みりんちゃんの
#みりんのめーさく物語コンテスト! の参加作品です!
⚠️一応ワンク⚠️
※救いのすの字もないマイナス
※ちねた
※10秒くらいで考えれそうなクソ雑展開
※原作の口調にわかだから口調の解釈違いあるかも
◆
完璧で瀟洒な従者。
私を一言で表すならそんな感じ。
お料理も、屋敷のお掃除も、本の整理も、妹様の相手だって、なんだって出来る完璧なメイド。
そして、何よりも私の主であるレミリアお嬢様を愛している。………前まではそうだった。
最近は何だか調子がおかしい。
あなたを見ていると心臓がうるさいし、何かしていてもあなたの事ばかり考えてしまう 。
白黒カラーのネズミの魔法かしら?でも 、そうだとしたらいくらなんでも効果が長すぎる。
「何かの病気じゃないと良いのだけれど。」
◇
「うーん、いつもだったらもう眠って咲夜さんに怒られているのに。 」
最近はどうも寝つきが悪い。
曇りが続いているからかな?……でも、曇りだからって眠くはなるよなあ。
それじゃあ、
最近、咲夜さんのことばっかり考えちゃうから?
多分、それは白黒カラーの魔法使いのせいだろうけど。
「ふわぁ……眠くはあるけど。」
……そういえば最近、霧の湖に鉄や銀の攻撃が通らない、
しかも、めちゃくちゃ足が早い妖怪が出る、って噂があるらしいなあ。
その妖怪が本当に居たら、咲夜さんは危ないかな。
「……それは流石に無いかなあ。」
「さて、そろそろ花壇のお世話にいこっと!」
【花壇】
最近、曇りが続いているから太陽の光がみえないなあ。
……あれ?
花壇の前に誰かいる!
あれは……
「おーい!」
「……あ、美鈴さん!」
「小悪魔がこんな所にいるなんて珍しいね!」
「そうですね、少し久々に来ました。」
「今日は、パチュリー様が本で見たお花が確か、この花壇にあったはず〜と仰られたので確認しに来ました!」
「へぇ〜、なんて名前の花なの?」
「確か、マリーゴールド。だったかな?」
「マリーゴールド……あそこの花かな?」
「あ、そうです!ありがとうございます!」
「大丈夫だよ〜。」
「今度、咲夜さんにこの花を渡そうかな……」
「!?」
「小悪魔?」
「美鈴さん……」
「そのセリフはどういう意味ですか!?!?」
「え、えぇ…?(そんなキラキラ目で聞く……?)」
◆
「それは、恋よ!」
「こ、恋……?」
「わ、私が美鈴に…ですか?」
「えぇ、それはもうバッチリ恋ね!」
「恋……」
妹様に見つかって、何か悩みがあるだろう。
と、言われて何となく悩みを話してみたら予想外の答えが出たな……。
「にしても、妹様が何故そのような感情を知っているのですか?」
「そりゃあ、地下室にいるとなんにもすることがないもの。恋愛系の本ぐらい読むわよ。」
「そうですか……。」
あ、そろそろ人里へ買い物に行かなきゃ。
「妹様、ありがとうございました。」
「私はお買い物に行ってまいります。」
「そっか、じゃあ帰ってきたら遊んでね。」
「………」
パチン!
「……無言は肯定と解釈して良いのかしら?」
「ふふっ、楽しみね。」
◇
【それから数日後】
まさかあの後、小悪魔に恋だなんて言われるとは、思わなかったなぁ。
でも、本当にそうだとしたら……。
◆
今日は美鈴が人里に買い物に行っているから、私が少し門番代わりをする。
………
「恋、か。」
「あら、どうしたの?咲夜。」
「!…あら、お嬢様。」
「何か言っていたけれど、悩みでもあるの?」
「いいえ、なんでもありませんわ。ただのメイドの独り言です。」
「そう……。」
「それでは、私は門番をしに行ってまいります。」
「…えぇ、行ってらっしゃい。」
「……あっ、咲夜っ!!」
パチン!
「……行っちゃった、」
「(霧の湖の噂、伝えようと思ったのに)」
「心配なんて、柄じゃあないかしら。」
【門前】
「ふう、」
門番というのは、やっぱり見張るだけだから暇ね。
美鈴が眠くなる気持ちも、今なら少しだけ分かる気がする。
「…………」
「……?」
あれは何かしら。
見た目は普通の妖怪だけど、少々手強そうな予感がするわね。
シュバッ!
「!」
アイツはどこに行った?
さっきまであそこにいたのに……というか、あんなに足が早いなんてありえない気が……
「………」
静か……まるで、何も無かったこのように……
「本当に何も無かった…?」
……
背後になにか気配がす…
「ッ!?」
グシャッ
◇
買ってしまった。
この前考えていた、マリーゴールドを。今更だけど、ちゃん渡せるかな……。
でも、もう買ったからには後戻りはできない。この気持ちを、帰って伝えに行こう。
咲夜さんに。
【門前】
「え、、、?」
「咲、夜…さ、ん?」
なんで、 どうして、 咲夜さんは……
「…う、ッ…グスッ……どう、してっ…!!」
咲夜さん、どうしてそんなに冷たいんですか?
……あぁ、雨が降っているからですか?……そうじゃなかったら
私は、どうすればいいんですか?
……分かっているのに、そんなことを思ってしまう、
「……あ、」
咲夜さんの、ナイフ
…………
「ごめんなさい、」
-数年後-
「パチュリー様。少々よろしいでしょうか。 」
「…あぁ、小悪魔。なんの用かしら。 」
「今日は……あの日でございます。」
「…そうだったわね。」
「あっ、レミリア様。」
「……パチェ、小悪魔、そろそろ準備をするわよ。」
「えぇ。/はい。」
「じゃあ、また後で。」
ガチャ
「……はぁ、、、」
2人が死んで何年目かしら。
あれからの紅魔館は、とても静かになった。2人居なくなるだけでこんなにも、変わるなんて。
あの2人が死んだのは、雨……曇りだった。
ここには人間もいなくなって、メイドも雇う気にはなれなくて、うちは妖精メイドだけ。
でも、それ以上に…
……ねぇ、咲夜。
私、貴女がいないとつまらないわ。
「だから、帰ってきてよ……。」
-???年後-
今日は、あの日。
あの子たちが死んだ日。……あの子たちって誰だっけ。
もう、何十年、いや、何百年前だったかしら?だから、忘れちゃったわ。
せっかく、あの時終わったら遊ぼうって約束したのに。
「……違ったかしら。」
毎年、この日はお外に出れる。
しかも、曇り。吸血鬼にとっては嬉しいはずなのに、
何故か今日だけは晴れて欲しいな〜、って思っちゃう。なんでだっけ。
【外】
あぁ、やっぱり曇り。
それに、お姉様やパチュリー、小悪魔も、なんだか顔が曇ってる。
「今年も天気は曇天、かしら。」
コメント
6件
すっご…… すごい…… すき…… 結婚しよ……(?) ありがとう……((
ちなみに、この作品に出てくる「マリーゴールド」という花には ネガティブな花言葉もある事をご存知でしょうか...🤫 今すぐ Google or SafariへGO!!!