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コメント
1件
最高すぎる、、やさしい
今回、貴方様が見つけられたこの物語は、
「 君と愛し合えるその日まで 。 」という星からできております 。
⚠ 茈赫 BL キャラ崩壊 🔞 口調違い り×か、OD描写
が含まれます 。
地雷に該当する際は御引取りくださいませ 。
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3年前 。
16歳、高校二年生の頃 。
俺は、誘拐された 。
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「 起きろ 、 」
こびり付いた鉄っぽい匂い 。
そこらじゅうが泥やら血やらで汚れていた 。
「 ッひ … っ 、 ?! 」
「 … 臭いよな 、こんなとこ 。 」
「 え … ? 」
どこか寂しげな顔で、俺より少し年上っぽい男性がそう言った 。
「 ごめんな 、これ 、俺の血なんだわ ( 笑 」
「 … 怪我 、してるん … ですか 、? 」
「 … いや 、そんなのじゃねーよ ( 撫 」
くしゃっと頭を撫でてくる彼の手は、とても暖かかった 。
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「 飯でも食う ? 」
「 腹減ったろ 、 」
数日前からご飯を食べていなくて 、
食べれてなくて 。
今すぐにでもお腹が鳴りそうだった 。
「 食べ 、たい … 」
「 カップラーメンでいい ? 」
「 はい … 」
元々手先も見えないようなブカブカの服を着ていた彼が、水をポットに入れる際に、濡れないためだろう 。 腕まくりをした 。
その時、そこから見えた彼の手首にはかさぶた、まだ乾ききっていなさそうな血、絆創膏が大量にあった 。
約4分後 、
彼があつあつのカップラーメンを持って来てくれた 。
「 熱いから気ぃつけろよ 、 」
「 ぁ … ありがと 、ございます … 」
割り箸を割って、
麺を取る 。
口に入れ、久々の食事を噛み締める 。
汁の風味がよく効いていた 。
なんとなく、涙が溢れてきた 。
そんな俺を、彼は無言で撫でてくれた 。
服の裾で、俺の涙を拭いてくれた 。
少し、生臭い血の匂いがする服の裾で 。
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汁も全て飲み干し、彼に体に悪いと少し呆れられたが、別にどーってことはない 。
「 ここ 、結構臭うだろ 」
「 きちぃよな 、ちょっと移動するか 、 」
無言で首を小さく縦に振ると、
彼は俺の手を引いて外に出た 。
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どのくらい歩いたのだろう 。
途中で疲れ、おんぶしてもらいながらついた場所は、普通のマンションだった 。
220号室に通され、座るよう促された 。
とりあえず部屋の隅っこに座らせてもらう 。
彼は、上着をハンガーに掛け、クローゼットに閉まっていた 。
洗わないの?と聞きたかったが、彼の先程の寂しげな顔を思い出し、なにも言えなかった 。
「 … いきなり誘拐して、監禁して悪いな 。 」
彼に申し訳なさそうな、それでいてどこか温かい声で言われる 。
「 … いえ 、俺はこれが ___ 1番 、嬉しいです 。 」
率直な感想を言うと、彼は少し困ったような顔をしながら笑った 。
「 そうか 、うん 、やっぱり ( 笑 」
「 お前は 、俺と一緒なんだろうなぁ … ( 笑 」
そう言いながら笑う彼に、なにも聞くことが出来なかった 。
でも、彼は後日話してくれた 。
その意味も、俺を攫ったわけも 。
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「 ぁ 、学校 … 」
ぽろっと思ったことを零してしまった 。
「 … 行きたい ? 」
「 ! 」
行きたくない 。
そんな俺の心情を察してくれたのか、彼は何も言わず俺を抱きしめた 。
「 ぇ 、ちょっ … 、 ? 」
困惑していると、彼はすんっと鼻を鳴らした 。
「 ッひっ 、笑 」 ( ぴくっ
少しくすぐったくて、声が漏れる 。
「 んふ 、敏感なんやね 笑 」
「 んな ッ 、うるさっ … /// 」
「 行きたくないなら行かんでいいよ 、 」
「 勉強したいんならなんか買ってくるわ 」
「 … んーん 、ちょっとの間は勉強からも離れたい 、です 」
「 うん 、了解 笑 」
優しい眼差しで、少し目元が赤くなった彼に見つめられ、胸が熱くなったのは内緒にしておこう 。
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ちょい連載!
次回 ⇝ 欲張らせてもらいます …
♡ 500 で … !!