ニキしろ SS
日が落ちかけている夕暮れのとある一室。
俺とニキは同じリビングでくつろいでいた。
「……なぁ、ニキ」
「どうしたのボビー」
さっきまで自室に籠って仕事の連絡や編集作業を朝起きてから長い時間行って、1人で昼寝をしたりご飯を食べたりしたところで、気持ちが突然ムラムラする。そこで俺は思い切って、ニキに声をかけた。
「あの……さ」
「なぁに」
「……シたい」
「ん?」
「だから、その……えっち、したい」
ニキは黙って俺を見ていて、何も言わない。その変な間に俺は少し不安になる。
「いや、あの、ええねん。嫌なら別に……」
「嫌じゃない。来て」
「えっ……あ、ちょっ……と」
俺は手を引かれて、ニキの部屋に通された。
「ボビーから誘ってくるなんて、珍しい」
「……たまには、ええやろ」
「いいよ。シよっか♡」
そう言って、ニキは俺にキスをする。
「……っん…」
「……可愛いね、目閉じてんの」
「見んなって…もう」
「かわい。見せて」
「んッ……ぅ……」
段々とキスが深くなる。軽いキスだったのに、段々と息が上がってきて、体が熱くなる。ニキの舌が絡み合ってぐちゃぐちゃと音がする。それが酷く官能的で腰がビクビクする。
「ふぁ……ぁッ…♡」
「キスだけなのに、もう感じてんの?」
「ち……ち、がう」
「でも、シたいんだもんね。沢山しよ?」
「んッ……ぁ!?」
急に服の中に手が入ってきて、触って欲しいと疼いていた胸元に刺激が来る。
「んっ♡っあ……ぁ…」
「裕太、随分感じるようになったね」
「んんッ……♡誰のせい……やと……ッ」
「僕のせいだよ。ね?」
「あっ♡ぁ……ッんん…ぅ♡」
「ちょっとしか触ってないのに。気持ちいいんだね、可愛いなぁ」
「んぁッ♡……かわい…く、ないッ…♡」
「えっちしたいって、ちゃんと言って誘ってくれる裕太可愛かったよ?」
「あッ♡あっ……ん♡だっ……て、シたかッ……た♡から…ぁ♡」
「じゃぁ、沢山しようね。裕太♡」
「んッ♡ぅあッ♡あっ……あ、ッ、はぁッ……ぁ♡♡」
「なんでもうイきそうな顔してるの」
「んん゛ッ♡♡」
「イきたいならイッちゃえば?ほら」
「ッあぁ……!!〜〜♡♡♡♡」
俺は乳首の刺激だけで簡単に果ててしまった。下着を履いたまま軽めの射精をしてしまって恥ずかしくなる。
「はは、ほんとにイッちゃった。でもまだ足りないんだよね?」
「はぁっ……ぁ……ん…♡」
「シたいの?後ろ使って」
「……シ、たい…♡」
「いいよ。可愛いからしてあげる。ちゃんと慣らすからね。脱がすよ」
ニキにされるがまま、俺は服を脱がされる。肌が露になってしまって恥ずかしいが、見られることにまた興奮してしまう。
「トロトロだね、もう。後ろ指入れてあげるから、力抜いててね?」
「ん……ッ、あぁ……ぁッ♡はぁ……っ」
「もうすぐ入っちゃうじゃん、そんなにこっち弄られるの好きなんだね」
「んんッ♡ちが……ッう……ぅ」
「2本入れちゃお。ほら」
「あ゛ッ?!♡♡ぁあ……ッはぁッ♡ぁッあ、ッ……」
「こんな余裕になっちゃったか…まぁ、沢山シたもんね。もう挿れたい……いい?」
「……ええよ…きて?ニキ……♡」
「そんな上目遣いで誘わないでよ、優しくできないでしょ……ッ」
「あ゛ぁ゛ぁッ?!!?ッあッあ、っまって…ぇ゛ッ♡♡♡」
言葉通り全然優しくない勢いで、俺の中に入ってくる。ニキのそれがあっという間に俺の奥の気持ちいいまで届いてしまって目がチカチカしてクラクラする。
「あッ♡あっ、まって、まってまって…ぇ゛ッ♡♡奥きてりゅッ♡から…っ♡も……イッちゃ……ぅ゛ッ♡♡」
「えぇ?もうイッちゃうの?」
「や…ぁ゛ッ♡だ……め、だめッ♡♡ぁ゛ッ♡はぁ゛ッ♡♡…ぁッ♡らめッ♡」
「ダメなら辞めちゃうよ」
「いやっ♡いや……ぁッ♡やめ……ないッでぇ♡」
「よしよし、じゃあシてあげるね」
「あ゛ッ♡♡あぁぁ゛ッ♡まって、まってッ♡イッ……ちゃ……ぁ゛ッ♡♡」
「ここ、イッちゃう?」
「あ゛ッ♡♡♡らめっ♡イ……ッく……ぅ゛〜〜〜ッ♡♡♡♡」
俺はまたニキからの刺激で果ててしまう。白濁とした液体が自分の腹に飛び散った。
「イッちゃったね…かわい。でも、まだ早いから。ね?」
「あ゛ぁッ?!あっ♡あっ、はぁ……ッ♡♡」
「僕が満足するまで、付き合ってよ」
「う゛ぅ♡♡ッあ…はぁッ♡♡♡」
「嬉しそうな顔しないでよ……唆るから」
「ぁ゛〜〜ッ♡むりっ♡むり、イくッ……い゛ぐッ〜〜〜〜♡♡♡」
「あーあ、またイッちゃった」
知らぬ間にニキを煽っていたようで、更に気持ちいい所をいいタイミングで突かれて果てる。
「お゛ッ♡あっ♡イッた、イッたぁあッ ♡」
「だーめ、逃げんな裕太」
「お゛ッあぁ゛ッ♡♡」
「腰引かないで、奥こないよ?」
「お゛ッッ♡♡♡」
「中の痙攣すご……ほら、気持ちいいね」
「あ゛ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡」
「また勝手にイッてる。ダメじゃん」
「ひぅ゛ッ♡あ゛ッごめん、ごめッ♡んん゛ッ♡♡」
「違う。「ごめんなさい」でしょ?」
「ごめんなさッあ゛ぁ゛ッ♡ごめ、んッ♡なさぃぃ゛ッ〜〜〜♡♡♡」
ニキに命令されることに興奮してしまって、耳からの刺激も相まってまた中がギュッと締まるのが自分でわかった。
「もう止まんないね?」
「うぅ゛ッ♡あッはぁ…ッ♡あっ♡あ、ぅう♡」
「顔ぐちゃぐちゃ、下もドロドロだよ」
「ぁあ゛ぁ゛〜〜ッむり、むりぃ♡♡きもちぃ…ッい゛♡♡」
「気持ちいいねぇ」
「あは…ッ♡きもちぃ…ッ♡♡にき、すき…しゅき…ぃ゛♡ッぁ゛ぁッあ゛ッ〜〜♡♡♡」
「んー?僕も大好きだよ」
「はぁあ゛ッ♡すきっ、すき…♡♡」
「愛してる、裕太」
「ぅあ゛ッ〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡♡」
「愛してるって言われただけでイッちゃうんだ」
「ずるぃ…♡ずる…いぃ゛ッ♡♡」
「裕太」
ニキの甘い声で、支配されるように本名を呼ばれた瞬間、身体に電気が走るような快楽が俺を襲った。
「あ゛ッッ〜〜ッ?!?♡♡♡♡」
「…イき癖付けられそ。ほら、裕太?」
「う゛ぅぅ゛〜〜〜〜ッッ♡♡♡」
「ゆーうーた」
「ん゛ッぅ〜〜〜〜♡♡♡」
「はは…もう僕に躾られちゃってるね」
「はぁッ♡ぁ、ッ♡も…むり…ぃ゛ッ♡♡」
「無理じゃない、ほら」
「お゛ぉあ゛ッ♡♡♡♡」
「ビクビクしてんの、わかる?」
「あ゛ッ♡♡ぁ、わか…んッにゃ…い♡♡」
「ずーっとイッてんだよ?裕太」
「ん゛ッぅう〜〜〜〜ッ♡♡♡♡」
「そっか、呼ばれてイッちゃうもんね」
「うぅ…ッ♡♡にきっ、もっと……もっと…ぉ♡」
「ん?もっと?」
「はぁッ♡ぁあ…ッ♡もっと、いじめて…?♡」
俺は快楽に溺れきってしまって、ニキからの支配から逃げたくなくて、ニキを求めてしまう。
「そんなこと言う子だったっけなぁ…いいよ」
「はぁ♡あッ…♡きて、きて……にき♡」
「じゃあイけよ、裕太っ」
「ぁ゛ぁッ?!?!!♡♡♡」
「ほら、ほら。イッちゃうねぇ」
「うぅ゛ッ♡♡あぁぁ♡♡♡」
「グチュグチュ音してる。分かる?」
俺とニキの間から、卑猥な音が鳴っている。聴覚的にもニキに支配されているように感じて、身体はどんどん熱くなっていく。
「う゛ッ♡♡ぁあッ♡あ…はぁッ♡」
「目が蕩けてる」
「あッ♡あっ、あっあ゛♡♡きもち…ぃッ♡」
「僕のこと大好きだね」
「だいすきっ♡しゅき……ぃッ♡♡♡」
「ココも……好きだね」
「お゛ぁ゛ッあぁっ〜〜〜ッ♡♡♡」
「ねぇ、「ください」は?」
「あ゛ッ♡はぁッ♡……くだひゃいッ♡♡」
「いい子。ほら」
「お゛ぉ゛ッ♡♡♡♡♡♡♡♡」
「声大きいよ、抑えて」
その瞬間、俺は恍惚とした笑みを浮かべたニキに首を押さえ付けられて口を塞がれる。苦しいのに、それに興奮して身体は感じてしまっていた。
「んん゛ッ♡ふ…ッぅ゛ッ……♡♡♡」
「ほら、ちゃんと息しなよ。苦しいよ?」
「ふ…ぅッ♡♡ぅ……ふ…ッ♡♡」
「苦しいね、でも気持ちいいでしょ」
「ん゛ッ♡ふッ♡ぅんッ……ぁ〜〜♡♡♡」
「えらいね、裕太」
「ッ……〜〜〜〜!!♡♡♡」
「もうイき癖ついてんじゃん、裕太」
「ふ……ぅ゛ッ〜〜〜!!!♡♡♡」
「あーあ、もう出ないのにイッちゃって」
中でギュッと果ててしまっているのが自分でも理解出来た。そして、ニキは俺を押さえつけていた手を離した。
「あぁ……ッ♡は、ぁッ♡♡」
「やっと息できるね、よしよし」
「お゛ッ♡♡♡うぅッ♡♡」
「メスイキしてんの可愛いよ」
「あッ♡あっ……ら、ッて…きもち♡ぃ♡♡にきのくるっ、奥ッ♡きもちぃの…ぉ゛♡♡」
「…煽んなよ、ほら。トんじゃえ」
「お゛ッ…!!?〜〜〜〜〜ッ!!??!!?!♡♡♡♡」
「トべよ、ほら」
「ッ!?!〜〜〜ッ♡♡♡♡」
「あーあ、ほんとにトんでんの?」
「ッ♡♡♡♡……っ♡♡♡」
「はぁ、かわい。僕の裕太……ッ♡」
そこから俺の記憶はほとんどない。ただひたすら抱き潰されて、ずっとニキから与えられる快楽に溺れていた。支配されるような、おもちゃのように扱われる感覚にたまらなく興奮していた。
しばらく時間が経って目が覚めると、目の前には整った顔のイケメン顔が見えた。丁寧に布団がかけてあって、俺らは事後そのまま眠ってしまったようだった。布団はニキが掛けてくれたもので、そこに優しさを感じてキュンとする。
「……あれ、起きた…ぁ?」
「起きたで、ニキも起きて」
「……腰平気?優しく出来んくてごめんね」
「めちゃくちゃ痛いわ……けど、ええよ。その、俺がシたいって……誘ったんやし、激しいのもそれはそれで良かっ……た、から、ええの」
「……ボビーってやっぱMだよね」
「……は?ちゃうわ」
「そういうとこも大好きだよ」
「くっつかんでええからもう〜風呂いくぞ」
ニキに支えてもらいながら立ち上がって、やっと風呂に行く。こういうことはもう珍しいことじゃないけれど、やっぱりニキと繋がっている時間は大好きだった。苛められるのも、激しくされるのも、なんでも好きだから。
素直には言えないけれど、俺は溺れるほどニキのことが好きなんだと改めて思った。
おかしくなってもいい、このまま壊されてもいい。それほどニキに溺れていた。
愛しいこの時間がいつまでも続いて欲しい。
たとえ身体だけの関係になろうとも
俺はニキのものでありたい。
コメント
2件
え‥好き
あいかわらず神すぎますね!!