「ひなさん、もう大丈夫だよ(*^^*)」
泰河先輩のその言葉で私は腕の中から離れた。暖かくて優しい,,,
「あの、キモッ,,,おじさんは!どこか行ったからとりあえず大丈夫だと思う。」
「どこか触られたりしてない??気持ち悪いとかない??」
「はい、泰河先輩が来てくれたおかげで大丈夫です!本当にありがとうございます!」
泰河先輩はソワソワとした様子であたりを確認している。災難な1日だなぁ。
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おじさんはどこか行ったけれど、また追いかけてくる可能性もあるんだよね,,,おじさんが消えていった方向の道を見ながら私は泰河先輩と話していた。泰河先輩はこの追いかけられたということに対し真剣に話を聞いてくれて、やっぱりかっこいいって思っちゃった。いつもの泰河先輩と違うから余計に,,,チラッと泰河先輩を見るとバチッと目が合う。時が止まったみたいで綺麗だと感じた。泰河先輩は私の方に手を伸ばして,,,
はっ恥ずかしすぎる(/ω\*)
待って、待って、なんでこんな1つの行動にドキドキするの!?今も私の手を繋いでベンチの方まで連れてってくれてるし,,,いつもなら恥ずかしいとか照れるとか感じないのに今日はすごく気持ちが溢れちゃって泰河先輩を直視出来ない。
「ひなさん、」
「は、はいっ!どうしました?」
急に話しかけられたから驚いちゃった。泰河先輩はベンチに腰をかけると私のほうを向いて来た。なんか身構えちゃう。
「さっきのこともあるし、僕でよければ、少しの間一緒にいようか?」
「!?
良いんですか✨」
「うん!きっとまだ怖いと思ったから,,,」
「はい!,,,ありがたいです,,,。まだ不安だったので、今日は何から何までほんとにありがとうございます!」
泰河先輩は良かったと胸を撫で下ろすと同時に私ににこっと微笑んでくれた。泰河先輩,,,
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ありがたすぎて私はなんにも言えなかった。実を言えばすっごく怖かったし、また追いかけられるんじゃないかってすっごく不安だったから。泰河先輩からそう言ってくれて良かった。
さっきまで言った「ありがとう」の言葉よりも気持ちがこもった言葉を私は小さく発した。情けないことに声はあまり出なかったけれど,,,泰河先輩には伝わったんだと思う。泰河先輩のハッとした表情からそれが読み取れた。
本当にありがとうございます,,,
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