はーい彗奈の『東の国には魔法の執行官が居るらしい』より徒花とみぞれペアです
両方口調ぐちゃぐちゃかも!ゆるせ!
二次創作なんでね、二次創作なんで。
た感じになると思いますので。(無敵)
どぞ〜!!!
治った
徒花視点
もし私とみぞれの関係性を表す時、どう言えばいいのか……。
デスクの椅子に座って天井を見上げる。
やっと自室では出来ない仕事が終わった所で、一刻も早く部屋にこもりたかったが、ふとその疑問が頭を埋めつくして、動くに動けなかった。
そんな私がどこか珍しいのか新入りやら他の奴らがチラチラと見てくる。
顔は覚えたので後で呼び出すとする。
今日の昼、みぞれ伝いで反射丸という奴に会った。その時のみぞれの、私との関係性の紹介に「娘だ。」と言われたのがまだ頭に残っている。
もちろん違うので殴りかかったが、羽でグイグイと押し返され、根負けした。
悔しい。
私は元々路頭を迷う身で運良く国王陛下、みぞれがいる組織に保護されただけ。
確かにみぞれには人一倍世話を焼かれたというのは否定できない、がそれでも母親とまではあまり呼べないし言いたくもない。
ただ、1度だけ、試す様な感覚でみぞれを「母さん」と呼んだことがある。
それはただの子供らしい好奇心で言っているだけで、別に母親として認めた訳では無い。けれど、それでもみぞれは大層喜んで、帽子が落ちる程早く膝を着いて目線を私より低くしてから強く抱き締められた。
いつも帽子をかぶっているみぞれのつむじを見たのは後にも先にもこの1度だけだった気がする。その抱きしめる腕の力強さに、当時の私は感化されて、抱きしめるとまではいかずとも手を添えた。
そこから数日間はもう一度言って欲しいと何度もお願いされて鬱陶しかった。
あとは、私が拾われて数年経った時、丁度拾われた日の日付を誕生日と称してケーキと徒花、と名を刻まれた高価な万年筆を贈られた。
今でもその万年筆は現役で、バレたら面倒くさそうだが懐に入れていつも持ち歩いている。
ちなみにケーキはそれはそれは甘くて2、3口で終わって残りはみぞれにあげた。
そして少し日が経った時、みぞれの誕生日に私は国王陛下に会いに行っていた。
かなり話も出来たし褒められたので機嫌よく街を歩いていると、最近この街に来たばかりの花屋の店員に花束を進められた。
(この街に古くからいる者はこぞって私にだけは話しかけないようにするから、新しい者なのはすぐにわかった。)
みぞれにプレゼントの借りを作りっぱなしなのはちょっと嫌だったので丁度良い、とばかりに言われるがままメッセージカードを添えた花束を購入した。
ハッと我に返った時は恥ずかしくて死にそうだったし、すれ違う同じ軍の者も目玉が飛び出るんじゃないかと思うほど目を見開いてこちらを見ていたので、とにかく恥ずかしかった。でも、借りを作るのは好きじゃないので、耐えて街を歩いた。
みぞれはまだ帰っていなかったらしい。これは好都合。とみぞれのデスクの中央に、
そっと花束を置いてから急いでその場を去った。みぞれが死んでしまったかのような扱いだが、直接渡すよりも幾分もマシだ。
その数時間後に駆け付けたみぞれの腕と羽に包まれたのは言うまでもない。
「人間の成長は…っ、早いな……! 」
と言われて、お前らが長生き過ぎるだけだと咎めたくなったのは内緒の事だ。
それに仕事でかなりのミスをして大怪我を負う事になった時がある。
聞きつけて急いで来たのか、みぞれの髪と息は大いに乱れていた。
一方で私は、別に動かしずらいという以外に何も思っていなかったけど、抱き締められた時に鼻の奥が痛いほど熱くなって滴が頬を伝った記憶が今でも色濃く残っている。
しばらくして息を整えたみぞれが各方面に電話をし始めて、何かと聞けば
「最近の仕事を全てキャンセルした。」
と言うので、本当にびっくりして傷が開いて痛かった。それに
「お前の怪我が治るまでずっと居る。」
と言って治るまで本当に傍を離れなかった。良くも悪くも不器用で頑固でやりすぎだと思った。
「治ったからもういい。仕事も今まで通りに出来る」
治った時にそういったが、結局1週間ぐらいはベッタリだった気がする。
そこからあまりに過保護になったみぞれは、私が書類で指先を切っただけで姫抱きで医務室まで連れていくようになった。
その度に殴るなりなんなりして諭しているが、一向に止む気配は無く、あの時は本当に頭を悩まされた。
…よく振り返ってみれば、過去の私はどこか頭がおかしかったのかもしれない。
たかが他の者にこんなに心を動かされて、何かしたくなるなんて。
もしかしたら、心の底ではそう思ってるのかもしれない、私はみぞれの事を母親として_______
「あ、徒花さん!!」
「……桜楽!!!貴様また敵を生かしたままで___」
ガタンと立ち上がって、昂る怒りをどう鎮めようかと思った時、隣にみぞれが居た。
噂をすればなんとやら、いや噂はしていないが、等諸々の考えが出てくる。
気づいた時には、頭に手のひらの感覚があった。
「徒花、これ以上はダメだ。わかるだろう?」
A.これを受けて私の怒りは鎮まったか?
「一体何歳だと思ってるみぞれ貴様ァ!!!!」
周りのデスクの者たちがギョッとした顔でこちらを見て去っていく。
にこやかに微笑むみぞれと青白くなる桜楽。
私の怒りが鎮まったのはそこから数時間は後だった。
後日談
「みぞれさん、徒花さんのこと怖くないんですか…?」
と、例に漏れずボロボロの桜楽がみぞれに尋ねる。
「勿論。きっと長めの反抗期だから時期に落ち着くさ。」
「なるほど反抗期…ならしょうがないですね!!」
『それは反抗期じゃない。』と皆口を揃えて言いたくなったそうな…???
色々とごっちゃごちゃだけど頑張って読んでね!!
おつれか!!!
コメント
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ハンコウキカァジャアシカタナイネ この人にこんな可愛いところ あったんだなっておもた
かわいい、ひたすらにかわいい とにかくみんなかわいい