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「ハルト!買い物いかない?」
「…」
あれから1週間経った。
あの日からハルトは少し冷たい。
理由を聞いても答えてくれない。
「ハルト、深登ちょっといいか?」
「なんですか?レオン様」
「魔王達がお待ちだよ」
「久しぶりね深登。カイトと仲良くしてる?」
「はい、シノン様」
シノン様はお母さんの相棒で信頼出来る人だ。
「本題に入ろう。単刀直入に言う。ハルト、深登2人には新たな魔王になってもらう。」
「え?!何でですかカイト様?!」
「深登は俺との勝負に余裕で勝っただろ?ハルトは俺とかぐやの娘だからな。まー、俺推薦?」
「私はいいですけど、ハルトはあんまり乗り気じゃ…」
「わかった。やる。ただ、ひとつ条件がある。カイト様、一緒に住ませてくれ。」
「まぁ、いいが深登はどうだ?」
「別に構わないですよ」
「ならいいんだが」
「じゃあハルトはここの部屋使ってね。」
私は別邸に戻り客間に案内する。
「わかった。」
「じゃあ私はカイト様のところに行くからなんかあったら来てね」
「ん」
やっぱり機嫌が悪いみたいだ。
でもなぜ条件が一緒に住むことだったんだろう。
「っやめてください!」
裏口近くから声がした。
「アクア?!大丈夫?!」
「深登様っ!助けてください。」
「あなた、誰?何者?」
「お前が噂の深登って奴か?」
「そうですけど、私に何が御用でも?」
「どうやらうちのボスがお前さんに惚れちまったみたいなんでなw着いてきて貰うぜ」
「アクアをきづつけた人について行く訳ないでしょ?帰りなさい。帰らないならそれ相応の対応はしますよ。 」
「無理やりにでも連れていく」
「では…ボーダーライン!クリアジャマー!」
「動けっ!」
「マグナ・グレード!その揺れに耐えてないと死ぬわよ。」
「ありがとうございます、深登様」
「全然!お願いがあるのだけど良い?」
「なんでしょう」
「カイト様のところに運んで?」
「え?」
私はその瞬間意識を失った。
次に目覚めたのは1週間後だった。
カイト様によると魔力回復の為だったらしい。
異世界に来てから元の生活と違いすぎて耐えられないことも原因だと私は考えている。
「深登様調子はどうでしょうか?」
「ありがとう、大丈夫よロゼ」
「そうですか、それと魔王招集のお手紙が届いていました。ご体調が良ければご出席なさってください。」
「わかった!ありがとう」
「では僕はこれで」