「よしよし!家族になるんだったら自己紹介しないとな!
俺はここ、風鈴組の総代、梅宮一だ!宜しくな、遥!」
梅宮が遥に視線を合わせたまま大きい声で挨拶をする。そして、その隣に柊も小さく座り遥と目線を合わせる
「あー…俺はここ、風鈴組の多聞衆って言う所で四天王をやらせてもらってる柊登馬だ。宜しくな」
「あっ、えっと、改めまして楡井秋彦です!柊さんと同じ多聞衆所属です。宜しくお願いします遥さん!」
「私は橘ことは。ここで皆のご飯作ったり近くの喫茶店で働いてるの。よろしくね遥」
全員ニコニコと笑いながら遥の方を見る。遥は慣れない光景だからかオロオロと視線を彷徨わせたあとこくりと頷いた。
「よしよし!今日は疲れただろ?メシ食ったら今日は寝ろ。明日またここの紹介してやるからな!」
そう梅宮が言いながら遥の頭を撫でる。遥はなんとなくここは大丈夫だと察知したのか眠気が襲ってきたようでコテっと寝てしまった。
「あら、疲れがピークだったのね。」
「梅宮さんがいい人だってわかったんですかね?」
「あははは!じゃあ今日はこのまま寝かせてやるか!また明日メシは食わせてやろう!」
梅宮の豪快な笑い声が部屋に児玉する。暫くして4人で遥について話していると遥が寝ているからと普段より小さい声で柊がふと気づいたことを口にした。
「つーかよ遥、にれ達からの話を聞くに戸籍はあるよな?苗字ってどうなってるんだ?」
「あっ、確かに…この歳で両親と離れて暮らすとなると苗字のこととか親のこととかが問題になりますよね…」
「んー?そこは大丈夫だろ!だってここは風鈴組だぞ?伝手ならあるし、いざとなったらなんとでも誤魔化せるさ」
「でも遥が幼稚園とか小学校とかに上がる時に名前とか親とかの証明がいるわよね…?」
「ふっふっふー!ことはぁ、伝手がある、って言っただろ?ここは俺にまっかせなさい!」
「不安だ…」「不安ですね…」「不安ね…」
何を〜!と、梅宮が反論をする。すると思ったより声が大きくなってしまったようで遥が身動ぎをした。それに気づいた4人がまた一段と声を小さいする。
「おい!梅宮!声の大きさ気をつけろよ!」
「悪ぃ悪ぃ」
梅宮が顔の前で両手のひらを合わせて謝る。柊はたくっと、服のポケットから取り出した胃薬を口に放り込んだ。
「じゃあ、そろそろ行くわね。おやすみなさい」
「俺もそろそろ失礼します。おやすみなさい」
「おぅ!おやすみ!」
「あぁ、おやすみ」
パタンっと、扉が閉まる。部屋に柊と梅宮2人の声が響く。
「…柊」
「あぁ、わかってる。遥の親についてだろ?話を聞く限り限界だったのはわかるが一応調べとく。」
にっと梅宮が歯を出して笑う
「さっすが柊〜!!宜しくな!」
梅宮が柊の背中をバシバシと叩く。いてぇからやめろ!!!!!と、柊の絶叫が響き渡った。
続く
ここから先は真面目な感じじゃなくて本当に幼児化女体化遥ちゃんと、その周りの人達〜見たいな感じでほのぼのと書いていくので真面目な話を見たい人はここまででお願いします。
でも、たまに思いついて真面目に書くかもです。
よろしくお願いします!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!