「 悲 劇 の ヒ ロ イ ン 症 候 群 」
自傷行為表現 〇
病み表現 〇
駄作 、微腐 注意
地雷様回れ右 ↪︎
結構長めです(((
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
ほんと昔 、 まだ物心ついてすぐの頃の記憶 。
俺は愛されていた 。
な つ
「ただいま ~ 」
なつ母
「おかえりなさい ~ ! … って 、 どうしたの ?!その傷 … !!!」
なつ
「転けただけだよ 、( 笑」
なつ母
「あらそう … 良かった 、 」
なつ
「母さん焦りすぎ( 笑」
見ての通り 、 誰がどこからどう見ても俺は愛されていた 。
擦り傷や痣があればこれでもかってくらい心配してくれる両親達 。
その過保護さ故、俺には友達はいなかったが母さん達がいればそれで良かった 。
それだけで俺は十分だった。
でもある日 、 そんな生活は一変した 。
なつ母
「なんでっ 、 ?!あなたが言うから私はなつを産んだのよ ?!?」
なつ父
「お前らのためだって … 何回言ったら分かってくれるんだよ」
なつ母
「分かんない 、 分かんないわよ !!
そんなの 、 妻と息子を置いて逃げ出すようなもんでしょ ?!」
なつ父
「そうじゃない !!! お前らが何不自由なく暮らせるように 、 もっと金が必要なんだよ … 出張に行けばその分給料は増えるんだ 。 」
「お前らのためなんだよ 、 お前らのために … 」
なつ母
「もういいっっっ !!!! もう … いいから 、 、 、( 泣 」
突然始まった夫婦喧嘩 。
母さん達が喧嘩をするところを見るのは初めてだった 。
怒りを抑えながら説明する父さんと声を荒らげて泣く母さん 。
あまりにも、ショッキングな光景だった 。
なつ母
「 …… なつ 、 いるんでしょ ? 」
なつ
「 ! 、 、 うん 、 」
なつ父
「ごめんな 、 こんな場面見せて」
「父さん 、 1ヶ月くらい家を開けようと思うんだ 。 」
なつ
「えっ 、 な 、 なんで … ?」
なつ父
「出張だよ。少し遠い所へ泊まりがけで仕事をしに行くんだ 。 家からは離れているところだからいちいち帰ってくる訳にはいかないんだ 。 」
「ごめんな 、 なつ」
なんだ 、 そんなことかって思った 。
なんで母さんはあんなに泣いてたんだろう。
だって結局は俺たちのために遠くへ行って仕事をしてお金を稼いでくれるってことだ 。1ヶ月すればこっちに戻ってくる 。
ただそれだけのことじゃん 。
母さん … 変なの 。
なつ父
「行ってきてもいいかな 、 」
なつ
「 … 俺はいいと思う 。 だって遠い所へ仕事に行ってお金を稼いできてくれるってことだよね ? 」
なつ父
「 まぁ 、 そういうことだ 」
なつ
「1ヶ月すればちゃんと帰ってくるんでしょ ?」
なつ父
「…… あぁ 、 約束するよ 。 」
なつ
「それなら … いいんじゃない ? 」
母さんの方に目をやると膝をついて顔を床に伏せて泣いていた 。
1ヶ月会えないのがそんなに辛いのか 。
仕事をしに行ってくれるのに捨てるだなんてあまりにも言い方が酷いんじゃないか 。
疑問や不満は沢山湧いた 。
俺には理解ができなかったから 。
一週間くらい経った 。
父さんは昨日の夜から出張の準備をしていて 、今日の昼から行ってしまうらしい 。
国内ではあるけどあまりにも距離があるので泊まりがけになってしまうと言って謝っていた 。
母さんと父さんはあれから口をきいていない 。
必要最低限の会話だけ 。
1ヶ月父さんが家を空けるからその間母さんはパートを入れるらしい 。
貯金やらなんやらもしないといけないので流石に金銭的に厳しいと言っていた 。
なつ父
「じゃあな 、 なつ 。 いい子にして待ってるんだよ」
なつ
「分かってるよ( 笑
気をつけて行ってきてね」
なつ父
「うん 、 ありがとう」
「○○ (なつ母の名前) 、行ってくるよ 」
なつ母
「 …… 」
黙りこくる母さん 。
少し腹が立った 。 俺たちのために遠い所まで仕事をしに行ってくれるのに行ってらっしゃいも言わないのはどうなのか 。
なつ
「母さん 、挨拶ぐらい …」
なつ母
「 … そうよね 、 ごめんなさい」
「行ってらっしゃいあなた 。 」
「 …… 帰ってきてね 。 」
なつ父
「 …… あぁ 、 必ず帰ってくるよ」
妙な会話だなって思ったけど家を空けるならこんなもんか 、と少し考える 。
母さんが言った「帰ってきてね」にはそのままの意味以外にもなにか深い想いが込められているような気がしたけど、きっと考えすぎなだけだ 。
小説の読み過ぎかな …
なつ父
「それじゃあ 、行ってきます 。 」
父さんが出張に行ってから1ヶ月半 。
父さんは未だ帰ってきていない 。
なつ
「ねぇ母さん … 父さんって …… 」
なつ母
「… もう 、帰ってこないわよ 。きっと 。」
なつ
「 …… は? 」
父さんが出張に行ってからも 、 母さんは相変わらず元気がなかった 。
パートが入っているせいか帰りも少し遅くて 、 夜ご飯は一人なことが多かった 。
しかし母さん曰く 、 帰りが遅かったのはパートのせいだけじゃないとのこと 。
なつ母
「なつ … 言うの遅くなってごめんね 、 」
「ずっと言うべきか悩んでいたの 。 」
「でももう、隠すのは無理ね 、( 苦笑」
父さんが出張に行ってからのことを話してくれた 。それと 、 その前のことも 。
父さんの帰りが遅い事が多くなった。
そう思って少し心配になった母さんは父さんに聞いた 。
なつ母
「ねぇ 、あなた 、 、?」
「最近帰りが遅いようだけど … 残業とか大変なの 、 ?」
なつ父
「あ? … あぁ 、 最近増えてね 。心配させて申し訳ない 。 」
なつ母
「 … そう 、 無理はしすぎないでね 、 」
なつ父
「分かってるよ 、 ありがとう」
父さんはいつも通りだった 。
動揺も、焦りも見せずただ淡々と 。
できれば疑うことはしたくなかった 。 最愛の人のことを信用できない自分が嫌になった 。
母さんはそう言っていた 。
ある日 、 日付を超えても戻らない日があった 。
その日は記念日だったため 、帰りを待って一緒にご飯を食べるのだと決めていたのだそう 。
あまりにも遅く 、 働きすぎで倒れたんじゃないかと心配になった母さんは父さんの職場の方まで向かった 。
一番の近道は通行止めで少し遠回りをしなければならなかったから、大通りを通ることになった 。
季節は冬 。 都会の大通りはたくさんの色の光に染められ 、 ムードがある 。
イルミネーションで飾られた大通りのもとを母さんはひたすら走っていた 。
父さんが … 危ないって 、ただそれだけを考えて 。
でもあるものが目にとまって走る足を止めた 。
息を切らしながら凝視し続けたのは楽しそうに笑う父さんと知らない女の人 。
まさか、そんなはずない 。あの人なはずがない 。
だって愛してくれるって 、好きだって 、一生離さないって言ってくれた人だから 。
でもその人が着ているコートは私があの人の誕生日にプレゼントしたものと同じ 。鞄は記念日に 、靴は去年の誕生日プレゼントに 。
あの人はいつも出かける時に身につけてくれていた 。
だから 、 確信するしか無かった 。
知らない人と笑っているのが 、 父さんだってこと 。
それから父さんをよく観察するようにした 。
風呂に入っている間にスマホを確認しようとしたが以前とは違うパスワードになっていて開けられなかった 。
服や鞄の中を調べようとしても部屋には鍵がかかっていて入れないし 、最近は洗濯も 自分でしだして入る隙がなかった 。
もう 、信じられない 。
そして確信した 。 父さんは浮気をしている 。
休日だというのに出勤するといって家を出た父さん 。
あまりにも怪しかったので後をつけたら
知らない女の人と待ち合わせをしていてショッピングを始めた 。
仕事にも母さんにも関係ないような買い物 。最終的には指輪をその女の人に渡していたらしい 。そして母さんはそれを見てしまった 。
なつ母
「 …… なんで 、?」
「愛してくれるって 、好きだって 、一生離さないって … 言ってくれたじゃん … 」
「あれは嘘だったの?」
変に干渉することはしなかった 。
ただ気持ちは押し込めて 、いつも通り接する 。
俺にも心配かけないようにって毎晩部屋で泣いていたらしい 。
なつ母
「なつが産まれて、二人で沢山愛をあげて
たまに二人きりで出かけて 、 、 、
そんな生活を幸せって思ってたのは私だけだったの 。」
「いいのよ 、お互いが幸せじゃなきゃ意味ないもの 。もう諦めたの 。」
出張なんて嘘だっていうのも 、全部分かった上での口論だったらしい 。
俺が聞いてるのを知ってたから行かないでって止めることしか出来なかったって 。
こんなことを言ったら俺が悲しむからって言ってた 。
なつ
「 … じゃあもう帰ってこないんだな」
なつ母
「ごめんね 、ごめんねなつ …」
「お母さんがもっとちゃんと止めてたら…」
なつ
「別に 、母さん悪くないよ」
なつ母
「もう … こんなの嫌よ … ( 泣」
なつ
「 …… 部屋戻る」
なつ母
「 そう、 ご飯の時間には降りてきてね 。」
なつ
「わかった 。」
この日を境に母さんはおかしくなった 。
父さんが戻ってこないという事実 、ストレス 、哀しみ 、俺への申し訳なさ 。
たくさんの感情が入り交じってるんだと思う 。
いつしか母さんは感情を表に出すことはなくなった 。
なつ
「ただいま 、 」
なつ母
「…でよ……に…(呟 」
なつ
「 …… 」
最近はひとりでぶつぶつ呟いてるところをよく見かける 。
本当に限界なんだ 。
────────── 学校
クラスメイト
「ねぇ 、暇くんってなんでずっと一人なの ?」
「いや知らねぇよ … 」
「あんた同じ小学校じゃん 、なんか知らないの ?」
「いや小学校でもあんな感じで友達なんかいなかったと思うけど … 」
「えぇ … ずっと一人ぼっちなんで寂しくないのかな」
「いや知らね ー … 俺を巻き込むなよ … 」
全部聞こえてる 。
聞こえないようにこそこそ言ってるんだろうけど俺はとんでもない地獄耳なもので 、
全部丸聞こえ 。
俺には友達なんていなかった 。
学校では一人 。
今は _ 家でも一人 。
いつからか思うようになった 。
今までなかったこの感情が俺をおかしくさせたんだ。
『 一人は寂しい 』
『 もっと俺を … 見て ? 』
クラスメイト
「えっ 、モブ子 ? ! 」
「どうしたのその怪我っ … 、!!!」
「あ 、あ ~ … いや別に転んだだけだし …気にしないで !」
「そっか … 気をつけてよ ( 笑」
「包帯巻いてる … モブ子ちゃん大丈夫なのかな 、」
「心配だね … 」
ある日クラスメイトの女子の一人が足に包帯を巻いて学校に来た 。
クラスメイトの全員がその女子を哀れみ 、心配だって騒いでいた 。
もともとその女子と仲良くなかった奴らもみんな心配してる 。
その場面を見ていた時 、心が動いたのに気付いた。
なつ
「懐かしい … (ぼそっ 」
その光景はまさに怪我をした時の俺と両親のやり取り 。
今まで頭の片隅にあった記憶が一気に舞い戻ってきたような感覚に襲われた 。
そして 、醜い感情も 。
なつ
「なるほどね 。 」
「これで俺も …… 」
「 ははっ ( 笑 」
NEXT ♡ 5 0 0
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
すごいながくなっちゃった( > <。)
約5000文字 … お疲れ様です!!
全体的に駄作すぎる … 申し訳ない …
切り方もちょっと適当すぎたかも …
でも前回♡制限500だったのに700いってたので!!!!
今回のお話が長すぎたのはお礼のつもりだと思って … !!
♡制限超えるほど長くなりますよ( ? )
本当に嬉しかったです ( > <。)🫶🏻︎💞
続き遅くなってしまうかもしれないしすごくはやいかもしれない …
でも頑張ってかくので待っててくれると嬉しいです!!
ここまで読んでくださってありがとうございました ~ !!!
それでは !
おつみく ~ !!!
コメント
7件
…泣きそ(( やっぱお父さんあかんよな、これ、 🍍くんの気持ち分かってしまう(ん? next超えるの速し、尊敬((