テラーノベル
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「おまえさ、車が四台もあるのに、ジェット機までとか思ってただろ?」
ふと彼が口を開いて言う。
「な、なんで、それをわかって……」
心の中で思ってただけで口にしたはずもないのに……それとも、無意識のうちに声に出ちゃってたとか?
「顔に思いっきり書いてあるからな。おまえはホントわかりやすいよ」
「……か、書いてなんて……!」
本当には書いてないことをわかりながらも、ぺたぺたと顔を触らずにはいられない私を見つめ、彼がくくっと拳を口にあてて笑う。
「ほんとおもしろいヤツ……」
「……おもしろくなんて、ないもの」
ちょっとだけムッとして、ぷぅ〜っと頬を膨らませると、
「おもしろいって……」と、頬にスッと片手があてがわれて、
「……それに、かわいい」
顔が迫ったかと思うと、いきなりチュッと唇にキスをされた。
「んっ……!」
焦って周りを気にするけれど、当然のことながら他には誰も乗客はいなかった。
「周囲も気にしないでこういうこともできるんだから、プライベートジェットがやっぱりいいだろ?」
彼がニッと笑うと、「……な?」と、目配せをして見せた。
──機内でのサービスは、まさに至れり尽くせりといった風で、豪勢なコースディナーの後には、デザートにプチケーキのアラカルトまでワゴンで運ばれて来て、そのハイクォリティなもてなしには驚かされるばかりだった。
「プライベートジェットって、なんか別世界って感じ」
はっきり言ってファーストクラスにも乗ったこともないのに、さらにその上を行くプライベートジェットの中に自分がいるなんて、なんだか信じられないような思いで呟く。
「俺って、ポイント高いだろ?」
なんて口にして、ふふんと得意げに笑うその顔を、こういう俺様な気質も好きだなって感じちゃうんだから、
私もつくづく彼にぞっこんすぎちゃってるよねと、思わずにはいられなかった……。
#恋愛
アウラウラ
45
#オリジナル
芽花林檎
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#元カレ
まぁ
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コメント
1件
わあ、もう本当に素敵なエピソードでした…!プライベートジェットでの二人きりの時間、すごく贅沢でドキドキしました。思わず顔に出ちゃう主人公のかわいさと、彼が「顔に書いてある」って言いながらも「かわいい」ってキスしちゃうところ、もう最高です。そして「俺って、ポイント高いだろ?」って得意げな彼の姿に、主人公が「ぞっこんすぎちゃってる」と自覚するところも、とても自然で愛おしかったです。特別編もますます楽しみになりました🫶