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皆様こんばんは!またはこんにちはなのよ!
だいぶ前に作ったストーリーを載せますっ!
ちょっと長いかもしれないのよっ!
※米露要素有りアメリカとロシアがメインなのよっ!
決して国を侮辱しているわけではありませんのよ〜!
誤字脱字有り
苦手な人は見ないでください!
彼の話も彼の言葉ももう全部飽きてしまった。
俺にかける優しい言葉も優しい顔も全部が嘘のようで、全てが美しくて全てが幸せなはずなのに、どうして俺は飽きてしまったんだろうか。人の気も知らないで今日もアメリカは俺の横で楽しそうに笑っている。優しくて綺麗なその姿はずっと好きでいると誓ったはずだったのになんて馬鹿げた昔話を考えながらアメリカの頭に手を置きながらゆっくり目を閉じる。
「ロシア…?」
呼ばれたような気がしたけれど、俺には目を開けるほどの気力すら無い。少し悪い気がしながらも俺はそのまま目を瞑って寝る事にし、呼ばれたような声も全て無視することに決めた。たとえ嫌われてしまっても。もう俺はアメリカが好きでは無いから構わないだろう?
その日俺は夢を見た。
過去のことなのか未来なのか仮想なのかはわからないけれど、
俺は森を駆け抜けて一軒の家に向かったんだ。
家の扉を開けた先には父さんとイギリスが仲良さそうに話していて北朝鮮は韓国と仲良さげに話しているようだ。
俺が来たことに気づいたみんなは俺を見て「おかえり」と言って優しく笑って見せてくれた。
「……」
俺は不思議と声が出せなかった。
それでも感情は変わらず俺の思考の中でぐるぐる回っている。
本当は寂しかった本当は愛して欲しかった。
苦しくて辛い感情を消し去ってしまいたいほどに胸は苦しかった。何を言っていいのか何を考えたらいいのだろうか?
薄れ去っていきそうだった気持ちが少しだけ戻ろうとしている気がする。
「ただいま………」
考えて無理やり声を出した小さな声を一つの罵声がかき消した。
「…チッ……なんでお前がいるんだよ!!」
「……⁉︎」
驚いて後ろを振り返れば少し寒そうな格好をしているアメリカだった。片腕には包帯を巻いており片目には大きな傷が入っていた。そんな彼の姿を俺は”自分の様だ“と感じてしまう。
「…あぁ…なんだ来てたんですね、息子よ。」
家の中からイギリスの冷たい声と視線が伝わってくる。
アメリカはそれに一瞬だけ眉を動かしたがすぐに表情は戻り、イギリスを睨む様に笑った。
「なんだよクソ親父。世界から孤立した俺は出来損ないって?w」
「えぇ。出来損ないで汚いですね。」
「…嫌なもの見たな…せいぜいお高く止まってろよクソ野郎共…」
そう吐き捨てる様に言うと彼は後ろを振り向き寂しそうな背中で森の中へ歩き出して行く。アメリカが孤立。考えられない言葉だった。世界から孤立していった俺と重なって見えたから。
「ま…待ってくれ……!」
そうアメリカに向かって大声で叫ぶがアメリカは見向きもしない。そうか。アメリカはこんな気持ちでいつも居たんだな。
この時にやっとアメリカの気持ちを理解した自分自身を醜いと感じたが、そんな事を思ってもアメリカが止まってくれるわけでは無い。彼の後ろ姿がどうしても悲しくて苦しくなってしまい俺はその場で泣いてしまった。
「…アメリ……カ……?」
目が覚めるとそこは自室だった。
どこを見渡しても、もうアメリカは居なくなっていて、
俺は寝起きの体を伸ばしながらリビングへ向かった。
いつものテーブルの上には『仕事に行ってくるな!疲れているみたいだから今日は仕事は休むといいぞ!』という置き手紙と一緒にアメリカにしては珍しく朝食を作ってくれた様だ。
「……会いずらいな………」
そう独り言を漏らす。美味しいはずの朝食も何の味もしない様に感じてしまった自分を殴りつつこれからどうするかという考えを張り巡らせる。考えた際一番最初に別居という言葉が思いついた。
「……少し…距離を置くか…」
結局別居する事を決めアメリカが絶対来ないであろう者に連絡を取る。彼の父親であり彼が一番苦手意識をしている奴…そう…“イギリス”だ。仕事付き合いもあり連絡先を持っていたため電話で一度相談してみようと考えた。
『はい。イギリスですがどちら様でしょう?』
『ぁ…おはようございます…ロシアです…。』
『おや、ロシアさんですか。息子は元気にしていますか?』
『はい…元気にしていますよ。』
そんな世間話を多少した。
イギリスは少しためになる様な話ばかりする。それにわかりやすく、気を遣っている様だった。会議中フランスと喧嘩している姿がとても信じられないほどだ。そんな世間話も程々に俺は早速本題に入る事にした。
『あの…頼みが少しあるんですが……。』
『いいでしょう話を聞きます。なんですか?』
『家に数日泊めていただけないでしょうか……。』
『……泊め…?』
…………反応が薄い…そう感じた時に電話先から大きな物音がした。金属音だろうか…?
『何かされましたか?浮気?不純異性行為?拾い食い?侮辱?誘拐?殺人?痴漢?放火?強盗?なんでもいいですよ。すぐに再教育し直しますので。』
『あ違います…俺が悪いんですけど……少し気不味くて…』
『なるほど…構いませんよ。ですが後でお話はさせてくださいね。』
『…!ありがとうございます……!』
電話口でお礼を言い電話は一度切る事にした。
別居の準備は簡単に終わった。元々俺は荷物を多く持つ様なタイプでは無いし整頓するのが好きだったから。
キャリーケースに詰められた自分の荷物を見て長いため息をこぼしてしまう。先ほど聞いた話ではイギリスの家にはもう誰も住んでいないのだとか。空いた部屋と家の広さで少し寂しくなってしまうと嫌味口調で笑っていたイギリスの言葉はきっと戻って来てほしいという意思なんだろう。かと言って俺は彼じゃ無い。彼が考える事なんて俺にはわからないから。
「…一応置き手紙でも書くか………」
アメリカからの置き手紙の下に短い文で『別れよう』と書いた。
アイツに面と向かって言う勇気はない。こんな最低の俺にアメリカはきっと呆れるだろう。
「……じゃぁな…」
そう一言言い残し俺は家から出ていった。
変なとこで切ってごめんなさいなのよ!
好評だったら嬉しいですッッ……
感想…コメントしていただけないでしょうかぁ…ッッ
見てくれてありがとなのよ!
よければ別のも見ていって欲しいのよ!
それではっ!