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《独自設定》
・この世界では不思議な力を持っている人間がごく稀にいます。
その不思議な能力の事を特殊能力と言います。
・アントーニョとロヴィーノは付き合っている設定です。周りも勿論そのことは知ってます。
このストーリーに出てくるヘタリアキャラの中で特殊能力を持っている人間は、
・ロヴィーノ&フェリシアーノ
・ギルベルト
・アーサー
です。
《特殊能力》
くるん兄弟
能力: 一心同体
効果: お互いの体調、感情、気配がリンクしている。
怪我など、体に直接与えられる衝撃や傷などはリンクしない。
だが、体調不良や精神的な喜怒哀楽などはリンクしているので、片方の感情が”強く”傾くともう1人にも影響が出る。
例えるならば、精神的に繋がっているので 片方が 誰か のことを強く嫌うと もう片方も無意識にその相手を嫌ったり 避けたりするほど。
気配がリンクしている と言うのは、お互いに大体だが何処に居るのかが分かる。
ギルベルト
能力: 神(マリア)の誓い
効果: 傷を癒せます。神の御加護があります。なんか、、なんか凄いです。
アーサー
能力: ほあた
効果: ほあた
…なぁ。
ゲームしようぜ。
内容は 俺とお前、二人だけのかくれんぼ。
ルールはそのまま。
隠れて、見つけるだけ。
俺が隠れるから、お前が見つけろ。
…、それだけだ。簡単だろ?
そうだな、、ゲームはお前が起きたらスタートだ。
制限時間は、
俺かお前、どっちかが死ぬまで…。
つまりはお前が俺を見つけない限りずっとだな。
精々、早く見つけられるといいな。
ダーリン?
はっ、と目が覚める。
何故か酷く汗をかいていて、目覚めの悪い朝だった。
…夢、を見ていた気がする。
なんの夢だったかまでは思い出せない。
働かない頭を無理やり起こすために目を擦る。
そこで、気がついた。
昨日の夜、、いや、今日の朝まではすぐ傍にあったハズの温もりが無くなっている事に。
「ロヴィ…、?」
近くに彼の気配がしない。
部屋を見渡して見ても居ない。
布団の中にも勿論。
服は昨日、床に脱ぎ散らかしたまま寝てしまったにも関わらず、綺麗に片ずいている。
先にリビングに行ってしまったのかとも思ったが、部屋の外から音はしない。
いつもなら リビングからテレビの音やら、朝食を作る音が聞こえるはずなのだが、、
少し不思議に思いながらも ダルい体を持ち上げ、1度 顔を洗いに行く。
「、どこ行ったんやろ。」
やはり リビングにも愛しの彼の姿は無かった。
それどころか、顔を洗ったり身なりを整えたり、朝ごはんを食べた形跡すら無かった。
水所は一滴も水の跡は無かったし、昨日買い足した食材も減っていない。
、では、彼は寝起きのままの姿で姿を消してしまったのだろうか?
いや、そんなはずは無い、、
それに何より、そんな事をする意味が無いのだから、きっと何処かには居るだろう。
「ロヴィーノ〜、?」
「どこ行ったん、、」
一通り、家中を探し回ったのだが、彼は何処にも居なかった。
…外に出るにしても、目的が分からない。何の用事で、どこに行ったのだろうか。
自分がまた何かしてしまったのだろうか、?
それで、彼を怒らせて、、彼がこの家から出ていったと考えれば…、
いや、それでもおかしい。
だって 彼の荷物は全て置いていかれたままだ。
彼のお気に入りの服、大切にしている小物や指輪、それに…、
ロザリオ。
これは彼が何より大切にしていた私物だ。
何時だったか、今は亡き 祖父に貰ったんだと自慢げに言っていた。それも、弟とお揃いだと 肌身離さず持っていたものだ。
寝る時になるとそのロザリオはベットの側にある棚の上に置かれる。
そして、俺が朝 目が覚めた時も そのロザリオは珍しく そのまま、棚の上に置かれたままの状態だった。
「、、」
だとしたら、本当にどこに行ってしまったのだろう。
、とてつもなく嫌な予感がする。
起きた時とは違う、変な汗が湧き出てくる。
焦り、不安、困惑、。
なんだろうか、、今までに感じたことの無い感情がグルグルと体全体を蝕む。
…いやいやいや、、考えすぎだ。
彼だって、時には何も言わずに行きたいところに行くことだってそりゃーある。
、、本当にあるだろうか。
今まで、彼と過ごしてきて 彼は自分に何も言わずに姿を消したことは、、思い出せる限りの記憶の中では無い。
一度も、ない。
その事が更に気持ちを不安にさせる。
「、探さんと。」
考えすぎでも何でもいい。
兎にも角にも彼を探し出さなければ。
その後に彼にじっくりと事情を聞けばいい。何もないならそれでいい。
だから、だから、、
少し 深呼吸をして自分を落ち着かせる。
先程からしている嫌な予感から思い切り目を背け、今できる方法で彼を探すことにした。
まずは、彼との共通の知人や友人に片っ端から連絡して、彼について聞いてみようと思いつく。
ピリリリリリ、
「…。」
「、あ。菊ちゃん、?」
まず最初に電話をかけたのは、友人の中でも特に信頼を置いている、
冷静さ と 温情 の塊のような人柄をした、高校の(一応)先輩で、
俺やロヴィーノにめっちゃ良くしてくれる、自称爺さん。
よく周りにも爺と言っているが、見た目からしても全く老いている要素は何一つないのだが、、
なんなら知り合いの中でも特に童顔な方で可愛い顔をしていると思う、、なぜ爺と呼ばれているのか分からない。
『はい。もしもし、?』
『アントーニョさんから連絡とは、これまた珍しいですね。何かありましたか?』
耳に押し当てたスマホから 相変わらずの 少し硬い口調で、優しさの籠った声色が聞こえる。
優しいこの人の事だ、事情を言ったら直ぐにでも協力してくれるだろう。
だが、この人だって忙しいのだ。わざわざ勘違いかもしれない小さなことに巻き込むのは流石の自分でも気が引ける。
ここは簡潔に 今知りたいことだけを聞いて終わろう。
「菊ちゃん。ごめんなぁ。そっちにロヴィ来てへん、?」
『ロヴィーノ君、?』
『私の所へは来てませんね、。…どうかなさったのですか?』
その言葉に少し心が沈む。
彼が一番心を開いている菊ちゃんの所にも来ていないとなると、他のところに行ってる可能性も低いだろう。
辛うじて、まだ彼の弟である天使の所にいる可能性も、、まだ捨てきれない。
この電話が終わったら 今度は 彼とそっくりで、全く似ていない天使に連絡してみよう。
「いや、、来てないならえぇねん。忙しいのに急に連絡してもーてすまんね。」
『…ロヴィーノ君に何かあったんですか?とても焦っておられる様に聞こえますが、。』
『私でよろしければ、お話 聞いても、?』
案の定、優しい菊ちゃんは予想通り こちらの相談相手を買って出てくれた。
その優しさにじんわりと心が暖かくなる気がした。
正直 一刻も早くロヴィーノを見つけて安心したい。その為、協力してくれると言うのはとても有難い事だ。
『こんな老いぼれでも、少しはお役に立てるかもしれません、』
「、流石菊ちゃんやなぁ。お人好し過ぎるのもどうかと思うけど、今はホンマに助かるわ。」
「協力、してくれへん?」
『ふふ、えぇ。勿論ですよ。』
『お友達のお願いですからね。私に出来ることはなんでも言ってくださいな。』
これまでに無いほど心強い。
まるで親戚の優しい祖父を味方に付けたような安心感。
今 初めて菊ちゃんが爺さんって呼ばれとる理由が分かった気ぃするわ、。
そんな事を考えながらお礼を口にすると、電話先で微笑んでいるのが分かる様な空気に包まれる。
そして、話に一区切りつくと、先程までほんわかとしていた菊ちゃんがスイッチを入れたように ハキハキと話を切り出した。
『それで、本題ですが ロヴィーノ君がどうされたんです?』
『普段はアントーニョさんと一緒に居るイメージですが、、今はご一緒では無いのですか?』
「そうなんよ、。昨日、ロヴィと一緒に 隣同士で寝とったんやけど、朝起きたら居らんかってん。」
『まぁ、、それはまた、、。』
『、その事に対して アントーニョさんは心当たり無いんですか?』
ロヴィーノ君が寝る前に言っていた事とか、明日何処かに行くなど聞いたりは?
と 聞かれ、最後にロヴィと話した会話の記憶をさかのぼる。
最後に話したのは 至って普通の話だったと思う。
最近 街中でベッラをよく見る とか、今日は寒かったな とか、、
お互い、そんなに内容がある会話はしていなかったと思う。
ほぼ適当にお互い思いつく会話を相手に投げかけ、それにもう片方が適当に返す、、と言う、
まぁ 言ってしまえばいつも通りだった。
「それが全く、。なんも言われてへんし、、何処に行ったかも全く分からへん、」
「やから 菊ちゃんなら何か知っとるかなーって、思ったんやけど…。」
『ふむ、、困りましたねぇ、、』
『私が最後にロヴィーノ君と話したのは結構前ですし、こちらに来ると言う連絡も来てないので 私の所に来る可能性は低いかと、、』
『、情報が少なすぎて ロヴィーノ君の行動を考察することも出来ませんしねぇ、』
「そうなんよ、、」
「あ。そうそう。菊ちゃんのところや無かったら、フェリちゃんの所かな〜思て。これから連絡してみようと思っとったんやけど。」
『確かに、フェリシアーノ君なら ロヴィーノ君の事を誰よりも分かっているはずですからね。』
『一緒に居るにしろ、居ないにしろ、、何か知ってるかもしれません。』
「じゃあ、まずはフェリちゃんに連絡やな。」
『そうですね。では、アントーニョさんがフェリシアーノ君と連絡をとっている間、私は私で調べてみますね。』
「ほんまありがとぉな菊ちゃん。まじで助かるわぁ、」
『いえいえ。そんな、お気になさらず。』
『見つかるといいですね。ロヴィーノ君。』
「うん。絶対見つけたるで。」
それから 菊ちゃんとは通話を終え、連絡帳からフェリちゃんの連絡先を探す。
、と、、探している途中に思い出した。
そうだ。フェリちゃんとロヴィーノは能力で繋がっている。
結構前にお酒の席でロヴィーノに能力について聞いたことがあった。
彼は少しつまらなそうにしながらも能力と能力の効果について教えてくれた。
「、心っつーか、精神っつーか、、その、なんてったらいーか分かんねぇけど、」
「感情が繋がってる、見たいな、、。」
「、あー!もう、、めんどくせぇ!」
「中身が繋がってんだよ!分からなくても無理やり分かれ!説明むじぃんだよ!!」
「アイツの気配とか、思ってることが分かるんだ、、全部じゃねぇけど。」
「、、もういいだろーが ちくしょー。」
可愛く頬を膨らませている彼の姿を思い出す。
確かにあの時、ロヴィーノは お互いに相手の気配が分かると言った。
自分がそう言う能力を持っていないので、どう言う感覚なのか、相手のどこまで知ることが出来るのかは分からないが、
気配や感情がリンクしていると言っていたのは確実だ。
…なぜ最初に思い付かなかったのだろう。
最初から彼の片割れである あの天使に頼れば良かった。そうしたら一発で居場所が分かったかもしれないのに。
寝起きだったことと、焦りで頭が完全に回っていなかった事を悔いる。
菊ちゃんに無駄な心配をかけてしまった、、と思いつつも スクロールし続けてやっと見つけた 弟の方の名前に指を止める。
、ピリリリリリ
3コール目でカチャリ と音がする。
「フェリちゃん?聞こえる?」
『、あれ。アントーニョ兄ちゃん、!』
電話越しで天使のような声が聞こえる。
ただ、その声にいつもと違い 少し違和感を持った。
「どしたん?なんか、元気ない?」
『え、?』
『…そんなこと、無いよ。』
分かりやすくどもる声は 嘘をつけないこの子らしい。こういう所だけはロヴィーノと似ている様に思う。
この兄弟はどうにも俺を惹きつける魅力がある。
彼の弟を見ているのに、彼を見ているようで 少し弟の方に申し訳なくなる事は常々、、
それを分かっているだろうに、それでも弟の方は俺に他と隔てなく 平等に 明るい笑顔を向けてくれる。
そこがこの子の良いところで、兄とは違うこの子だけの魅力と言っても過言では無い。
そんな子が、今は少し 無理して声を張り上げているだけの 空元気に見える。
「、嘘やん。」
「そないに元気ないフェリちゃん珍しいなぁ。どないしたんよ。何があったんか言ってみ、?」
もうほとんど、なぜフェリちゃんに元気が無いのかは想像出来るが、、
予想通りでないことを願いながら、できるだけ優し声でフェリちゃんに問いかける。
『、へへ、アントーニョ兄ちゃんって変なところで勘良いよね〜、。』
「ちょ、それ地味に酷ない、??」
『、アントーニョ兄ちゃん。』
「はい。、なんでしょか?」
『、アントーニョ兄ちゃんはもう気づいてるよね。』
あぁ、嫌な予感が音を立てて積み上がって行く。
フェリちゃんのその言葉で俺の嫌な想像は現実味を帯びてくる。
「、、やっぱりロヴィーノの事なん、?」
『…うん、』
「…そか、」
『アントーニョ兄ちゃん、、』
「うん。」
『、ど、、しよ、、兄ちゃんが、、ッ、』
今にも泣きそうな、、いや、もう既に泣いているのかもしれないフェリちゃんは 必死に言葉を紡ぐ。
苦しそうな声にこちらまで顔が歪んでしまう。
『兄ちゃんの、、気配がしないの、、』
『それに、ッ俺が兄ちゃんの気持ちに引っ張られる感覚もない、、』
『何処にも、、何処にも居ない、、兄ちゃんとの糸が切れた見たいに空っぽなの、、ねぇ、俺 どーすればいい、?』
『こんなこと、今まで無かったのにッ、、どーしよう、、何処にいるの兄ちゃん、、』
『ねぇ、アントーニョ兄ちゃん、、兄ちゃんは、、?兄ちゃん、、どこ行ったの、、??』
『その感じだったら、一緒じゃ、、ないんだよね、?』
「フェリちゃん、、事情は分かった、。分かったから、一旦 落ち着き、?」
『落ち着けないよぉ、、ヴェ、、、ヴェぅ”、、う、、ッ、、』
ついに本格的に泣き出してしまったようだ。
すぐ傍にいれば 背中を撫でてやれるのだが、、
今はロヴィーノの事に手一杯で、フェリちゃんの所へ行けるほど 時間も余裕もない。
「フェリちゃん。聞きぃ。」
「今、菊ちゃんもロヴィの事探してくれとる。多分、菊ちゃんの事やから 今頃は他の人にも言ってくれとるやろ。」
『き、く、、?』
俺は今さっきの菊ちゃんとの会話の内容を伝え間違いの無いようにフェリちゃんに伝えた。
少し戸惑いながらも話を聞いてくれたフェリちゃんは先程よりかは落ち着いたようだった。
『…そう、なんだ、、ごめんね、アントーニョ兄ちゃん、。』
「何が、? フェリちゃんが謝ることなんて 何もあらへんよ。」
『、だって、、だって俺、、』
『多分、、兄ちゃんが居なくなったことに、誰よりも 早く、気づいたのに、、ッ、、』
『なの、に、、それなのに、、俺、、なにも出来なくて、、ぅ、、ずっと、、どーしよう、って、、』
『それしか考えられなくて、、なんにも出来なかったんだ、、』
「そりゃ しゃーないやん。」
「フェリちゃんにとって、ロヴィは唯一の家族、お兄ちゃんやろ?」
「その兄ちゃんが突然居らんなって びっくりするんも無理ないわ。」
「、俺でもこんなに辛いのに、フェリちゃんが今、どんだけ不安なんか、考えただけでも恐ろしいわ。」
『、、ありがとー、アントーニョ兄ちゃん、。』
「えぇんよ。でも、これからは悩んでる暇ないで。」
「一緒に ロヴィを探し出そな。」
『うん、!』
多少 日頃よりかはションボリとしているものの 少しずついつもの明るさを取り戻してきているフェリちゃんに少し安心した。
フェリちゃんまで元気なくなってもーたら、ロヴィーノが気にしてまうから。
それに、今は能力が使えないにしても、唯一のロヴィーノとの繋がりがあるフェリちゃんが協力してくれたら きっとロヴィーノを早く見つけることができる。
…この考え方はあかんかもしれん。
フェリちゃんを利用しているようにしか見えない。
まぁ、実質間違ってはいないのかもしれないが、、
でも、フェリちゃん自身も大切な子として見ているのは間違いないのだ。
友達、恋人の弟、幼なじみ、
その全てであり、どの枠にも当てはまらないフェリシアーノという 不思議な存在。
だが、自分にとってフェリちゃんがどの立場であっても可愛いものは可愛い。
それこそ血は繋がっていないが、1人の弟のように思っている。
、その子を利用するのは少々胸が痛いが、ロヴィーノを見つけ出すのに手段は選べない。
それに何より、ロヴィーノを見つけ出すことはフェリちゃんの目的でもある。
二人、共通の目的のために協力することを利用しているとは言わないはずだ。
大丈夫。これは全てロヴィーノの為なのだ。
特に意味の無い自問自答を繰り返し、最終的にロヴィーノの為、で片付ける。
、これは最低なことなのだろうかと一瞬 永遠に抜け出せないループに入りそうになった所でフェリちゃんに話しかけられ はっとする。
『アントーニョ兄ちゃん。何か兄ちゃん、言ってたこととかないの、?』
「あー、、それ菊ちゃんにも聞かれたなぁ、」
「んー、、特にどこに行くとか、聞いてなかったけどなぁ、、」
「それに、もしその辺にいるとしたら、フェリちゃんとの二人の能力が切断されたことが気がかりやし、、」
そう、ただの家出だとしたら フェリちゃんとの二人でひとつの能力が使えんくなるのはおかしい。
…無事だと願いたいが、この異常事態は普通じゃない。
能力が使えなくなったり、ましてや消えるなんてこと、今までに聞いたことがない。
ロヴィーノ、、ッ、、
不安ばかりが募るが、1番不安なハズの子を目の前に 少しもそんな仕草を見せては行けないというプレッシャーがのしノシかかる。
『…確かに、』
『や、やっぱり、、兄ちゃん、何かあったんじゃ、、』
「フェリちゃん。それ以上はアカンよ。」
『う、、うん、。』
平然を装いながら 言葉を口にする。
本当は今すぐに居場所を突き止めて 彼の元へと飛んでいき、この手で抱きしめたいのだが、、
「ロヴィーノなら絶対大丈夫や。そんな弱い子やない。」
『そうかな、、?』
「…多分。」
『ヴェー!やっぱり為だよー!危険な目に合ってたら兄ちゃん、絶対大丈夫じゃないよ!!』
「嘘嘘!嘘やって!大丈夫!大丈夫やから!!」
『ヴェ、、ぅ、、』
ほら、こうなってしまう。
気を抜いてはダメなことを再確認し、言葉に気をつけながら 解決策を考える。
結局、その後 菊ちゃんも呼んで 3人で通話し、ロヴィーノを本格的に探すのは明日から という話になった。
お互いに状態報告の為に 今わかること、出来ること、やった事をそれぞれ教えあい、
菊ちゃんは アルフレッド、アーサー、ギルベルト、、と 特にロヴィと関係の深い奴らには現状を伝えたと教えてくれた。
その後 通話(会議)は終わり、それぞれ今日は解散となった。
明日は10時に集まり、また解決策を話そうと言うことで話は決まった。
「…ッ、。」
正直寝られる気がしない。
特に、今日はいつも隣にいるはずのロヴィーノが居ない。
ソワソワして寝られる気が全くしない。
とりあえず、明日が来ないことには話にならない。
どうにか、無理やりにでも寝付かなければ。
そう思い 布団を頭まで被って ギュッと強く瞼を閉じた。
そうすると、だんだん、暗闇に沈んでいく感覚が体を包む。
意識はあるのに、まるで自分の体だけが宙に浮いている感覚。
何時間かたった頃、ようやく 意識も朦朧としてきた。
、ったく。
言ったじゃねーか。
これは俺とお前、二人のゲームだって。
しかも かくれんぼ だっつってんだろ。
探しに来いよ。ったく。
いいか?
制限時間は無いつったが、流石に遅すぎたら 俺も知らねぇぞ。
俺は気が長い方じゃねぇ事ぐらい、お前が一番知ってんだろーが。
…、早く来いよな。
ばーか。
「ッ、、」
またこの感覚、、
、嫌な感覚で目が覚めた。
今度はちゃんと夢の内容も覚えている。
、、どーゆう事?
「ロヴィ、?」
勿論 今日も隣に彼はいない。
その変わり、変な既視感があった。
「、あれ、、俺、昨日 服、ここに置いて寝んかったっけ、、」
いつも 寝る前には明日の朝の服を机の上に置いて居るのだか、おかしい、、確かに昨日、ここに、。
それに、部屋全体の様子もおかしかった。
これは、、、
「、昨日と同じやん。どーゆう事?」
ベット側の棚の上にはロヴィーノのロザリオ。
一昨日、床に散らかした服は綺麗にたたまれて机の上に置かれている。
昨日、確かに タンスの中に片付けたハズの服が、だ。
これはどういうことだ。ロヴィーノが帰ってきた、、?
いや、それは多分無い、、
「、、菊ちゃんに、電話、、」
震える手でスマホをとり、連絡帳から”本田菊”の名前を探す。
すぐに出てきたその名前を押して、電話をかける。
ピリリリリリ
『、』
『はい。もしもし、?』
『アントーニョさんから連絡とは、これまた珍しいですね。何かありましたか?』
耳に押し当てたスマホから 相変わらずの 少し硬い口調で、優しさの籠った声色が聞こえる。
、、デジャブだ。
この流れは、昨日やったものと 全く同じ様に感じる。
「…、」
『?、、えぇと、、アントーニョさん、?』
『どうか、なされましたか、?』
菊ちゃんのこの感じ、多分、、いや絶対に昨日のことを覚えてないような対応の仕方。
…なんでや、?
、菊ちゃんが忘れとんやない。時間が、、ッ、
スマホの日付を見て 目を見開く。
信じられない。
、どういう事だ?
昨日の出来事は全て夢だったのだろうか。
それとも、、ー、、
いや、そんな訳はない。
時間が巻き戻るなんて、そんなこと、、、
きっとあれは正夢と言うやつだったのだ。夢で見たことが現実になってしまった、、
『あの、、』
「、ごめんごめん。菊ちゃん。」
「ちょっと、、考えてて、、」
『ほう、?考えごとですか。』
「そそ。ほんま堪忍な。」
『いえいえ。誰にでもそういう事はあるので そんなに謝らなくて大丈夫ですよ。』
『それで、要件はなんでしょうか?』
「、ロヴィ、のこと、、なんやけど、」
『ロヴィーノ君、? ロヴィーノ君がどうかなさったんですか?』
やっぱり、菊ちゃんは覚えてない。
…やはり今日の夢が関係あるのだろうか。
あれは、ロヴィーノの声だった。
絶対だ。俺がロヴィーノの声を間違えるわけがない。
姿は見えなかったが、暗闇の中で ロヴィーノが言った。
これは、ロヴィーノと俺、二人のかくれんぼだと。
、、どー言うこっちゃねん。
もう頭がおかしくなりそうや。
…、でも、だとしたら、ロヴィーノの言ってることをやらんといけんなら、きっと 誰にも頼らず 一人でロヴィを探してみろ、っちゅーことやろ?
でも、フェリちゃんは相変わらず ロヴィーノとの繋がりが切れたまま、、フェリちゃんだってそのうち探し出すに決まっとる。
そうなったら、二人のかくれんぼ や無くなるんやないん、?
…、ロヴィーノの目的が分からん。
なんでこんなことするんか、して何になるんか、、まっっったく分からん!!
そんな事を頭で考えながらも、どうにか菊ちゃんに勘付かれ無いように電話を切ろうと言い訳を並べる。
「いやー。ロヴィとまた喧嘩してもーて、菊ちゃんの家行っとらん?」
『あぁ。なるほど、そう言うことですか。』
『でしたら、こちらには来ておりませんね。』
「あーそうなんや。すまんな!ありがとぉ。」
『いえ。、、私も探すのお手伝いしましょうか、?』
「いや!いーわ。俺が探し出さんとアカンみたいやから、(笑)」
『まぁまぁ。相変わらず仲が宜しいのですね。』
『仲直り 頑張ってください。』
「おん!ほんま ありがとぉな!」
そうして電話を切ったは良いものの、途方にくれる。
、探すって、どーやって。
足跡も痕跡もない。世界は広い。ロヴィーノの事だ、そう遠くには行っていないと考えたいが、きっと今もフェリちゃんとは繋がっていない。
そう。それだ。そこが一番の難問だ。
どうやってフェリちゃんとの能力を切ったのかが問題だ。
能力ってのは 使いたい時に使って、使いたくない時は使わない。なんてことは出来ない。
常に自分の一部として組み込まれている、科学でも証明できない不思議な能力だ。
それを、どうやって、、
…あぁ、考えていても仕方がない。
分からないものをずっとグルグル考えていても分からないのもは分からないのだ。
もう探しに行くしか選択肢はないだろう。
「、全く、世話のやける子や ほんま。」
旅に出るには準備が必要不可欠だ。
何日も家を空けるのだから、食材や腐るものは全て処分しなければ、、
料理してタッパーに入れたものをフランシスやギルちゃん辺りにでも押し付けよう。
必要なものはありったけ鞄に詰め込み、色々と準備して、パンパンになったズボンのポケットから家の鍵を取り出し、家を後にする。
あ。。
すいません続きません。
途中まで考えてて 続きが思いつきませんでした。
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