『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
AFTER STORY 『執事と2人きり』
百合菜&ベレン
ベレンに誘われて私はお祭りに来ていた。
『夜まで主様と2人きりなんて幸せだな。』
『ふ、2人きり…。 』
『ふふ、緊張してる?』
『そ、そんなことないよ。あ、ベレン、あっちでなにか楽しそうなことやってる!』
話をそらすためベレンの手を引く。
『くじ引きだね。やってみる?』
『でもあの紐の中から1等を当てるなんて難しそう……。』
『1等はあのお菓子詰め合わせだって。』
『お菓子!?絶対ゲットする!』
『あのお菓子が欲しいの?』
『うん!』
『ふふ、わかった。じゃあ俺頑張っちゃおうかな。』
『お、兄ちゃん挑戦するかい?3回まで引けるからな、頑張ってくれ。』
『はい。主様、見てて。』
『頑張ってね、ベレン。』
俺は紐を引く。
『ん、これは……。』
『おっ、残念ハズレだねぇ。参加賞の飴ちゃんだ。あと2回あるからな、頑張れよ。』
『ベレン、ファイト!』
『次こそ…。』
『残念ハズレ!次が最後だ兄ちゃん!』
『ベレン……。』
ギュッと私は手を握り祈る。
『…。 』
『おっ!兄ちゃんすげぇな!1等だ!ほれ、お菓子の詰め合わせだ!』
『やったぁー!ベレン凄いね!』
お菓子の詰め合わせを持って二人で微笑む。
『主様のおかげだよ。応援してくれてありがとう。』
『帰ったらみんなで食べようね!』
『ふふ、そうだね。あ、そろそろ花火の時間だ。急ごうか。』
『うん!』
ベレンと手を繋いで野原に向かう。
ドンッ……。ヒュー……っ!ドンッ!
『間に合ったね。ごめんね、足疲れてない?』
『大丈夫だよ!ありがとう、ベレン。』
『どういたしまして。その笑顔が見れてよかったよ。』
『なんか今度お礼させて?』
『…お礼、お礼か…そしたら…。』
ベレンは私の頬に手を添える。
『主様が欲しい……。』
『え…っ?』
『…なんて、冗談。』
『な、なんだ、冗談か…。』
『ふふ、困らせちゃってごめんね?』
『う、ううん。少しドキっとしたけど…。』
『ふふっ。』
本気か、冗談か。それは本人にしか分からない。だけど、いつか――。
AFTER STORY『執事と2人きり』
麻里衣&シロ
シロに誘われて一緒に絵画をする事に。
夜の花火の上がる庭を風景に絵を描きたいそうだ。
『…お前はそこに座っていろ。』
『ここでいいの?』
『あぁ。』
『……。』
(絵を描いているシロはいつになく真剣ね…つい見入ってしまいそう…。)
『…我の頼みを聞いてくれたのはいいがお前は祭りに行かなくて良かったか?』
『えぇ。だって今はシロと過ごす時間だもの。シロの好きなようにしていいのよ。』
『…分かった。』
シロはそう言って手を動かした。
『……。』
(ほんとに綺麗な顔立ちしてる…白い肌に白い髪…夜だより映える…。)
ヒュー…ドンッ!
『…ねぇ。シロ。』
『……なんだ。』
『綺麗ね。花火。』
『…あぁ。綺麗だな。…お前が。』
聞こえないように自分の描いた絵を見ながらそう呟く。
『何か言った?』
『……フッ。なんでもない。』
『ねぇ、綺麗に描けた?見せて見せて。』
『ダメだ。』
『なんでよ、見せなさいよ。』
『しつこいぞ…。』
『いいわ、後で見せてもらうから。』
『…はぁ。好きにしろ。』
2人で打ち上げ花火を見つめる。
だけど、そう出ないものを見てる者もいる。
口に出さずとも…いずれ伝わる。
次回、重大発表!!






