おはようございます、BL作者のしらすです。
いやぁだめですね..、onepieceにハマっちゃいましたよ、、。
今回は曲パロサゾです!どうぞ!!
⚠ATTENTION⚠
・キャラ崩壊してるかも
・ゾは泣かないアレなんだけど、泣かせてます
・ハッピーエンド
・曲パロ 「好きにさせた癖に」
・奇病、嘔吐表現有
・ストーリー性無
・誤字脱字は指摘お願いします
「」➜視点主
『』➯相手
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突然の事だった。
体を起こすと急激な吐き気に襲われ、口に広がったそれを掌に吐き出す。
それは一瞬の事で、とても美しいものだった。
俺は名も知らない、見たこともない花を手に乗せていた。
「んだよこれ..、気色悪ィ..」
口の中から花弁が零れ落ち、それを拾うと握り締めた。
異物感が残る口内を無視しながら俺は袋に花を捨てた。
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俺の体が弱るのは、そう早くなかった。
徐々に体力が落ちて行き、食欲が無くなり睡眠時間が莫大に増えた。
吐く頻度も一日に二回、と増えていてコックの食事すらマトモに食べれなかった。酒も飲まず水は少量を口に入れ込む。
そうした俺を心配そうに仲間が見ていたが、
俺は 気にするな とフラフラな足取りで甲板に出る。
独り、甲板に出て考える。
何故彼奴を好きになってしまったのか。
只管雲を眺め寝転がり乍目を閉じようとすると、いきなり扉が開いた。
『マリモ!俺の飯食わねェってどーゆーこったァ!?』
凄い顔を顰めている。
その顔を見て尚、此奴は俺を心配してねえんだ と感じた。
最初から俺なんか眼中に無いなんて知っていたが、いざとなると体が強ばって声も出せない。
「..てめェなんぞに言う義理はねェよ。」
『あァ!?仲間だろぉが!一応!』
仲間 か。彼奴は俺をそうとしか見ていない。
ズキッと胸が痛くなり目の縁が熱い。
「…ッチ、」
好きにさせたくせに、仲間なんて無責任な言葉を言いやがって。
俺は花を毎日吐いて苦しんでんのに。
「馬鹿馬鹿しい。てめェの飯なんざ食いたかねェよ、クソコック。」
「俺ァ、寝る。」
彼奴への熱を消すかのように、彼奴との道の灯を消すかのように。
俺は独り、甲板で瞼を閉じて意識を落とした。
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彼奴を好きになっていく度に自分がどんどん嫌いになってた。
生涯孤独だっていいから、今の時間だけは彼奴の隣へ置かせて欲しかった。
女好きの彼奴の隣は何時だって女が置かれていて、俺のことはマリモだの何だのと悪態を付いてくる。彼奴の隣に立てる女を羨ましいと見詰めていながら、俺は思いを明けることなく寝ていた記憶が新しい。
『てめェの顔見るだけで吐き気がする』
1度、1度だけ言われたことがある台詞。
その瞬間から不安が脳内を駆け巡った。
次の日には普通に俺に接して来て、思わせぶりもいい加減にしてほしい。
そんな此奴を嫌いになれない俺も俺ってか。
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目を覚ますと医務室のベッドの上。
体を起こすとまた吐き気が身体を襲う。
グェッと吐き出せば赤色と青色の花々。
手から花弁が落ちているのを見て、掌の花をぐしゃりと握り潰す。
口内の異物感を残したままで。
吐き気が消える頃に何時も思う。
時間が解決してくれないか って。
でもそんな都合のいいことは神は用意してくれていなくて
代わりに絶望と淡い期待だけを残して消えていった。
コックの言う赤い糸と言うもので俺らを繋いだ筈なのに、
それを意図も容易く切って俺をドン底に堕としてくれた。
徐々に解けて言って、忘れられて、置いてかれて、
やっぱ無責任だな。言葉も行動も、全部全部。
そんなのを知らないような顔でヘラヘラ笑ってやがる。
俺らの間に、関係なんかに、愛は存在しなかったんだな。
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『クソマリモ..』
「..」
『今の花、なんだよ。』
こっちが聞きてェよ。
付き合って、好き合ってる筈なのに、
なんで俺が気色悪ィ病気に掛からねェといけないんだよ。
「…好きなのはこっちだけだったのかよ。」
そう一言伝えると沈黙が続く。
俺が好きになってしまったお前は、
好きにさせちまったんだよ、俺を。
『..ッそ、れは…、』
「….好きにさせといた癖にな..。俺ァ、こんな奴好きになっちまったのかよ..。」
今も尚嫌えない、嫌いたくない。
『俺、っ!好きだから!』
「..好きじゃねェならいい、ほっといてくれよ。」
どうせ好きになってくれやしない。
淡い期待を持たせて浮かばせないでくれ。
『俺は、好きだよ…』
「っ、好きなら..っ、、!」
「お前が好きなら..、俺のこの花はなんなんだ..っ!」
どうせ俺に興味なんかなかったんだろ。
ならいい、せめて、俺の前から消えてくれればいい。
『..ッ、』
恋に落ちていた時期の頃が懐かしい。
愛の終を教えてくれたお前はきっと言うんだろう。
「..勝手に好きになった癖に って言えよ、!」
こんなことを言ってる俺が1番馬鹿馬鹿しいわ。
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好きになっちまったんだよ、お前を。
「..俺は好きだって言ってくんなよ…」
好きにさせてしまったんだよ、お前は。
『..ッ、俺は…』
好きにさせといたくせに、無責任な言葉を投げ掛けないでくれよ。
ああ、本当に馬鹿馬鹿しい。
ちゅ、
窓から月の光が差し込んで俺と此奴の周りを生温い風が囲っている。
俺は互いの唇が当てられているのに疑問を感じながらも抵抗出来ないでいた。
目の縁が熱くなっていき、ボロボロと涙が零れ始める。
『..好きなんだよ..、』
「っ、ぅ”..」
吐き気に襲われそれを吐くと、今まで吐いた中で最も綺麗な花を吐いた。
それは話に聞いていた、花吐き病を終わらせる、銀色の百合だった。
「..こ、れ…っ、」
片目しか開いてない為零れる涙も少量だが、今の俺にはどうだっていい。
俺は此奴を抱き締め号泣し始めた。
『お前が、お前が俺を好きでいてくれてたから、安心しちまってた、ッ』
好きだ。
そう互いに囁き合った。
少し涼しい風が吹き渡る、春の夜中の中で。
口にはほんのり、苦い煙草の味が残っていた。
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𝑒𝑛𝑑
花吐き病って触っても感染するんですよ。
だから誰かがゾロに触らせたとか?
ま、わたしは知りません。
ご視聴ありがとうございました。
次回は「ひ/ゅ/が/や/ま」です。
また見てくださいね。
それではまた👋
コメント
4件
表現がとても凄くてなんか自分にはできないやり方! 初めてみたんですけどフォローする! ♡押した!(語彙力やばいw) 花吐き病本当はない病気、誰が作ったんでしょうね 貴方だけでなく他のいろんな人もとても凄く面白い個性のある表現をしているのですが 俺の見た中で一番俺の好きな表現の仕方だと思います!
初コメ、初フォロー失礼します。 まだ1作品しか拝見させて頂いていませんが、 言葉の配列や語彙力高すぎて惚れました() ワンピースはちょっと見てただけなので今度1話から見直そうと思います。主さんありがとうございます。 これからも応援させていただきます!!