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第18話「選定の儀」


旧市街の中心に、突如として現れた巨大な塔。

それは《Magica Order》によって召喚された、“契約の塔”。


塔の最上階には、椅子がひとつ。

そこに座る者が、「最終契約者」となる。


寿カレン(通信)「選定はこれより始まります。この塔を登りきり、最後に“椅子”へとたどり着いた者が、新たな力を手に入れるでしょう」


カレン「ただし……塔の中には、それぞれの“心の弱さ”が試される」

カレン「逃げれば、そこで終わり。進めば、心がえぐられる」


塔の前に、みこ・とき・ふぶき・海が集まる。

4人は、互いの目を見て頷いた。


とき「こういうの、ゲームの最終章みたいね……燃えるじゃない」


ふぶき「怖くない、と言えば嘘になりますけれど……皆さまと一緒なら」


「選ばれたらどうする? 力を使うことに迷いはあるかもな……」


みこ「でも……私たちが、前に進むためには、誰かが“選ばれなきゃ”いけないんだよ」



塔の中、第一層

そこには、それぞれに対応した“心の影”が現れる。


みこの影「あなたは何もできない。人を救いたいとか、守りたいなんて、ただの思い上がり」

みこ「それでも……私は、助けを待ってる人のために、動きたい。たとえ無力でも!」



海の影「お前は“選ばれない”側の人間だ。ヒーローの隣で終わるだけ」

「……それでも、俺は“あいつら”と並んで立ちたい。見てるだけなんて、もう嫌なんだ」



ときの影「みんなを信じてる? 本当に? 裏切られた過去を忘れたの?」

とき「信じたい。怖くても、それが“今の私”だから」



ふぶきの影「優しさで何が守れる? 本当は誰にも必要とされてない」

ふぶき「それでも、わたくしは“優しく在りたい”。それが、わたくしの選んだ強さですの」



各層を突破していく4人。

それぞれの傷と向き合いながら、心の闇を超えていく。



最終階——

4人は、ついに椅子の前に立つ。


カレン「全員、よくここまで来ました」

カレン「今から、“最終契約者”を決定します」


椅子の上に、白い光が舞い降りる。

それは、4人の中から1人だけを選ぶ光。


ゆっくりと、その光は——


桜田みこの頭上に降り注いだ。



みこ「……私が、選ばれた……?」


カレン「あなたの“願い”が、最も強く、純粋だった。だからこそ、選ばれた」


とき「……やっぱりね。納得、って感じ」

ふぶき「本当に……おめでとうございます、みこさん」

「これからが本当の戦い、だな」



みこの手の中に、新たなステッキが出現する。

赤黒い紋章と、静かに燃えるような魔力。


カレン「これが、“真の魔法少女”の力」

カレン「けれど、その力を持つ者には、ある“代償”が課される」



みこが選ばれたことで、すべてが変わっていく。

その代償とは一体——?

そして、魔法少女たちに迫る“最後の敵”とは——?

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