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豚さんです。現パロの高校生のころです。blです。ニセ関西弁があります。良ければどうぞ。付き合ってます。
暑い日差しが俺に注ぎ込まれる。夏は嫌いだ。日焼けするし、汗はかくし、アイスは美味いし。
放課後のチャイムがなる。夏休み前日のため、クライスメイトは騒いでいる。何するやら、どっかいって遊ぼうなどの声が飛び交う。俺はボッチだ。そんな予定はない。あるならばゲームだ。新しく買ったやつのレベ上げをしなければ。
「おいこら帰んぞ。」トントンの声だ。実際の名前は違う。しかし、彼からのそう呼んでくれとのことだった。ボッチといったな、あれは嘘だ。友人は少ないがいる。みんな優しい。「ん、帰ろ。そんで帰りしな、コンビニよってアイス食お。」「ええね。」「じゃんけんで負けた方が奢るのは?」「よっしゃ受けてたったる。」負けたのは俺だった。負けたー!と本気で悔しがる。高校生なのだ、遊ばねば。
コンビニに行き、アイスを3つ買う。一つは俺が、2つは彼が食べる。頭痛なんでと言ったが彼は、そんなん吹き飛ばすわという。
俺は、ソーダのアイスを、彼はハーゲンダッツのバニラとクッキーアンドバニラを買う。「高いやつ買いよって…。」「いやぁ!ありがとうございます!」にっこりと笑う。胸が高鳴る。イケメンを一度に大量摂取しすぎたせいだ。無駄に顔がいい奴め。「買うけどぉ…。」アイスを買い、コンビニのベンチに座る。溶けかかっているアイスを食べ始める。
「なあ、このあと暇やったらうちこーへん?」彼からのお誘いだった。暑さで汗が出て首やこめかみを伝う。赤い頬によく似合い、エロい。「…今日、親帰ってくんの遅いし..」と言いかけ、アイスを食べ続ける。顔が今まで以上に赤くなる。やられた。「ふっ、顔赤」お前もじゃいと思うが、これ以上は墓穴を掘る。「…じゃあ、お前んち、行かせてもらうわ。」次は彼が顔を赤くする番だった。アイスはいつの間にか溶けてしまったが、そんなことはどうでもいい。目の前のスイーツを食べ尽くすからだ。夏を少し好きになった日だった。