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暗い夜道を独り女の子が歩いていた。
街灯も無く光はどこにも差し込んではくれなかった。
「……」
女の子はただ独りずっと歩き回っていた。
行く場所が、帰る場所が何処にあるのかさっぱり分からなかったからである。
女の子は居場所を見つけようとずっと歩いていた。
がっ、…突然足を止めて地面にしゃがみ込んだ。
いや…意図的にしゃがみ込んだのではなく、お腹が空いて歩けなくなってしまっただけである。
だが、こんな夜道通る人は少ないだろう。
女の子はそう思い
(わたっし~…ここで死ぬのかなぁ…)
生きることを諦めていた。
けどっ……
「どうしたの!?大丈夫!?」
ある、同い年か少し自分より年下ぐらいのオレンジ髪が印象的な見た目の男の子が声をかけてきた。
「へっ……?」
女の子は誰かが来ると思っていなかったもんだから情けない声を出してしまった。
「……大丈夫じゃないよね……、、君、俺の背中に乗れる?」
「んっ?えっ?」
女の子は凄く驚いてしまった。
自分と同い年ぐらいの男の子が(5歳ちょい)普通持てるのかと。
そして女の子がびっくりしすぎて固まっていると
「乗るのもきつい……?」
男の子は勘違いして
「じゃあ、落ちないようにね…!」
と言って、お姫様抱っこをしてきた
「はぁぁぁぁ!??!!?」
女の子は想像以上の声を上げた
そしたら男の子は
「お腹空いてるんでしょ!?叫んじゃだめだよ!」
と言って女の子を持って走っていった
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ーななっし〜視点ー
(……?)
な、何?この記憶……?
私、…こんなの知らないんだけど……
……何か、でも。
忘れちゃだめな気がする……。
「ななっし〜?大丈夫…、?」
突然べるに声をかけられやっと頭が現実に帰ってきた。
そうだ今、何処かに遊びに行くって事になってるんだ、、公園以外で……。
「ごめん……大丈夫!」
私はそんなに元気じゃないけど、無理やり元気を出して言ったのだった。
「そう…?じゃあ、行こうか…?」
「うん…!」
……
これ、…疑ってるよな……。
べるさんって意外と疑い深いからなぁ……。
でも、心配かけなくないし…バレないようにしないと……!
「てさぁ…何処に行くの?」
私は皆の話を聞いていなかったから、何処に行くとか分からないのだった。
「……やっぱり聞いてなかったかぁ…。
…!行くのはねぇ……!」
べるさんは明るく言った。
「お化け屋敷だよ…!」
「……はっ…?それ、誰の案……?」
おどろくさんではないはず……
「私と、凸さんの案」
「はぁ……やっぱりねぇ…。 と言うか、他の人はオッケーしたの……?」
「うん!!最初おどニグは拒否ったんだけどねぇ…。うたいさんが良いよ~って言って、多数決を取って、行くことになりました」
「……」
まぁ、…行くことになったのは仕方ない…と思うことにしよう。でもさぁ……
「今…冬だよ……?」
「冬に食べるアイスは美味しいでしょ?そういう事」
「あ〜…そういうことね!! とは、ならないのよっ!!」
「え〜??まぁ、決まったことだしさ!!」
「はぁ…?」
「ななっし〜!落ち込まないの!!今回、さもさんに可愛いところ見せるチャンスだよ?」
「どういう事よ……それは…」
と言うか、可愛いところ見せるチャンスとは……?
「ふふん!!今回はね、二人一組になるの!」
「へぇ、…って、 1人あまるくない……?」
多分、おどニグ、凸うたと、…話をきた限り私とさぁーもん……さん。
これ、べるさんが余るやつだよね!?
「はは……確かに私が余るんだよねぇ……」
「えっ…?私が一人になろうか…?」
「いいの!いいの!そんな事したら私が殺される!!」
「誰にだよ……」
「まぁ、私のことは良いからさ!!もう、精一杯さもさんに抱かれてこい!!」
「いや、やだねっ!!陽キャとペアとか!!」
さぁーもんとペアとか罰ゲームの他にもないじゃーん!!
「もう決まったことだしさ!!」
「………」
「次回、お化け屋敷!ドキドキラブラブ!恋愛急上昇!編お楽しみに〜!」
「何それ!?絶対違うから!?と言うか、誰に言ってるの!?」
「皆様に!」
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