注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・軍パロです。
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gr「今から手合わせをやるぞ!!二人一組のペアを作るんだぞ、作れたら各自座ってくれ。」
sn「俺は医療班やで。」
その合図と共に、幹部はペアを作り始めた。
ぞろぞろと狙いの相方を捕まえ、座っていく。
ciはというと、ぽつりとその場に立っていた。
kn「相棒!!やるしかねぇよな!!」
ut「勿論だ!!相棒!!」
os「ht〜、組もうめう〜。」
ht「えッ…はぁ、仕方ないな。」
sho「rbやろーぜ!!」
rb「お前か…まあええよ。」
zm「ふーん!!tn!!組もう!!」
tn「組むからには一位取るぞ!!」
どんどんと座っていくのを見て、ciは少し焦りを感じた。
周りを見ると、立っているのはshpとemとgr。
shpは興味が無いのか眠そうに目を擦っていた。
grはふんふんと楽しそうにしている。
…ないな、そう思った。
ciは自分が弱いことを自分で理解している。
そんな自分を優しく受け入れてくれるのはきっと、emだろう。
そう考え、ciはemに駆け寄った。
ci「emさん!!俺と組もう!!」
emは、ciを見て、口を結んだ。
em「…すまんな、shpくんと組もうと思ってて。」
ci「え、あッ。」
emはそう言うと、眠そうに俯いたshpの方へ言ってしまった。
少し喋ったあと、2人は座った。
ciは口を開いたまま、目を泳がせた。
一緒にやりたかったのに。
そう心が小さくなってしまう気がした。
gr「さあ、やろうじゃないかci!!」
肩にずしりと圧が掛かる。
ああ、もう組んでしまったからには仕方ない。
怒られるだろうけど、全力を出さねば。
ciは拳に力を入れた。
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そして、一回戦が始まった。
zm×tnチームとsho×rbチームの戦い。
ciは2階席からその様子を皆と見ていた。
ちらりと横を見ると、emとshpが楽しそうに喋っていた。
ciは少し近寄り、なんの話?と声をかけてみた。
em「すまんな、今作戦を練っとるんや。」
shp「ciもgrさんと作戦立てたら?」
ci「ああ…俺は。」
em「そんなんだと、呆気なく負けるで?」
ci「…うん。」
emはこちらを見向きもせず、そう言う。
ciは唇を噛んで、ゆっくりとその場を離れた。
離れて尚、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
羨ましいなあ。
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2回戦目が始まった。
shp×emチームと、kn×utチーム。
ちなみに、一回戦はtn×zmチームの勝ちであった。
ci「…、」
1人でただただ戦いを眺める。
すると、隣に誰かがやってきた。
tn「よお、ci。」
ci「tn。」
tn「grはどうしてん?」
ci「…分からん。どっか行っちゃった。」
tn「…そう。」
tnは頬についた擦れ傷を撫でていた。
ciはそれを見ていた。
ci「…なあ、俺戦犯こいたらgrに怒られるかなあ。」
tn「ん?別に怒らんと思うで?」
「ほら、これ遊びみたいなもんやん。」
ci「…でもさ、勝ちたいやん。きっと、」
tn「そらお前、勝ちたいで?でも、grは笑って許すと思うよ。」
ci「…。」
tn「お前の相手はどこのチームなんや?」
ci「osとhtのチーム。」
tn「ふはっ、頑張れ。」
ci「…ばか。」
ciは戦いの状況に目を向けた。
すると、knがutを攻撃するという、所謂内ゲバが起きていた。
観客席では笑い声が響いている。
tn「あいつら…w」
ci「…。」
あーあ。この後俺が戦うのか。
苦しい。ciは立ち上がって、下の階に向かった。
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gr「お、来たか。」
ci「うん。」
gr「楽しくやろうな。で、勝てたら勝とう!!」
grはciに木製のナイフを渡した。
さあ、戦いが始まるぞ。
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ht「gr、容赦なく殺らせてもらう。」
gr「ああ、来い。」
os「あれぇ、ciはどこかなぁ〜?」
戦いが始まった。
osとhtの前にはgrただ1人。
その状況に、観客席は混乱していた。
ciは何処へ行ったのだろう。
gr「はて、ciは何処だろうな。もしかしたら怖くて逃げたのかもな。」
ht「はあ?ciに限ってそれはないでしょ。」
os「ht、ここ任せるわ。俺ci探してくるめう。」
osは走ってその場を離れた。
ht「はぁ…何を考えてるのやら。」
gr「…さあな。俺にも分からないぞ。」
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人工の森を歩く。
ciならここら辺に隠れているだろう。
os「ci〜、なんもしないから出ておいで〜。」
「ci……。」
森の隅に、それはいた。
大きな体を丸めて、隠れていた。
os「こんな所にいたんや。ほら、戦お?」
そう聞くと、ciはぐすりと声を上げた。
泣いているのだろうか。
osはしゃがみこんで、ciの背中に手をやった。
その時。
os「…う"ッ」
ci「先輩、あざーす。」
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gr「ぐあー。htには敵わないぞー!!」
ht「逃げてばっかじゃ勝てないよ!!」
grとhtは鬼ごっこをしていた。
観客席はドッと笑いが溢れていた。
gr「ciー…どこいったんだー!!」
ht「もういないんじゃ……」
ドンッ
ht「…!?!?」
ci「…どーも。」
gr「やっと終わらせたのか。」
ci「はい。全く、osさんったら見つけてくれないんですもん。」
ht「…ま、まさか。」
htは木刀を構える。
ciとgrはにんまりと笑った。
ci「後はhtさんだけや。」
ht「…詐欺師ぃ、w」
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htの急所にgrが攻撃した所で試合は終わった。
勿論、ciとgrのチームが勝ちだ。
ciは森の中から、眠っているosを担いでやってきた。
どうやら、睡眠薬を塗りたくった針を首に指したらしい。
観客席に戻ると、grとciの作戦は好評だった。
zm「grの作戦すげぇ!!おもろかった!」
sho「ciがペアだからこそやな!!」
その作戦は、grのものとして。
ciはそれを聞きながら、水を1口含んでいた。
gr「うーむ…。この作戦は…。」
ピピーッ。
4回戦目初め!!
4回戦目は、先程の勝者zm×tnチームと、shp×emチームだった。
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そして、最終決戦がやってきた。
4回戦目は、まさかの逆転勝利でshp×emチームが勝利した。
gr「さあ、最終決戦だ!!楽しもうでは無いか!!」
キラキラと目を輝かせるgrは、肩をぶんぶんと回した。
ciは静かに頷いた。
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戦いが始まった。
…なのに、grとciの姿がない。
あの二人のことだ。先程のようにまた何かを企んでいるのだろう。
emとshpは警戒しながら、辺りを見渡した。
shp「…まぁた、森ん中に居るんちゃう。」
em「ええー…めんどくさいやん。」
shp「まあ、行こか。」
ゆっくりと森の中へ入る。
すると、奥から音がした。
そこにいるんだな。
shp「背中貰っ……え?」
そこには、腹からボタボタと血を流すgrと、笑っているciがいた。
ci「ふはははッ!!!!!!…って、あれ?」
em「え、ちょ、grさん!?」
shp「…お前、それ本物のナイフやん。」
これは、所謂遊びの戦いであり、ガチの殺し合いではない。
そのため、皆は木製の武器や、おもちゃの武器などを使用するのだが、ciが手に持っていたのは、銀色が輝くナイフであった。
そのナイフには、赤黒い液体がどろりと着いていた。
ci「まあ、ええか~。ここ、観客席からは見えへんのやで?」
shp「そうなのか…クソがッ。」
ぐるぐるとナイフを回しながら笑う。
em「…スパイですか。」
ci「そお。狙ってたんよね~。」
shp「…ッ」
shpがciに飛びついた。
そして首を力強く掴み…。
ci「わあ、しんじゃ~うっ」
shp「く"ッ…!!」
パタリと倒れた。
ciの手から小さな針がひょこりと顔を出す。
睡眠薬が塗られているやつだろうか。
emは木製のナイフを構えた。
先程、osが寝ていたのはこれか。
ciの腹の上で眠るshpに目を向けながら、唇を噛み締める。
ci「くふふッ。emさんっ!!」
em「…なに。」
「うしろ」
em「え"」
gr「作戦勝ち~!!!!」
ci「はあッ…ふッ…、まじで怖かった!!!!」
grに首を突かれ、ふらりと倒れるemを優しく地面に寝転がす。
ciは顔を青ざめて荒い息をしている。
優しくgrは背中を撫でた。
gr「すまないな。まるでciを悪者みたいにして。」
ci「い、いや…大丈夫。ただ、ちょっと。」
額を流れる汗を拳で拭う。
すると、snが走ってやってきた。
sn「お疲れ様~!!見てたで!!凄かった!!」
gr「観客席はどうだ?」
sn「すんごい盛り上がった!!流石、grの作戦やね!!」
snは、眠っているshpを担ぎながら、話した。
gr「ああ、その事なんだが、これはciの作戦だぞ。」
sn「え!?そ、そうなん!?」
ci「いや…まあ、でも、grさんじゃなきゃ、出来なかったし。」
sn「凄くいい作戦やった!!!!凄いわ!!新人卒業か!?」
わいのわいのと、騒ぎ出すsnに、ciは頬を赤らめた。
gr「emは私が運ぼう。さあ、ci。皆に祝ってもらおうじゃないか。」
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zm「なあなあっ凄かった!!血は何を使って再現したん!?」
ci「えと…あれは血糊。本物のナイフと、grの腹に付けた。」
sho「え、あの作戦考えたんやろ!?あれどうなん!!楽しいんか!!」
ci「終わったあとは楽しいで。でも、騙してる時は怖いかな。」
ut「かぁ~ッ。詐欺師の座を取られてもた!!」
ci「いやいや…そんなこと、」
kn「はっはっは!!!!まじでワロタ!!」
ci「え、えへへ。」
観客席に戻ってからは、皆に囲まれた。
grは満足そうにこちらを見ていた。
ciは焦りながらも、嬉しく言葉を受け取った。
しばらくして、osとshpとemが目を覚ました。
os「このやろ~!!!!騙しよって!!」
ci「ご、ごめんなさいッ。」
os「次こそ勝ってやるんやから!!」
「でも、おめでとう。このお菓子あげるめう!!」
縮こまったciにクッキーの箱を渡す。
ciは嬉しそうに笑った。
shp「お前ぇぇ…ほんまに焦ったんやぞ!!お前が裏切り者とか、勘弁やで!!」
ci「ごめん…。」
shp「今度は実力で勝負な。」
肩をゆさゆさと揺らしながらshpは喋った。
ciは揺られながら笑った。
em「まじで怖くてチビった。」
ci「え、ごめん。」
em「本当にチビったわ。」
ci「え、え。」
gr「オジサンのお漏らしとか需要無さすぎるぞ。」
真顔でそんな事を言うemと、困り果てるci。
そして、それを笑うgr。
コメント
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この2人の絡みはもう栄養すぎてもう最高👍👍👍👍 tnに相談するciが真面目でめっちゃめっちゃめっちゃめっちゃ可愛いしてぇてぇ