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私はクラスの人気者だ。
3年生、春。私は受験生となった。中学校生活最後のクラス替えは最高だった。最初の授業は自己紹介だった。ひとりずつ前にでてきて発表するみたい。私の前の席の人は真面目そうな人だった。前の席の人は私と同じ名字、「江川」だった。前の席の江川さんの発表が終わり、大きな拍手がおこる。私も席をたち、前に向かった。その時何かに引っかかってしまって、転んだ。周りの人は笑顔で私を助けてくれた。その時確信した。このクラスは最高だ、と。特に手をさしのべて助けてくれた人はとても優しそうだった。綺麗な二重に、白い肌。かわいいな。そう思った。手を重ねて立ち上がった。「ありがとう」とお礼をしてまた前に向かう。発表が終わり、自分の席に向かう。ふと助けてくれたあの子を見てみると、手にハンカチを握っていた。私は、「はぁ、、かわいい子は女子力もあるのか…」と心の中で思う。席に座り次の人の発表を聞く。途中で眠くなり、思わずウトウトしてしまう。そんな私を見てか、皆笑っている。眠すぎてウトウトしてしまう私を皆が優しく笑ってくれている。「はぁ、、このクラスは優しい子ばっかだなぁ。」と思い、私は眠りについてしまった。青い空と、優しい笑顔に囲まれて。