※ 完全に ifストーリーです
人が死ぬ夢を見た 。
それも 、 ただ死ぬのではなく 、 他人に殺される夢 。
その夢はやけにリアルで 、 胸の痛みも 、 手首の痛みも 全て感じていた 。
おかしいな 。 ここは夢のはずなのに 。
真夜中 、
返り血をたっぷりと浴びた犯人は 、 ギロリとこちらを見た 。
綺麗で 汚れた 赤色 … 。
不思議と 、 怖くなかった 。
周りには 誰もいなくて 、 意識のない被害者 、 こちらを見つめる殺人犯 、 それから … 自分 。
なんでかは分からないが 、 俺はなんとも思わずに 、 その犯人の方へ歩いていった 。
その犯人は 、 血の着いたナイフをこちらへ向け 「 来るな 」 と言い放った 。
俺は やっと 足を止めた 。
気がつけば 手首の痛みも 胸の痛みも 無くなっていた 。
なんだ 、 やっぱり 夢じゃないか …
こんな夢 、 とっとと覚めてくれよ …
桃 ) … 俺を殺すの ?
赤 )… うん
桃 ) そう …
桃 )痛く ないのがいいな
赤 ) そ ッ 、 そんなの 知らない … 、
ガクガクと震えた 犯人の手 。
恐怖と 絶望に 満ちた 手 …
それはもう 赤黒く 染まっていた 。
桃 ) お兄さんは 幸せって … 知ってる
赤 ) 幸せ … ?
赤 ) そんなの … ッ 知ってるに 決まってるでしょ
桃 ) 教えてよ
赤 ) え … え 、 ぇ … ぇ … … 、 … 。
桃 ) …
桃 ) 俺 、 幸せって わかんないの
赤 ) …
桃 )お兄さん
桃 ) … りうら
赤 ) … ッ
… そういうと 犯人は …. りうらは 涙をぼろぼろと流し始めた 。
こいつは 実の弟だ 。
子供の頃 両親が殺されて 、 弟とは離れ離れに暮らした 。
その頃から 1度も会っていなかった 。
桃 ) おっきくなったね りうら …
赤 ) ぁ … あ … ッ” 、 ごめん … ごめ … っ 、 泣
桃 ) … 俺の事 、殺すんだったね
赤 ) あ … ちが … ちが … ッ 、 泣
桃 ) ねえ 、 こっちに来て … 最後くらい 抱き締めてよ
もう動けない俺を 、 最後くらい 幸せにして 。
赤 ) … ッ ないくん … ッ 、 泣
桃 ) … もっと
そう言ってりうらは俺の事を強く抱き締めた 。
そして 俺の腹を
刺した 。
そして その夢から 覚めることは なかった 。
コメント
1件
お久しぶりですほんとに〜〜 自分もこんなに幸せな×され方をしてみたいものですね