TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

irxs

一覧ページ

「irxs」のメインビジュアル

irxs

4 - これからも一緒に... ( 水 × 黒 )

♥

42

2024年05月03日

シェアするシェアする
報告する

水 × 黒

病気パロ

似非関西弁

水「 」

黒『 』

水sideのみ

✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼



僕は恋人である あにき と毎日記憶を確かめ合いながら暮らしている

思い出を振り返るのは大切なこと

大切なんだけど、僕たちはそうもしないといけないんだよね…

それは あにき が___だから…







「 いよいよ明日はクリスマスだね! 」


『 そうやな〜 』


「 明日さ、何処か行く? 」


『 ここなんてどうや?イルミネーションめちゃくちゃ綺麗らしいやん! 』


そこはつい先週、2人で言った場所だった


「 あはは、“また”そこ行くん?w  あにき ほんとイルミネーション好きなんだねw 」


『 は?“また”…?今年はまだ行ってへんやんけw 冗談はよせってw 』


「 ….. 」


やっぱり覚えてないんだな…


分かってる、分かってるけど…やっぱりきついな…


『 …ぁ…すまん、“また”忘れてたな…  』


「 ううん、大丈夫だよ。そこ行く? 」


『 いや、ええわ…“また”になってまうからさ… 』


「 ……….あにき… 」






あにきの異変に気づいたのは数ヶ月前_


最初は単なる物忘れくらいだと軽く見てた


でも日に日に違和感を覚え始めた


ある日、次の日の会議の準備をしていると_


『 あれ、明日どっか行くん? 』


「 え、明日は会議だよ。ないちゃん家でやるから持ってくものの用意してるの 」


『 あれ、そうやったけか…? 』


「 そうだよ〜、 あにき も準備しないとだよ? 」


『 おう 』



会議の日


『 ほとけ?準備できたか? 』


「 んー、よし!お待たせ! 」


『 ….. 』(立ち止まる


「 なしたの? 」


『 ないこん家ってどうやって行くんやっけ… 』


今まで何回も行ってたことない?


急にどうしたんだろ


「 い、一緒に行こっか…!僕覚えてるし! 」


『 お、お ん… 』


こんな感じで普段なら絶対に忘れないようなことも、覚えているはずのことも忘れてしまっている


気になって一緒に病院へ行くと、あにき は、毎日徐々に記憶が抜けていくという珍しい病気を患っていることが分かった


『………. ほとけ との思い出も何もかもなくなっていくんやと… 』


僕たちのの重たい空気を割ったのは あにき だった


「 で、でもさ…!身体は元気なんだし、また一緒に色んなところ行って思い出作ろうよ…! 」


『 …身体は元気でも、新しい思い出を作っても、いつどこで俺の記憶が抜けるかも分からんのやで…? 』


「 一緒に頑張ろう?僕が あにき の力になるから 」


『 …..おん…ありがと、 ほとけ … 』


僕自身もどうしていいか分からず、ただ励ましの声をかけることしかできなかった…





それからというもの、あにき は僕を一切頼ろうとしなかった


寧ろ、あにき の方が僕を避けるようになった


僕たち、これからどうすればいいんだろ…






『 すまん… ほとけ 、ちょっとええか?…  』


「 なしたん?顔色悪いけど… 」


『 今までにないくらい悩んどってさ… 』


「 ちょっとは相談してくれても良かったんだよ? 」


『 …相談なんてできるわけない….. 俺と別れてほしい、なんて… 』


「 ぇ、?ぃ、今なんて… 」


『 ぉ、俺と別れて、ほしい…  』


「 ッッ…..!? 」


聞き間違いだと思いたかった


あまりの衝撃さに言葉が出てこなかった


この前まで2人で一緒に笑い合ってたじゃん


なんで急にそんなこと言うの…??


『 もう、ほとけ のこと…好きやなくなった、から… 』


「 ぇ、嘘…でしょ、? 」


『 嘘やあらへん!!ほとけ のことなんてッ!もう好きでもなんでもない…! 』


そう下を向きながら大きな声で答える あにき …


「 だったら、僕の目を見て言ってよ…!! 」


僕に応えて顔を上げた あにき は、今までにないくらい涙を流しながら泣いていた


『 ごッ…ごめんな…..、ほとけ…のことはッ…今でも、大好きやでッ……?でッ、でも…俺たち、もう終わりにした方がッええんかなッって…… 』


「 そんな訳ないじゃん…!!! 」


『 ぇ…? 』


「 そう思ったのって記憶のことがあるから?それなら気にしないで!僕がちゃんとサポーt… 」


『 やから…!!! 』


『 やからこそ…なんよ、、、 これ以上ッ…ほとけ には迷惑かけたない!!! 』


「 ぇ… 」


『 実は…今日朝起きて、ほとけ が誰か分からなかってん… 』


「 あにき ….. 」


『 近い将来、俺は ほとけ のことを完全に忘れてしまうかもしれん、!もしそうなったら、俺はッ…大事な、大好きな人のことを、忘れたことにも気づかないんやで???そんなん…嫌やわ……』


「 ………. 」


『 逆の立場を考えたんよ。もし、ほとけ が俺の事が好きやなくなったら、俺はは苦しい……そんな苦しい思いを ほとけ に思って欲しくない!!!だから今の内n…  』


チュッ


これ以上、あにき の口から話を続けさせたくなかった


あにき は元々溜め込むタイプだけど、今まで以上に悩んでたんだと感じる


『 ぃ…いつの間にそんなこと覚えたんやほんま…// 』


「 僕にキスを教えてくれたのは紛れもなく あにき だよ?こんなにも本気で人を好きになれたのは あにき が初めてなの。あにき から沢山の幸せを貰った。色んな気持ちになれた。だから、今度は僕が あにき に恩返しをする番 」


「 もしも、あにき が俺僕ことを完全に忘れてしまっても、また出逢って2人で沢山思い出を作ればいい。だって、あにき と一緒に居れるのは変わらないから。 」


「 好きって気持ちがなくなっても、好きになって貰えるまでずっとこうするから… 」


『 ……ほとッ、けッ…..これからもッ、こんな俺やけどッ…よろしくな…! 』


「 もちろんだよ! 」



✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼


今回も最後までありがとうございました

書いて欲しいペアやシチュあれば、可能な範囲で答えますので、遠慮なく言ってください😌

この作品はいかがでしたか?

42

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚