毛布に埋もれる君は

4 × 1

ご本人様には一切関係ありません

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4 side

1 ‖ さむ ~ っ ……

4 ‖ あ !! りうらおかえり !!

1 ‖ ただいまぁ ー … まじ外氷点下だった …

4 ‖ 何言ってんの w まだ11月だよ ？

大学から帰ってきた 俺の愛してやまない 恋人のりうら

急激に気温が下がり 、冷え性のりうらは 元々冷たい肌が 更に冷たくなっていた

1 ‖ ねぇ ー …… ないくん 。こたつだそ 。

4 ‖ えぇ ー ？ そしたらりうらこたつから出なくなるじゃん 。

1 ‖ だって寒いんだもん … おねがいおねがい 、出そうよお … りうら死んじゃう …

まだ11月の始めだと言うのに 、こたつを出そうと駄々をこねるりうら 。

うん 、そんなとこもかわいいね

1 ‖ あ 、ないくんないくん 。ベッドにあるりうらの毛布持ってきてよ 。

4 ‖ そんなに寒い ？ 暖房つけようか ？

1 ‖ いやだ 毛布がいい ! 早く持ってきて !

4 ‖ あ ー !! もうわかったよ ! だから 、駄々こねないで !!

暖房よりも 直接身体が温まる 毛布の方が好きみたい

ソファに座って凍えるりうらもかわいいけど 、そのまま放置しとくと後で拗ねそうなので ベッドに取りにいく

4 ‖ はいはい 、持ってきたよ ＿＿ って

1 ‖ おそいないくん

4 ‖ そんなに寒くないでしょ w

リビングに戻ると 、ソファの上で体操座りをしているりうら

元々華奢な身体を 更に縮こませて座っているりうらがあまりにも可愛くて仕方がない

だけどそれを口にすると 『 りうらはかわいいんじゃなくてかっこいいの ! 』って拗ねられた経験があるから 頑張って耐えてるの 、りうらは知っているのかな

あ 、いいこと思いついちゃった

1 ‖ なにないくん 、そんなにニヤニヤして 。キモイよ

4 ‖ ちょっとじっとしててね 。

1 ‖ …… ？ 別にじっとするけど ？

戸惑っているりうらを尻目に 、手際よくりうらの身体を毛布で ぐるぐるに巻く

かわいい顔が隠れないように 、顔だけ出した状態で ぐるぐるになったりうら 。

まん丸の中から顔だけ にゅっと 出ているのがあまりにも可愛くてどうしようもない

1 ‖ ちょ 、ちょっとなにするの 。なんでこんなぐるぐるに巻いて ＿＿＿ ってないくん ?! なんで泣いてんの ?!

4 ‖ うぅぁうぇぃぅ ゛……… 可愛すぎる 、かわいいよりうらあぁあ …

1 ‖ え 、なに そんなことで泣いてたの ？

4 ‖ 当たり前でしょ … 本当にかわいいんだけど 。りうらの可愛さに勝てる人なんて誰もいないよ …

まん丸のフォルムににゅっと顔が出ている姿は 、あまりにも可愛くて 。

思わず涙が出てきてしまった 。

あぁ 、俺幸せだ

こんなに愛しい彼女と過ごせてるなんて … って急に語り出しちゃいそうになる

1 ‖ …… 意味わかんないけど やっぱキモイね 、ないくんは 。

4 ‖ それはど ー も 。俺はこんなに可愛くて愛しいりうらと毎日を過ごせて幸せだよ ？

1 ‖ あ ~ 、もううるさい 。りうらはお腹減ったから ご飯買ってきて !!

反論するように言ったりうら

キモイと言いつつも 、毛布に埋めた顔が赤くなっているのはバレてるよ ？

可愛すぎるからポテトでも買おうかなって考えながら 、顔を毛布に埋めたりうらに飛びつくのであった

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