前回カンヒュ腐小説と描きましたが、もしかしたらBL以外も書くかもしれません。(訂正済)なんなら私は姫女子ですのでね!
アメリカside
「日本ー!」
「アメリカさんですか。少々お待ちください…」
何やらパソコンをカタカタしている。少し経つと日本がこちらを向いた。
「どのようなご要件で?」
「飯は食ったか?」
「いえ、まだですが…」
「ちょうどいいじゃねぇか!一緒に食い行くぞ!」
半ば強引に日本の腕を引っ張った。
「あぁちょっと…まだ仕事が…」
日本は何か言いたげな様子だったが見て見ぬふりし、俺たちはお気に入りのハンバーガー店へ向かった。
「日本は何が食べたいか?」
「えーっと私は…。あ!あれが食べたいですね!!」
日本が見ていたのは期間限定バーガーだった。いかにもヘルシーって感じのものだ。よくあんなもので腹が満たされるな…。
「OK!俺が頼んでおくから日本は席でもとっていてくれ」
「分かりました。お願いします。」
少し待つとすぐに頼んだものが出来上がった。俺たちは昼飯が遅れたこともあり店内はガラガラだったからだ。
「アメリカさん、ありがとうございます。」
そう日本は言うとお金を差し出してきた。
「今日は俺の奢りでいい」
「いえ、さすがにそれは…」
「俺が誘ったんだからな」
「ですが…」
「じゃあまた今度一緒に飯行こう。次は日本の奢りで!」
「それなら…!」
日本は納得してくれたようだ。
その後俺らは他愛もない話をしてランチを楽しんだ。
店を出て____
「今日は誘って下さりありがとうございます」
と、日本は律儀にお礼を言ってくれた。
「俺が日本と食べたかったから誘っただけだからな!」
「ふふ、それでもありがとうございます。私もアメリカさんとの昼食楽しかったです。」
ふふ、と笑う日本の顔は綺麗だった。正直言って控えめで優しい日本は俺のタイプだった。いかにも草食?といった感じだ。
「何か仕事で困ったことがあったらいつでも俺に言えよ」
「はい」
まぁ、あの日本が素直に人に頼るなんてことするはずがなかった。
「日本!帰るぞ!」
「なんでアメリカさんが?!そちらの部署はとっくに終わっているはずでは…?」
「何を言っているんだ?日本の部署も終わっていなきゃいけない時間だけど?」
「全く…日本には俺が居ないとダメだな。」
こんなこと言う俺は内心心臓がバクバクしていた。
「そうですね」
「え?」
「私にはアメリカさんが居ないとダメですね。でも__」
「なんだ…?」
「それはアメリカさんもですよね?」
「なっ?!」
「私たち付き合いませんか?」
「い、いいのか?」
「私アメリカさんのこと好きですよ」
「俺も日本のことが好きだ」
急展開に返事をすることだけで精一杯だった。
「ふふ、では私の家でも来ますか?私の家はここから近いですが、アメリカさんはそうではありませんよね?」
「あぁ」
あれ?日本に家の場所言ったことあるっけ?
「急がないと終電逃しますよ?それとも私の家で泊まっていきますか?」
答えは一択。
「YES」だ。
日本は家に着くなりお酒を勧めてきた。
「明日は休みだからな」
俺は躊躇いもせず日本からお酒を受け取った。2人でお酒を飲んだ。
そしてだんだんそういうムードになってきた。2人して顔が赤い。
「なぁ日本」
「なんですか?アメリカさん」
「俺らって付き合ってるんだよな…?」
「えぇもちろん」
「じゃあこういうことしていいってことだよな?」
俺は日本の唇にそっとキスをした。
「この先もしていいんですよ?」
さすがにそれ以上言われなくても日本が何を言いたいかなんて分かる。俺らは寝室へ向かった。優しくしよう…と思っていたのだが___
「に、日本っ…」
「どうしました?」
「いやっそのっ…!」
「ちゃんと話してくれないと分かりませんよ」
「あっ…に、にほ____」
「あら?またイってしまいましたか?」
「ッ…」
「まさかあなた自分が上だと思っていたのですか?」
「…!!」
「ふふ、そんなん訳ないじゃないですか。私はあなたよりも経験豊富なんですから。」
少し胸がチクリとした。俺以外とも___
「ほら、余計なこと考えないでただ、私に身を委ねていればいいのですよ?」
日本が草食系なんて俺の勘違いだった。でもそんなところも好きだ。守ってあげたいなんて思っていた相手に抱かれている。でも不思議と嫌な気持ちにはならなかった。
俺はこの日今までに体験したことがない程の快楽に溺れた。
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