと殺したの、、、。守るねって、約束したのにっ、、」
「ごめんっ、、ほんとにごめん、、、おれ、、シャケのことっ、、、」
shk「、、うん、うん。大丈夫だよ。」
俺はそう声をかけてきんときの背中をさする。
shk「兄弟にはなれなかったけどさ、」
きんときの涙を拭いながら話しかける。
、、うわ、俺は泣くつもりなかったのに、、
shk「、、、今世でまた会えたじゃん、笑」
#花龍列車
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