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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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切ないのが書きたくなった。


💚→💙

まちこりーた。めっちゃ失恋します。




脈アリの片想いは楽しいけど、失恋って辛いよね。





最後にほんとにちょっとしたご報告あります。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


💚👀


「おめでとう。」








彼女が出来たと嬉しそうに笑うせんせーに笑いながら言った。




どうか。このまま。私の気持ちには気づかないで。


















数ヶ月前。


私たちは1週間に1回あるかないかのサシ飲みでこんな事を打ち明けられた。



「俺さ、好きな人できたんだよね。」



その言葉を聞いた私はドキッとした。








だって、私は彼に好意を抱いているから。


彼は続ける。


「こんな事、他の奴らには言えなくてさ〜。

マジで誰にも言うなよ!」


そんなこと言うから、

私だけ特別なのかな。なんてね。



なによりも、信頼されているって事が本当に嬉しかった。


「ちょっと相談乗ってくんね?」

















それからというもの。

今まで業務連絡しかしていなかった寂しいLINEも、嬉しいものに変わった。


『まちこだったら何されたらうれしい?』

『まちこだったらどこ行きたい?』


みたいに、《まちこだったら》をめっちゃ使ってくるから笑。


私の事好きなのかなぁ〜//


って。



よく寝落ち通話もした。


それがもうカップルみたいで


1人で舞い上がっちゃった。

凄く楽しかった。

両想いかもって思って。




でも、それも。思い違いだったみたい。





次の飲み会。


思い切って聞いてみた。

「好きな人誰なの?」って。


めっちゃ緊張した。

私であれ。私であって欲しいと強く願った。


せんせーは顔を赤らめて言う。










「VTuberの○○っていう子なんだけど、」






あー。

聞かなきゃ良かった。



「俺が再生回数に伸び悩んでて迷走してた時にめっちゃ真摯に話聞いてくれてさ〜。

それから何回か食べに行ったんだけど、




…まちこ?」



私の異変に気づいたのか、話を止めてこっちを見つめる。


私はバレないように話を続けた。


「えっ!あ〜。…めっちゃいい子じゃん!」


「だろ!でさ〜、、、」











もう、聞きたくないなぁ。

彼の顔なんて見れない。相談なんて、言ってくれれば私だって乗れたのに。



逃げたい。逃げたくて仕方がなかった。








「ごめん…!ちょっと用事思い出した!」


そう言って私はお金を置いて席を立つ。



私はせんせーに見向きもせず、

すぐそこに止まっていたタクシーに乗りこんだ。




楽しかったな。

片想い。


でも、報われない片想いは辛いんだね、


私の目から抑えきれないほどの涙が出溢れる。


スマホの画面を見れば、


『用事あったのに今日ごめんな』

と。せんせーからの連絡。



謝らないでよ。

私が勝手に傷ついて逃げ出してしまったのに。


申し訳なさが倍増する。



お願いだから。今はこの寂しさに浸らせて、














翌日。

私は肩まで伸びてしまった髪をウルフカットに戻した。


これは、せんせーへの気持ちを断ち切るため。


ちゃんとせんせーの恋愛に向き合って、相談に乗れるようにするため。


『似合ってるじゃん』


と言ってくれたあなたに照れてしまった事は秘密にしておくの。


あなたのために。







あなたに聞かれた事は全て答えたわ。


おすすめの場所。

センスのいいプレゼント。

告白するタイミング。


毎日毎日、LINEの通知が耐えなかったよね。



初めて彼の好きな人の写真を見た日。

私には敵わないと思った。


とっても優しそうで可愛くて、私とは正反対の人間だったんだもん。


彼女のことを懸命に話すあなたは1番楽しそうだった。










そして ついに、

「○○と付き合えた」


って、言われた。


私も凄く嬉しい気持ちになったの。きっと。



幸せそうな彼。

お祝いに私が奢ってやるって言っていつもの居酒屋に2人で向かった。








「ほんとにおめでとー!良かったね!」


「マジでまちこのおかげだわ。」


「せんせーが頑張ったからだよ」


心の底から祝ってるの。本当に。




「てかさ、まちこは好きな人いないの?」









(いない)


そう言いたかった。あともう少しなのに言葉が喉でつっかえてしまう。




─知ってる。知ってたの。


少女漫画みたいに髪を切ってみたってあなたへの気持ちが変わらないこと。



「…いる」


「え!だれ?」


「名前は言えないけど…

笑顔が素敵で、優しくて、一生懸命で。

すごく。すごく可愛い人。」


教えてあげない。


貴方が好きだなんて。

実はすごく悔しいってことも。



「じゃあ、俺じゃないか〜笑」


「…どうして?」


「いや〜さ笑

好きな人教えた時、明らかにまちこ変だったから笑。俺のこと好きなんかな〜って」


まぁ。あんなにあからさまな事したら嫌でもそう思うよね。


「あっはは、、せんせー自惚れすぎ〜笑」


「俺って罪な男だからな〜笑」


ほんとよ。本当にそう。



「でも、良かったわ。まちこにも好きな人がいるって聞けて。」






今まで散々、あなたの話を聞いたのだから。

…少しぐらい私の話もしていいのかな。





「でもね。その人には彼女がいるの。優しくて可愛くて私には似ても似つかない人。

彼もとても幸せそうなの。


…どうすれば、いいと思う? 」



少し間が空いたあと、せんせーは答えた。




「そんなん…



無理矢理キスでもしてちゃちゃっと奪っちゃえばいいやん笑笑」





それが出来たらどんなに楽か。


「もう、せんせーったらさいてー笑」














それから、他愛もない話をして2人だけの時間が過ぎてゆく。


告白の緊張で疲れたからなのか、せんせーは柔らかいほっぺを机に押し付けて寝てしまった。


そんなせんせーの横に私は移動して、

彼の流れた前髪にそっと手をやる。



こんな事許されるはずがない。

でも。どうせ。叶わないのなら。

我慢した私に少しばかりのご褒美を。









私は静かに彼の唇にキスを落とした。




…意外と、簡単なのね。





勝手なことをしてごめんなさい。


だけど、私はあなたの幸せを誰より彼女よりも願っているわ。










♡150→📖✍️


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ご報告


「しろまちりちょ」の長編を書きたいと思っています。


ぜひ、こちらの作品も見て欲しいです🙇🏻‍♀️


予定11月24日

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片想い辛い

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