どうも。
いやぁ、とんでもない駄作を作ってしまった。理由は、最初のくだりの長さ、そして最後の展開の速さ。それに加えて文章量の長さでそうなった。ここも長いし。
とにかくクソ長だから、分けてみるのをお勧めします。
社畜🐮✖️大学生🐱
⚠︎出てくる人全員未婚設定
⚠︎ なんでも許せる方のみスクロールしてください。
どうぞ
あー、今日も疲れた。
現在深夜21:19分。夏から秋になりかけていたある日。
社畜の俺は今日も帰りが遅かった。仕事帰りの足は俺の行きつけの飲み屋に向かっている。
曇り空はいかにも今から雨が降りそうで急いで向かった。
「らっしゃーせー」
アルバイトの声が大きく店中に響いて、席に座っていた数人が軽くこちらを振り向いた。ガヤガヤと騒がしいのはいつものことだが疲れた頭には結構嫌な音だ。
「すいませーん、今すごい混んでて。お客様がよければ相席とかどうでしょうか?」
今さっきすれ違った店員が申し訳なさそうに言ってくる。夜なのに相席か、別にいいけど。まあ、どんな人かはわかんないけど変なやつだったら速攻帰ればいいか。前に立っている店員に大丈夫です、と答えるとでは、ご案内しまーす!と元気よく答えた。そうだわ、やっぱ居酒屋ってこんぐらいがちょうどいい。
1番奥の席に案内されると、ここでよろしいでしょうか、と言われる。はい、と答える。ではごゆっくり、と愛想の良い笑顔で言われると忙しそうに去っていった。大変だな。うちの会社もそこそこブラックだけど、ここも結構大変だろうし、こんなとこで働きたくねぇな。
案内された席を見る。1番奥の角。良い場所だが人がいるのか、なんて思った。でもすぐ大丈夫だとわかった。だって、そりゃあ、座ってる人見りゃわかるしな。
そこにいたのは頬杖をつきながらちびちびと酒を煽っている男性。でも男性の中でも結構華奢で細い。真っ白な肌に真っ赤に染まった襟足を伸ばして、顔はすごく整っている。いかにも『美人』という印象を受けた。
「すいません、前いいっすか?」
「ん、あ、どそ。」
俺にやっと気付いたのか低く、その割に少し舌足らずな発音で答えてきた。流し目で酒を少し飲み込むと、こちらにメニュー表を渡してきた。あざす、と呟くと返事の代わりに笑みを浮かべるとまた視線をどこか遠くに移した。
「…あの」
「はい?」
「お仕事とか、なにしてるんですか?」
とりあえず、今日限りかもしれないが一応会話はしておく。気まずいのは嫌だし、まあちょっと仲良くなってたいかも。下心はないけど。
「あー、一応、インフルエンサー…みたいな?」
やっと目があったかと思うとちょっとばかり冷たい視線に驚いた。でもそこも綺麗と感じる。ていうか俺、狙ってないから。
「そうなんですね。素敵なことしてらっしゃる。」
「…そうですかね」
また視線を下に戻すと、そのままあなたは?と聞いてきた。あぁ、言わなくちゃいけないか、この流れから。俺大したことしてないんだけど。
「んー、まあ、正社員です。」
「今日もお仕事が?」
「はい。すごい遅くなっちゃったけど。」
「へぇ、もしかしてブラック?」
あー、と曖昧に呟くとあたりかな、と微笑をしながらまた酒を一口。
「お酒、飲みます?」
「ああ、はい。今日はたくさん飲んじゃおうかな。」
「いいですね。発散しちゃいましょ」
ふふ、とこちらに笑いかけると、あ、俺唐揚げ頼みます、と言ってきた。唐揚げ、意外と子供みたい。かわいい。いや、なんなんだ俺。知らない人にそんなこと思うなんて、メロメロじゃん。
こちらにたまたま向かってきた店員にビールと唐揚げを注文するとまた前に目を向ける。ビールを飲んでいる彼は結構前からいたのかジャッキには水滴がたくさん付いていた。絶対この人モテるだろうな、とじっと見ていると俺の視線に気付いたのかにこりと微笑みかけてきた。
やっぱすげー綺麗。
あーあ、今日帰りたくなくなっちゃったわ。
数時間後、しばらく話をしていたが、かなり遅くなった時間に彼は慌てた。やば、とか早くしないと、とか。
「門限とかあるんですか?」
「…まあ、恋人が結構厳しくって笑」
苦笑で答えてきた彼にそうですか、と言う。まあそうだよな。こんなに綺麗で可愛かったら彼氏でも彼女でもすぐできるだろ。
「…でも、もう別れようかなって。」
「え、なんでですか?」
「最近なんだか束縛が激しくって、一緒に過ごすのが嫌になってきちゃったんです。でもなかなか言い出せなくて、まだ…って感じで。」
「そう、なんすね。まあ早くなんとかなることを祈ってます。」
「あはは、ありがとうございます。」
じゃあ、俺こっちなので、と反対方向を指差して歩き出そうとする彼に最後に聞きたいことがあった。少し離れたところに行ってしまった彼に、出来る限りの大声で叫んだ。
「あの!!」
自分が思っていたよりも大きな声がしてびっくりした。それ以上に相手も驚いていて申し訳なさも襲ってくる。ああ、それよりも、言わなくちゃ。
「また!いつか会えたら!一緒に飲みましょう!!」
うわ、恥ずかし。自分でも言ってることがバカらしく感じてくる。すると相手はくすりと笑うと大きく一つ息を吸った。
「またいつか!会いましょう!」
そんな返しに嬉しさが湧き上がってきて、まさかいいと言われるなんて、と感動さえも覚えた。彼はにっ、と嬉しそうに笑みを作ると反対方向に進んで行ってしまった。
俺も方向を変えるとスタスタと歩く。やべぇ、ニヤニヤが止まんない。今日はいい夢見そう。
結局あの日以来二週間に一回か二回のペースで会うことができた。毎回いる席は同じで、飲んでいる酒の種類さえも一緒だった。あの日から数ヶ月たった俺たちの距離は近くなっていた。
そしてわかったこともたくさんある。
まず彼の名前は『キヨ』ということ。そして年齢は20。絶賛大学生活中。つい最近誕生日を迎えたらしく、俺に初めて遭った日に初めて酒を飲んだらしい。自分でも酒に強いことはわかっているらしく、誇らしげに言っていた。そしてインフルエンサーと言っていたが実際はゲーム配信者らしい。
そしてその代わり俺のこともたくさん、相手が知りたがった数だけ教えてやった。
まず名前が『牛沢』であること。あだ名がうっしーでよく牛いじりされることも。年齢は今年で28歳だ、というともっと若いかと思ってた、と驚いていた。正直照れた。正社員であり、まあまあなブラック会社に勤めていることも伝えた。
「そんな会社辞めたらいいじゃないですかぁ」
「いやいや。辞めたくても辞められないんですよ。」
「へぇ、大変ですね。俺だったら養ってあげるのに。」
えー、と笑うとヒモでもいいですよ、と悪戯っぽく笑った。かわいい。
そういえば、恋人とのことはどうなったのだろうと思った人も多いかもしれない。
そう、キヨさん、なんと。別れたそうです。もう好きだと思えない、と言って別れたらしくこれに相手は泣きついてきたらしい。それでも根気よく嫌いだと言っていたらやっと諦めてくれたようで。よかったよかった。
と、彼が時計をチラリとみた。
「あ、やば。ごめんなさい、もう今日帰らなきゃ。これ、お金です!余った分は待っててください!」
あ、配信かな、
それなら!
「いいや、いいですよお金!俺が払うので!」
そんな、という彼にいいんです、ともう一度笑うと、彼も笑みを返してきた。
「…じゃあお言葉に甘えて。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
去っていく彼の姿に手を軽く振る。
…あーあ、今日も言えなかった。
実は、まあ多分もうみんなわかってたと思うけど。俺はキヨさんのことが好きだ。もちろんlikeじゃなくてloveのほう。でもまだ敬語で話してるし、キヨさん呼び、牛沢さん呼びだし。
はぁ、付き合えたらいいのになぁ、
そんな思いさえも飲み込みたくて最後の酒を飲み干すとキヨさんのあとを続くように会計をする。外に出るとふんわりと涼しい風が俺を包んだ。
…帰ろ。明日も仕事だし。
翌日、昼。仕事をしているとぴろん!と気の抜けた音がデスクから飛び出した。着信先はまさかのキヨさん。夜以外で初めてメッセージきた。嬉し。なんの連絡なんだろ、と確認する。
“今日の夜、飲みません?”
…お誘いきたぞ。やっと、出会って早3ヶ月。やっと相手からお誘いが来た。やった!
机の下でガッツポーズをすると後ろから声が聞こえてくる。
「うっしぃー?なーにしてんの?」
「あ、ガッチさん」
そこにいたのは同僚であるガッチマン。会社内でもそこそこ上の立場でしかも優しくてみんなから人気を集められている。俺もガッチさんとは仲良くしてて、時々飲みに行く仲間だ。嬉しそうだね、とにこにこと笑いながら言うガッチさんに今さっきのことを早口で伝えた。ガッチさんは俺の勢いに驚いていたものの嬉しそうにうんうんと頷きながら聞いてくれた。
「よかったねぇ、ついに牛沢くんにも春がきたかぁ」
ついでに煽られたものの嬉しくて仕方なくてそれどころじゃない。早く帰りたい。
「返事したの?既読スルーしてない?」
「あ、」
「ほらぁ、そう言うとこ気をつけなくっちゃ」
あはは、ともう一度ガッチさんは笑うと今日はもう帰ったら?と聞いてきた。いや、帰ったら次の日くそ怒られる。だから無理だろ。そう思っていたら、彼はイタズラを考える子供のように笑うとうっしーの恋愛にはちゃんと手伝ってあげなくちゃ、と言ってきた。
「とにかく今日はもう帰りな。上には上手いように伝えておくからさ。」
ぱちん、とウインクをすると、俺の背中を押してじゃあね、と手を振ってきた。俺はその間にキヨさんに返信をして、すぐにガッチさんを見た。
「ありがと!ガッチさん!頑張ってくるわ!」
「おー!頑張って告ってきなよ!」
嬉しそうにぶんぶんと手を振って急いで会社から出た。ありがとうガッチさん君のことは忘れないよ!
家に帰ると風呂に入ってついでに歯も磨いた。
準備バッチリ。全部OK。
あとは時間になるまで待つだけ。
ぴろん!
おわ、なんかきた。キヨさんからだ。
“夜ってお話でしたけど、今から会えません?”
ええ、マジか、いいのか。うん。いい。行こう。
“もちろん!今から会いましょう!”
“やった!じゃあいつものところで!”
返事をすると意外にも早かったメッセージに口が緩む。上にパーカーを着て、いつもの靴を履く。
よし、行こう。今日こそ、この気持ちを伝えに。
「牛沢さーん!こっち!」
ゆるーく手を振ってくるキヨさんにこちらも手を振る。あー、本当に可愛い。今日の服ちょっと女の子みたい。好き。マジで好きが止まらん。
「よいしょ、なんか夕方から飲むって、新鮮ですね」
「確かに。こんなに早くから来てくれて嬉しいです」
はにかんだ笑顔を向けるとビールを2つ注文してくれた。それに加えて唐揚げも。
「…今日はスーツじゃないんですね。」
「あー、時間があったので。え、変ですかね」
「いや、すっごいかっこいいです!」
そうですかね、とどうしても上がる口角を隠しながら話を続ける。
「今日はどうして誘ってくれたんですか?」
「ああ、実は…言いにくいんですけど、」
「俺、引っ越すことになっちゃったんです。」
「……え、」
「…ごめんなさい、言うのが遅れて。だから、と言うのはあれだけど、ここで牛沢さんとご飯食べることはできなくなるんです。ほんとに、ごめんなさい。」
悲しそうに、寂しそうに俯きながらポツポツと話すキヨさん。開いた口が塞がらない。
え、引っ越す。もうここで会えない。
キヨさんの言葉が俺の頭の中で響いて、嫌な気持ちになる。
そんな、いきなり、
「ごめんなさい、…でも、また会えますから、ね?」
子供をあやすような、小さな声で呟くキヨさんに、どうしようもない愛しさが込み上げてくる。
ああ、今日が終わらなければいいのに。
ふと、キヨさんが口を開いた。いつまでも喋らない俺に気を使ってなのか、それともただ単に話したいだけなのか。言葉を待っていると、それは世間話でもないことがわかった。
顔を少し赤らめたキヨさんがゴニョゴニョと口を動かす。
「最後くらい、隣、どうですか?」
下を見ながらそう言ってきたことに驚きが隠せない。もちろん、と小さな声で答えると、相手は嬉しそうに隣の席をぽんぽんと叩いた。
「じゃあ、失礼します。」
「んふ、そんなに堅くならなくても、どうぞ」
にこにことするキヨさん。可愛くて、でももう会えなくなるなんて、信じたくなくて。色々な感情がごっちゃ混ぜになってしまって。
…最後くらい、ちょっと、触れてもいいかな。
そんな考えに負けてキヨさん、と呼んだ。
「はい?」
こちらを向いたキヨさんは綺麗で、揺れた髪は整っていて。
感情のままキヨさんの腰に手をまわす。びくりと反応した彼をこちらに軽く引き寄せる。すると、驚いたように顔をあげ、色づいた頬をもっとピンク色に染めて、恥ずかしそうに下を向いた。なにそれ、かわいい。と、そんなことを思っていると、少し寄った距離を、彼はもっとつめてきた。
ぴったりとくっついた服越しの距離。
花のようないい匂い。
あー、幸せ。
この幸せ、ずっと続いて欲しい。
会計を済ました俺たちは外でしばらく立っていた。会計、奢れてよかった。流石にカッコ悪いからな、男として。
アルコールの入った体は暑くて、顔も熱い。
月、綺麗だなぁ、涼しい。
でもそれに負けないくらいキヨさんも綺麗。
「…」
「…」
「「…あの」」
あ、とお互い声を上げると笑い合った。そしてどうぞ、と笑いながら言うとじゃあ、と彼は言いかけていた言葉をつむいだ。
「今日、公園でも寄って行きません?」
最後だし、と微笑みながら伝えてきたキヨさん
「うお、俺も一緒のこと言おうとしてました。」
「マジか。気ぃ合いますね。」
嬉しそうに言い、公園方面に行く彼についていく。
…もしかして
今日くらい、なら夢みてもいいよな。
公園に着いた頃。あたりは真っ暗で、街灯がほのかな光を放っていた。
深夜に男2人がベンチに座っている。
周りの人から見れば少し怖いだろう。
「…涼しくていいですね」
「ですね、」
んー、と背伸びをした彼はこちらに向き直ってきた。何かを決心した顔。
「あの、ちょっと相談なんですけど、聞いてくれますか?」
「はい、もちろんいいですよ?」
神妙な顔で続けた言葉。
「…最近、ずっと、誰かにつけられてる気がするんです。だから、今回引っ越すことを決意して。恥ずかしいことなんですけど、どうしてもこわくって。」
「…そんな、ことがあったなんて、恥ずかしいことじゃないですよ。引越しくらいはしなくちゃ。」
「はい、警察にも相談したんですけど、決定的な証拠がないからって聞いてもらえなくって。」
「…そんな、酷いですね…」
酷い、と尻すぼみになった自分の言葉に笑えてしまう。
みっともねぇな、俺。
それでも、溢れ出した言葉は、止まるはずも無かった。
「じゃあ、」
「…はい?」
「じゃあ俺が、キヨさんのことを守りたいです。」
「え、それって、どういう…」
「その、」
「俺と付き合って欲しいです。」
言った。言ってしまった。このタイミングで、変なところで。
ぎゅっと目を瞑る。絶対断られる。終わった。
…いつまでも返ってこない返事に不安になりうっすらと目を開ける。
それと同時に彼の、ひんやりとした手が俺の手に触れた。そして、その手を握られ、持ち上げられ、柔らかな感触が手に触れた。
「え、?」
温かな、雫が俺の手を濡らす。
キヨさんが、泣いていた。
「…俺なんかじゃ、ダメです。こんなに素敵な牛沢さんに、っこんなこと背負わせちゃいけない、。俺も、俺も大好きなのに、でも、ダメなんです…っ、」
ぐす、とぼろぼろ涙を流すとまだ頬に置いてある俺の手に、擦り寄ってきた。
ああ、ちゃんと、伝えなきゃ
本当の、俺の気持ちを
「っじゃあ、その苦しさも全部、全部背負わせてください。こんなに弱くて、みっともなくて、酒の力を借りなくちゃ勇気が出ない、そんな人間でも、あなたを守りたい、!それは、っそれは!」
「っあなたのことを、キヨさんのことを愛しているから!」
彼の細くて長い手を握り返して、無理をしたように笑う。きっと今、酷い顔してる。途切れ途切れになった息を落ち着かせるように、大きく息を吸う。
と、彼が、涙をもっとたくさん流して、顔を振った。
「…俺も、俺もあなたが大好きです、!あなたなら、人生半分、いや、生涯かけてでも幸せにしたい、っ!俺も牛沢さんのことを、守りたいです、っ…!」
だから、と小さな言葉。
OKなのか、NOなのか。
そんなのもうわかっていた。
泣きじゃくって、どちらもボロボロ。
それでもかわいくて、愛しい人がいる。
どんなに弱くて、泣き虫でも、愛したい、守りたい人が今、そこにいる。
きっと、あなたもそうなんでしょう。
「…あはは、俺、ダサいですね、。もっと、カッコよく、伝えたかったな、」
「…ダサくなんかないです!すっごい、カッコよくて、なんか、嬉しくなっちゃって…へへ、上手く言えないや、」
涙の跡を優しく拭う。
こんなにバカでごめんなさい。本当は準備してた言葉があったのに、なんだかすらすら出ちゃって。
「…牛沢さん。俺のこと」
「幸せにしてくださいね。」
ふわり、と風が吹く。
気持ちが良くて、俺たちを祝福するような、涼しげな風。
白い花がキヨさんの前を通った。
それを合図に、キヨさんが手で俺の目を隠した。
え、と短い声を出すと、それを塞ぎ込むような形で、柔らかくて温かい何かが俺の唇に触れた。
「…ぇ、あ」
「んは、アホずら。うっしー、俺、すっごい幸せ。」
視界を邪魔するものがなくなって、キヨさん…いや、キヨの顔がよく見える。
白い肌には赤色がよく映える。
「…俺も、すげー幸せ。」
もう一度、愛を伝えるようにキスを交わす。
きっと、ずっと、幸せが続く。
そんなことがわかるものだった。
「うおー、!おめでとう!ついに!」
翌日、会社でパソコンに向かっていた俺に同僚のガッチマンが拍手をしてきた。
「はいはい、ありがとありがと」
「なにそれ、ひど〜い。」
俺の塩対応に抗議してきた彼。いやいや、本気でありがたいと思ってるし。
「なに、うっしー。彼女できたの。」
横から特徴的な鼻声…華声が聞こえてくる。
「うわ、レトルト。」
「なにその言い方。いきなり現れてすいません〜」
不貞腐れたようなそれに笑う。
「いやー、うっしーに恋人か。ついにやったな。」
「なんだよそれ」
「でも居酒屋からの出会いで、って珍しいよね〜」
「確かに。」
「…よし、仕事辞めるか」
「そうだね〜、そろそろ飽きてきたし」
「は?お前らなに言っちゃってんの?」
「まあ元々うっしーに恋人できたら辞めるって言ってたしぃー?」
「もうめんどいから辞めようやって話だったしぃ」
「「ね、うっしー!」」
「お前らなぁ、」
はあ、
まあいいか。
キヨとの時間も増やしたいし。
「よし、いくか」
「「おー!!」」
おーわーりー
やばいやばい。長すぎてやばい。
最後くそになったごめんね
〜後日談的な〜
あの後仕事を辞めた3人はキヨに続いてゲーム実況を始めたようです。あ、あとキヨにストーカーしてたキモキモくんは何故か消えたそうですよ。なんででしょうね?
なにがともあれ幸せならよし!
めでたしめでたし!
コメント
4件
ぜ、ぜっ、絶対あれだ、kyさんの元カノだ、こわ、怖い 結ばれてよかった(´;ω;`)
あ、あ、愛してます最高ストーリー神🥰🥰🥰🥰🥰😭😭😭😭😭