TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

特に意味もない衝動書きです。

5分クオ








🌸side











なんでアイツばっか褒められるの。

俺だって頑張ってるのに。

なんで俺を見てくれないの。

比べる対象としか思ってないんだろ。

褒める対象に今すぐ変えて欲しいよ。



「 もう 、 明日なんて来るな 」



怖かった。ものすごく怖かった。

明日が来て、また誰かに嫌われて、一人ぼっちになって。

好きな人にすら「きもい」だの言われ。

親には「産まなければ良かった」とか「育てた金が勿体無い」とか言われてさ。

もう意味わかんねぇよ。

勝手に産んで勝手に育ててその結果がこれかよ。

なんで俺を同級生と比べるの。

比べて、俺が劣ってて、自分が恥ずかしくなって、最終的に俺に当たって。

なにがしたいの?意味わかんない。もう生きてるだけ無駄だ。



「 明日で終われば 、 明日が世界一幸せな日だなぁ…ッ 、 」



誰にも言えないことを全部吐き出す。

枕がいろんな水で汚れても、俺の目が真っ赤に腫れ上がっても、喉が炎症を起こしたって。

一生分泣いて、後悔のないように。

周りに後悔させるように。

俺がいなくなって、俺がいた事を実感して、苦しんでくれるように。

「あんなこと言うんじゃなかった」って、いっぱい、いーっぱい感じてもらえるように。

この世界は明日で終わります。俺が、俺の世界に終止符をうつ、その瞬間まで、きっと周りは穢れている。





「 あぁ 、 キレイだ … ッ 」



初めて、空を見て、地面を見て、大っ嫌いな世界を見て、

「キレイ」なんて感じた。

この世界は素晴らしい。生きたい人は生きれないくせに、死にたい時はすぐ死ねる。

こんな理不尽な世界に産まれて本当に良かった。

死ねる環境に産まれて、

大っ嫌いな世界の1番透き通った空を見上げる。



「 ざまあみやがれッッッ !! 笑笑 」



狂ったように笑いながら地面に頭が落ちていく。

大声で叫んだんだから、誰か気づいたかもしれない

それは俺に害を与えた人かもしれないし、関係のない人かもしれない。

今となってはどっちでもいい。

ああ、今日は最初で最後の「世界一幸せな日」だ。













はいおしまい。

loading

この作品はいかがでしたか?

109

コメント

1

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚