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ふらっぺ
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なに?(投稿停止中
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#ご本人様とは一切関係ありません
そらまる。
40
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「いい加減ムカつくのよあんた」
夕方、校舎の下駄箱で開口一番苛立たしげな声が響く。
…誰?
明らかな校則違反の金髪巻き毛の女子生徒と、その両脇を固める取り巻きが2人。────何だろう、最近見たなこの布陣。
「竜神の皆さんを裏切っておいて謝りもしないで、図々しくいつまでも学校に来てさすがに厚かましいと思わないわけ?」
「そうよ、ぴっぴちゃんは大人しくぴーぴー泣きながら家に引きこもってればいいのに 」
ぴっぴとは、苗字の鳥飼をバカにしていつの間にか呼ばれるようになったあだ名だ。
…どうしてこう、関係ない人達にまで口出しされなければいけないのか
「関係ないでしょ、あなた達には」
ジロリと目の前の人達を睨みつけ、その横をすり抜ける。が、後ろ手に強く腕を掴まれる
「まだ話終わってないんだけど」
「そうそう、逃げないでくれる?私達、今度こそあんたに教えてあげなきゃと思ってるの」
教える?意味がわからない
「離して」
「だーめ。良いから黙ってついてきて」
女子生徒にしては強い力で引っ張られ、振りほどこうにも女の取り巻きがサイドを固めているため逃げられない。
諦めて女の後ろを黙って歩くと、その行先は人気のない校舎裏。
「調子に乗ってるあんたに、プレゼントがあるの」
プレゼント…??
意味深な言葉とともにくるりと振り返った女の顔には、薄気味悪い笑顔が浮かんでいた。
「紬さんも、あんたが居ない方が嬉しいのよ」
紬……??
どうして親友の名が出るのかと質問する間もなく、どこに潜んでいたのか数人の男達が姿を表す。
男達は似たような気味の悪い笑みを浮かべて私を見ると、隣にいた女に何かを耳打ちする。
「ほんとに好きにしていいのか?」
「ええ。たっぷり分からせてあげて。────自分の立場っていうのを」
かろうじて聞こえた会話に無意識に一歩後ずさる。
彼らの身に纏う制服は他校のもので、十中八九女達に頼まれて無断で校舎に侵入してきたんだろう。仮にもこの地域一帯を取り仕切る竜神の拠点に足を踏み込むなんて、今までなら考えられない愚行。
けれど、今の竜神はもう以前のようには機能していないのかもしれない。
気を見て逃げなければ、────殴られるだけでは済まなそうだ。
ザッ…────!!
「きゃっ…!!」
徐にすぐ横にいた取り巻きの一人を前に突き飛ばし、 彼らの進路を塞ぐように倒れ込ませる。
幸い運動神経は良い方なので、一瞬彼らが呆気に取られているうちに後方に全力で逃げる。
下駄箱を過ぎて、校庭も素通りしてそのまま学校を出た。
最初こそ男たちが後を追ってきたが、暫くすると後をつけて来る気配も無くなって走る速度を緩めた。
「はぁ、はぁ…ッ」
息を整えつつ、いつの間にか小刻みに震える手をもう片方でそっと握り隠した。
今までは竜神の威光のおかげで、大きな犯罪や喧嘩は未然に防がれていた。
誰もが恐れ、羨望する強さが竜神の幹部と総長にはあった。けれど今の彼らは────
……逃げきれなかった時、私はどうなっていたんだろう
そんな最悪のもしもを考えて、次の瞬間には思考を停止する。
どうでもいい。もう、どうでも
家に帰る気が起きず、足の赴くまま街の方へ向かう頃には、いつの間にか日はとっぷりと暮れようとしていた。
コメント
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読み終えました。第4話、気が重くなる展開でしたね…。「逃げきれなかった時」の想像で震える手を握る主人公の描写が生々しくて、胸が締め付けられました。それにしても、なぜ加害者側が親友の「紬」の名を出したのか──あれはきっと、主人公を精神的に追い詰めるための布石ですよね。この先、親友の立ち位置がどう動くのか、すごく気になります。