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「レオンくん?…ハルト?…」
『かぐや!/母さん!/お姉ちゃん!』
「ほらほらみんな泣いたら駄目だぞ〜。ってなんで深登が?」
「今はいいの…!レオン様私もう帰ります。」
「あぁ、ありがとう。カイト、深登」
「貸し1だからな」
「はいはい」
助けられた、私にも!まだ魔力は4分の3残っているから全然大丈夫。
「カイト様?大丈夫ですか?」
ふらつくカイト様に声をかける。
「少し魔力を使いすぎたみたいだ。」
「仕方ないですね〜手貸してください!」
私はカイト様に魔力を返す。
「返さなくていい、そのうち戻る。」
「無理しちゃダメです!カイト様が私に無理をするなと言う理由と同じです。」
「そうか。では少し膝を借りる。」
「はい、喜んで。」
私の足に頭を乗せて凛とした顔でそっと眠る。
その間に私は出せるだけの魔力を出してバリアを張ってカイト様に魔力を注ぐ。
少し体温が高いカイト様。
暖かい。
「ピヤッ」
「ゴブリンか、少しくらい休ませてよね!ファイアーボール!」
「なんの騒ぎだ?」
「ただのゴブリンです。カイト様まだお眠りになっててください。」
「おい、敬語。」
「カイト様に敬語無しは無理です。私が敬語で話したいんです。慣れてないですし」
「もう眠れない。早く帰ろう」
「はい、カイト様」
「…」
「カイト!やっと会えた!久しぶり!」
謎の女性が別邸のリビングで待っていた。
「カーイト!」
そう言いながらカイト様に抱きつく。
「…!カイト様のバカっ!」
「お、おい!深登!」
私は空気に耐えられず外に出る。
カイト様のバカバカバカ。
「深登さん?」
「ハルトくん、どうしてここに?お姉ちゃんは?」
「母さんが深登さんを連れてきて欲しいとの事だったので」
「わかった、今行くよ。あと敬語やめてね。同い年らしいし」
「わかった、」
「さっきぶりだね〜!深登」
「さっきぶり、お姉ちゃん」
「で、なんでここにいるの?」
「女の子のを助けるために車に轢かれた。いつも通り死に戻りするかと思ったんだけど、なんかここに来てた」
「なるほどね〜」
「深登、カイト様が来ている。どうする」
「っ!会いたくない!」
ハルトにはさっきのことを全て話していた。
「ハルト、レオン様呼んで!」
「あ、あぁ、わかった」
「荒れてるね〜何があったの?」
「私に惚れたとか言っといてカイト様がよくわかんない女の子とデレデレしててムカついたの!」
「ありゃりゃ、深登の初恋は荒れてるね〜」
「もう!」
「いきに呼び出してどうした?深登」
「レオン様!カイト様と話してて!」
「お、おうわかった」
「なんか深登めっちゃ荒れてたけどなんかしたのか?カイト、ってかお前ら3日間で何回うちに来るんだよ、」
「実はうちの姉が当然遊びに来てな、姉がいきなり抱きついてきて、それが気に食わなかったらしい」
「カイト、こればっかりは深登が可哀想だ。」
「やっぱりそうか?」
「あぁ、とりあえず仲直りしてこい」
「わかっている」
カイト様と2人っきり。静かに流れる時間。
お姉ちゃんとレオン様がセッティングしたらしい。
「深登、さっきの女は俺の姉だ。昔から距離が近くてな。不快に思ったなら謝る。」
「わかってます、途中から勘違いかもって思ってました。カイト様、今回は誤解でしたけど次はないですよ」
「そう言って貰えて良かった。深登、手を貸してくれ。」
カイト様は私の薬指にゆっくりとにリングをはめる。
「カイト様これは?」
「婚姻の証だ。改めて、俺はお前が好きだ。深登、俺と結婚してくれ。」
その瞬間カイト様に対する感情が溢れて涙がこぼれ落ちる。
「バカ…バカカイト様!私の方が…私の方がカイト様が好きです!」
その瞬間お屋敷の外に大きな花火が上がった。
「キース!キース!」
ドアの方を見るとお姉ちゃんとレオン様、ハルトが見ていた。
ハルトはなんかキレ気味だったけど。
見つけた瞬間。私の恥ずかしさは限界を超えた。
「あ…あ…いやーぁ!!///」
「お前ら、いつから見ていた」
「深登の勘違いかもってわかってましたの下りから」
「最初からか…」
「ハルトー!!2人をどうにかしてー!!」
「嫌だ。2人でイチャイチャしてろ。俺は寝る!」
「ハルトぉー、」
「深登、」
「ん!?」
その瞬間カイト様は私にキスをした。
「あらら、これは本格的に邪魔者ね」
「戻るか。」