最近、テツとリトの距離が近い。
ひっそりと付き合いはじめた俺とテツ。
Oriensの他の二人にも言ってない。俺とテツだけの秘密。秘密なんだから、二人は友人なんだから距離が近くたって仕方ない。そんなことはわかってるんや。
でも
「ウワァァア!!!リトくん!!これ怖いよ、ちょっとまってなに?なにこれ!?」
そう叫びながらリトに抱きついたり、
「テツ、これうまいわ食う?」
「え!いいのリトくん!」
そう言い合いながらあーんしあったり。
正直嫉妬しまくりや。
テツと付き合ってからわかった。俺はめちゃめちゃ嫉妬深い
ふつふつと嫉妬とテツへの欲がからだの中にぐるぐると渦巻いたまま日々がすぎていった。
そしていま、Oriensでのオフ会が終わり、俺とテツの二人だけで二次会おうちデートをしている真っ最中。
「それでリトくんがさあ、配信中に~」
一時間程リトとウェンの話ばかり。
最初はうんうんと笑顔できいていたが、さすがに笑えないんや
かわいい笑顔で話続けるテツがなんだか鬱陶しくて、俺のことをみてほしくて気づいたら俺はテツの無防備に晒されている首もとに手を伸ばした。
びくりと揺れるテツの体。
恐怖に染まる瞳。
なんとも言えない高揚感が俺の心を締め付け、口元が歪む。
「っまな、く」
「他のやつらばっかり話す悪~い口はいらへんよな」
「っかは、っ」
苦しそうにもがくテツが可愛くてググ、と手に力がこもる。
顔を赤くして俺からの身勝手な行動を受け入れるテツが健気で笑顔が歪むのがわかった。
夢中になっていると、ぼそりとテツのか細い声が聞こえ、手の力が緩ませた
「ごめ、なさ」
謝罪しているとは思えない幸せそうな顔をし、だらしなく笑うテツが可愛くて怖くて愛おしくて手を首に添えたまま唇を重ねた。
テツside
マナくんに首を絞められた。
最初はいつも人に囲まれている彼に俺のことをみてほしくてリトくんの話題をだしたり、リトくんに抱きついたりしてマナくんに嫉妬させる予定だったのに、マナくんの行動は斜め上でだった。
ふわふわと酸欠になり回らなくなっていく頭に、いつもは可愛く朗らかに笑う顔がいびつに歪んでいたり。
ぞわぞわと甘く背中にはしる感覚に口元が緩む。
リトくん利用するみたいな形になっちゃってごもんね
マナくんもこんな浅ましい欲望に付き合わせてごめんね
「ごめ、なさ、」
気づけばそんな言葉が口からこぼれでた瞬間マナくんの動きが止まり、首もとをするりと撫でられ、ぁ、と声が漏れる前にマナくんの形のいい唇が俺のだらしなく空いた口元に重ねられるのを感じ俺は意識を飛ばした。
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