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信じて欲しかっただけ──

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信じて欲しかっただけ──

第8話 - 信じて欲しかっただけ── 終

129

2024年11月13日

#文スト

#太宰治

#創作

葵

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葵

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太宰「生きてね」

敦「！」

芥川「…！」

中也「…クソ野郎」

太宰「もうそろそろ…かな」

敦、芥川「太宰さん！」

中也「おいｯ！」

「太宰！」

太宰「中也…ごめんね」ﾎﾞｿｯ

中也「だざ─！」

「だ─い！」

太宰(あぁ…ごめんな皆)

「…」

敦「太宰さん…嘘…ですよね？」

「何時もみたいに「これくらい大丈夫だよー」って起きてくれますよね」

「そうですよね…？」

中也「そうだよ…」

「何時もみたいに絡んで来いよ」

「今度こそ死なすからよ…」

芥川「もう一度「強くなったね」って言ってください…」

「僕…頑張りますから」

中也「お前ら…帰るぞ」

敦「…はい」

芥川「はい」

中也「失礼します」

敦、芥川「…失礼します」

森「おや…」

「そうか…任務の報告はまた今度でいいよ」

「少し休むといい」

中也「いいんですか？」

森「君達も辛いだろう？」

「休んできなさい」

敦「はい」

中也「芥川、直ぐに部屋行っちまったな」

「俺は探偵社に行くが敦は来るか？」

敦「はい、行きます」

中也「じゃあ行くか」

ｺﾝｺﾝ

国木田「入ってくれ」

ｶﾞﾁｬｯ

中也「失礼するぜ」

敦「失礼します」

乱歩「おや、敦と素敵帽子くんじゃないか」

国木田「何の用だ」

中也「手前らは彼奴の”元”仲間だからな」

「伝えに来たんだよ」

与謝野「何を伝えに来たんだい？」

敦「太宰さんが亡くなりました」

国木田「！」

与謝野「！」

乱歩「…」

賢治「太宰さんがですか？」

中也「あぁ、伝えに来たのはそれだけだ」

敦「それではさようなら」

中也「一つだけ伝え忘れてた」

「太宰からの遺言だ」

信じて欲しかった

中也「だとよ」

国木田「そうか」

「態々、ありがとうな」

中也「じゃあな」

敦「さようなら」