休日ルツ
「何だこれは!!!!!」
朝としては少し遅めの午前10時。
寝起きながらも家中に響き渡る声を発したのは司だった。
「んぅ……司くん、もう少し声のを音量下げてくれないかい?」
朝からの大声で目が覚めた類は、少々不機嫌そうに目を擦りながら司に不満を言った。
しかし、大声を出すほど司にとって大事態なのはそこではない。
「る、類……!これをどうしてくれるんだぁ!!」
そう言いながら、服をばっと脱ぎ、見せられたそれは、首から足まで大量に付けられたキスマークであった。
「おやおや、」
「おやおや、じゃない!!!どうしてくれるんだこれ!!!!!服を着ても見える位置じゃないかっ!!!!」
そう言いながらワイシャツを羽織り、いつものようにボタンを留める。少しではあるが、目を凝らしたら見える程の場所にやつは存在した。
そして類はあることを思い付く。
「そうかいそうかい……。司くんは、僕が付けた跡を隠したいと言うのだね……」
悲しそうによよよ……と泣き声(嘘)を漏らす類。
突然演技をするものだから、それを真に受けた司は焦り出した。
「いやっ!べ、別に隠したいという訳ではないのだが……」
苦しい言い訳だが、こうするしかない。
それを逆手に取った類は、追い討ちをかける。
「ふーん、じゃあ司くんはどうして嫌だと……」
「ええい!!!もういい!!!好きなだけしてろ!!!!!!」
もう面倒臭くなった司。自分の身がどうなってもいいという自己犠牲精神(諦め)でそう言うと、やはり類は食いついて、
「司くん、本当にいいのだね?」
と言いながらも、既に司を壁に固定して、逃げられないようにする類。
「は!?いや待て、落ち着くんだ類ー!!!!」
どんなに大声であろうと、もう、類の耳には届かない。
腰が痛くて翌日の学校に行けなくなった司くん。変人ワンツー共に休み、皆が察したとさ。
あれ、もしかして駄作????
コメント
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続き…ありがとございました…