【shp side】
shp(……寝れない。)
そう思い、起き上がる。
shp(…迷惑、かけてしまったな、、)
お母さんには「迷惑をかけるな」って言われた。
だからご飯作って、お風呂沸かして、ソファの隙間で寝ようと思ったが、なぜかバレた。
お義父さんには「存在自体がいらない」って言われて、殴られた。
だから、初めてできるお兄さんたちにも殴られるんだって思った。
でも……
shp「暖かかった…」
僕をお風呂に入れてくれて、ご飯も食べさせてもらった。
何より、お母さんに「まずい」って言われていたご飯を「美味しい」って言いながら食べてくれた。
shp(嬉しい…)
お母さんとの生活は、とても苦しかった。
とても怖い言葉をかけてくるし、殴ってくることもある。
お母さんがいない生活は気が楽だ。
でも、お兄さんたちも怖い。
また、お母さんみたいに殴るのかな、?
可愛くないって、言うのかな。
いや……僕がこんな事、思っちゃいけない。
僕が、悪いんだから。
良い子じゃないから、お母さんも、お義父さんも…。
きっとお兄さんも…。
shp「…僕が、、悪いから…」ポロッ
涙があふれ出てくる。
止めなきゃって思うのに、泣いてたらまた、怒られるのに…。
shp「とまんないよぉ……」ポロポロ
その時、運悪くお兄さんの1人が来た。
茶髪のお兄さんだ。
お兄さんは僕をみた瞬間、僕の傍に寄ってきた。
sho「どうしたん、?怖かった、?」
お兄さんは僕を抱っこして、背中をポンポンとしてくれる。
shp(お兄さん、、僕が泣いてるの見て怒ってるかな…)
お兄さんの顔を見るのが怖くて、顔を隠すような形になってしまう。
ut「え、shpくん、どうかしたん?」
声的にもう1人のお兄さんも部屋に来たみたいだ。
sho「いや、部屋きたらshpくんが泣いててさ…」
ut「あら~、不安になっちゃったかな?」
sho「かもしれんと思ったんやけど、なかなか泣きやまんくて…」
僕の頭に誰かの手がのる。
怖くなって、少し顔をあげる。
どうやら、もう1人のお兄さんの手みたいだ。
ut「ん、大丈夫やで」
「怖い事、何もないからな」
優しく、頭を撫でてくれる。
普段なら怖いけど、安心できた。
sho「疲れたやろうから寝ようか、」
shp「…」ポロポロ
sho「無理して泣き止もうとせんでも大丈夫やからな~」
とても安心できる、けど迷惑かけているのでは、と思った。
shp「ご、、ごめんなさっ…」ポロポロ
ut「何で謝るん、?何も悪い事してないやん…」
sho「迷惑かけてるって思うん、?」
お兄さんの言葉に僕は頷く。
sho「何も迷惑ちゃうよ~」
お兄さんは抱っこしながら、僕を抱きしめてくれた。
やっぱり、何故か安心できた。
shp「…」ウトウト
sho「眠そうやな、、寝よか」
お兄さんは僕をベッドに寝かせて、自分も隣に寝転んだ。
僕の右に茶髪のお兄さん、左にもう1人のお兄さん。
茶髪のお兄さんは僕のお腹に手を置いて優しく、ゆっくりとポンポンしてくれた。
もう1人のお兄さんは僕の頭の下に腕を置いてくれた。
怖い、という気持ちはまだ強かった。
でもいつの間にか、僕の目は閉じてしまっていた。
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