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お久しぶりです。
しばらく何も載せてなかったですが元気にやってます。
最近はずっとVALORANTってゲームにハマってマイクラが疎かになってますが、界隈を離れる気は一切ないのでご安心を。
なにか載せたいなぁということで、だいぶ前の絵の方に載せたSCPパロでも載せようかなと思いまして。あまり納得は行ってないのですがまぁ供養ですね。半年前の作品です。
SCP知らないと分かりにくいかもしれませんが、良ければ雰囲気だけでも楽しんでいって下さい。
【SCPパロ】葡萄の花
ざっくり説明!SCPとは?
実はこの世にはSCPと呼ばれる、非科学的な異常現象(人、物、場所など)が存在している。
Secure(確保)Contain(収容)Protect(保護)を理念、使命とするSCP財団が、SCPが世間の目に晒され混乱に陥らないように頑張っている。
みたいな世界観で「SCP財団が書いたSCPの報告書」を作る共同創作サイトがあるんです。
もちろん上記は全てフィクションです。
二次創作なので、実際のSCPには一切関係ありません。
この話にはSCP-201-JP、SCP-4890-JP、SCP-1231-JPという名称が出てきますが、SCPのサイトに投稿されているものとは一切関係ありません。
あくまで二次創作です。
orskも出てきますが、akpyとnkbrknkrの絡みは一切ありません。
ガチのサイトみたいに報告書形式で書いてるので、YouTubeとかで気になったまとめ見てからのがわかりやすいかも。面白いですよ。
数年前にマイクラのMODが流行ってたアレの元ネタですね。
用語だけざっくり解説しておくと、
「特別収容プロトコル」
異常を安全に収容するための手順
「収容セル」
SCPを収容するための部屋
「収容違反」
SCPが収容セルから勝手に出るなど
「オブジェクトクラス」
収容難易度を表す
だいたい、Safe Safe 特別収容プロトコルが確立されていて、安全に収容できる。 Euclid
特別収容プロトコルが確立されているが、まだ収容違反の可能性がある。など。
Keter
収容難易度が高い、特別収容プロトコルが確立されていない。など。
他にも異常性がなくなったSCPをNeutralized、他のSCPを収容するのに利用するSCPをThaumielなど色々ある。
「O5評議会」
SCP財団のトップ、管理者
「博士、エージェント」
SCPの管理とかしてるのが博士
社会に溶け込んでSCPが発生していないか調査してるのがエージェント(フィールドエージェント)
これくらいですかね〜
まぁなんとなくで読めると思いますけど、上記は分かっといて欲しいかも…。
あと、-こ-う-い-う-文-は-取-り-消-し-線-だ-と-思-っ-て-く-だ-さ-い-。-
媒体によっては変な見え方になるから代用です。
元々書いていた報告書が違った時とか、「検討中です」が決まった後に取り消し線付けて書き換える、みたいなイメージです
では、長くなりましたが本文は更に長いです。
そして報告書とか書いたことないので分かりにくいかもしれません。よければ雰囲気だけでも楽しんでいってください。
総文字数14000字ほどですが、どうぞ…。
SCP-201-JP 葡萄の花
オブジェクトクラス -E-u-c-l-i-d- Safe
特別収容プロトコル
SCP-201-JPは下記のSCPの総称です。
SCP-4890-JP シャークん
SCP-1231-JP スマイル
SCP-201-JPは人型実体です。
SCP-4890-JP、SCP-1231-JPは別個体ですが、共に収容するのが最も効果的な収容方法とされています。
SCP-201-JPは標準人型収容セルに収容されます。部屋の中には、机・テレビ・本・ゲーム機などが置かれ、収容違反を防ぐため要求された本やゲームはSCP-201-Jを担当しているセキュリティクリアランス3以上の職員に許可を取り、承認されたものを買い与えて下さい。
SCP-201-JPは人並みより高め知能を有しており、対話が可能です。
SCP-4890-JPは通常時、身長164cm体重53kg前後であり、黒髪に緑色の目をしている男性です。
SCP-4890-JPは海洋生物の様なヒレや尻尾を有する時があり、本来白目である部分が黒く染まっています。また、その状態の時爪や牙が異常に発達していることが見受けられます。後述のインタビューにより、本人の意思で変異できることがわかっています。
SCP-1231-JPは通常時、身長168cm体重57kg前後であり、茶髪に紫色の目をしている男性です。
背中には6色のひし形をした宝石のような物体がぶら下がった羽根が生える時があり、空を飛ぶことが可能です。後述のインタビューにより、羽根を生やすのは本人の意思であり、羽根を生やしている時だけ自由に空が飛べることがわかっています。
それらの特異性を発現させている状態を、アノマリー状態と呼称します。
説明
SCP-4890-JPとSCP-1231-JPは高校時代からの友人です。
共に前述のアノマリー状態が通常でないことを自覚しており、「異常な存在」としての仲間意識があることから、共に収容しておく方が収容違反のリスクが下がるとされました。そのため、まとめてSCP-201-JPと呼称し、同じ収容セルにて収容します。
また、直近数年で複数回起こっていた変死事件は2人の仕業であったことがインタビューにより発覚しています。
解体された遺体が、数時間では不可能な距離・立地に点々と置かれている。という変死事件が関東、■■県を中心に発生していました。
なんらかのSCPの影響として当時捜査していたエージェント・Akiraにより、遺体を運んでいた最中と思われるアノマリー状態の浮遊しているSCP-1231-JPとSCP-4890-JPが発見され、直ちに空中対応のできる財団職員により確保・収容されました。
インタビュー記録 担当:ピヤノ博士
小型収容セルにSCP-201-JPとピヤノ博士の3人が入り、同時にインタビューを行った。
下記は音声を簡易的に文字起こしした記録であり、SCP-201-JPをそれぞれ4890、1231と省略している。また、4890をシャークん、1231をスマイルと呼称している。
ピヤノ:えーでは、インタビューを始めます。
4890:よろしくお願いします?
1231:よろしくお願いします。
ピヤノ:まず、お2人はご友人と聞いていますが、どこで知り合いましたか?
(3秒ほどの沈黙)
4890:え、これどっちが答えんの?
ピヤノ:お2人への質問なので、どちらでも構いませんよ。
1231:じゃあシャークん答えて
4890:俺?いいけど…高校の同級生で、同じ部活だったからそこで。
ピヤノ:高校名と部活を教えていただけますか?
4890:■■■■■■高等学校、卓球部です
ピヤノ:ありがとうございます。次に、自身の能力に気づいたのはいつ、どうしてですか?また、どうしてお2人は相手も周りの人間と違うと気づけたのですか?
4890:俺は…なんだっけ。あぁ、あの~…家で一人の時にゲームしてて、風呂入ろうと思って洗面台に向かったらあの見た目だった。
1231:俺もそんな感じ。気づいたら変わってた。
ピヤノ:無意識のうちに、ですか?
4890:そう。普段は自分の意思で変えれるけど、無意識に変わってるときがあるんだよね。外出る時本当はめっちゃ緊張する。
1231:緊張してたの?
4890:え、スマイルは緊張…しないか。気にしてないもんな。
4890:お互いが違うと気づいたきっかけ、だっけ。コイツが待ち合わせの時に羽根出しっぱなのを俺が見たから気づいた。
1231:え、そうだっけ?
4890:そうだよ。どっかの個室で現地集合してて、スマホ見ながら羽根出てるスマイルがいたんだよ。見たのが俺でよかったな。
1231:あぁ…
ピヤノ:元から仲が良かったのですね。では…変死事件、と呼ばれていた殺害事件は、お2人の犯行で間違いないですか?
4890:うん。俺が殺して、スマイルが運んだよ。「面白いっしょ、遺体バラバラ殺人事件。ミステリー小説みたいで」…ってスマイルが言ってた。
1231:まぁ言ったけど、俺よりシャークんのがノリノリだったじゃん。
ピヤノ:…なぜ殺したのですか?
4890:アイツらに悪口言ったのが悪いんだよ。
ピヤノ:アイツら、とは?
4890:■■■■■■、■■■■■■■■、■■■■、■■■■。俺らの友達。
ピヤノ:ご友人はお2人の特異性について知っていましたか?
4890:知らないよ
1231:え、知ってるでしょ
4890:知ってんの!?え、なんで?
1231:部室で俺が羽根出してんの見られた。4人だけ。
4890:おいそれを言えよ。ってかアイツらからそんな話された記憶ないんだけど
1231:シャークんは知ってたって言ったからじゃね?
4890:え、じゃあ俺のも知ってんの?
1231:知ってるよ
4890:はぁ?言えよお前
1231:アイツらから聞いたと思ってた
4890:ふざけんなよお前…w
1231:だからあの4人だけ知ってる
ピヤノ:ご友人だけ、と…事件の犯行に至った経緯を詳しく教えてください。
4890:詳しく?…なんか、アイツらに悪口言ってるのが気に食わなくて…って感じ
1231:シャークんが爪で切り裂いて、俺が運べば完全犯罪にならないかなぁって。凶器は残らないし。
ピヤノ:だからって…悪口ですよ、生活してれば耳に入るようなことで、人を殺すなんて…
4890:人の悪口言うやつは人じゃないだろ?
1231:アイツらだって、俺らがヒトじゃないのを知ったって嫌な顔ひとつしなかったよ。
ピヤノ:…そうですか。……以上でインタビューを終了します、お疲れ様でした。
終了報告書
■■■■■■高等学校に連絡を取ったところ、仲の良かったという友人4人を含めその高等学校の卒業生であることが確認されている。また、現在同じ大学に通う大学生であることも確認された。
友人には-B-ク-ラ-ス-記-憶-処-理-と-、-カ-バ-ー-ス-ト-ー-リ-ー-[-長-期-入-院-]-な-ど-の-流-布-が-検-討-中-で-あ-る-。-
下記の実験で起こった収容違反の理由などから、今まで目立った事件や情報の流出もないため保留となった。
実験記録 対象 SCP-4890-JP
内容 アノマリー状態の身体の強化
方法
アノマリー状態のSCP-4890-JPに、身体検査を行った。
結果
凶器として利用したという爪は異常なまでに固く、木片でさえ容易く切断出来ることが明らかになりました。
また海洋生物のものと思われるヒレや尻尾も同様に固く、当たり所によっては撲殺も出来そうな固さをしています。SCP-4890-JP曰く、「ヒレとか尻尾は鮫のだけど」ということです。また、身体の皮膚には鱗の模様が浮かび上がり、一般的な包丁などの刃では傷跡ひとつ付かないことが判明しました。これはSCP-4890-JP本人も知らなかったようです。
考察
もしSCP-4890-JPの収容違反が起こった時、アノマリー状態のSCP-4890-JPを武力行使などで無力化させるのは難しいと思われます。常時弱体化させる処置を取り、収容違反のリスクを減らすプロトコルが検討中です。
追記
SCP-4890-JPに配布された食料に弱体化の薬を混ぜたものを支給しました。結果、SCP-1231-JPに気付かれ、後日収容違反を起こしました。収容後、SCP-1231-JPへなぜ収容違反を起こしたか問いかけた所、「シャークん(SCP-4890-JP)と、以前話した友人は覚えてるな。アイツらに手出したら、お前らも殺してやるよ。」という発言がありました。計画の話は担当職員以外に聞こえる場で話したことはありませんでした。
そのため、弱体化などのプロトコルは一時的に廃止となりました。また、友人4人に対する記憶処理などの案は破棄する方針となりました。
この時点では、SCP-4890-JPとSCP-1231-JPは別々の収容セルに収容されていました。定期的に財団職員監視のもと、SCP-4890-JPとSCP-1231-JPの面会を行っており、収容違反の起こった前日は面会の日だったことが判明しています。
SCP-1231-JPの発現から、SCP-4890-JPとSCP-1231-JPを同じ収容セルに収容する案が出されました。収容以前から関わりがあったこと、お互いの状況が見えている方が安定するだろうという理由などが考慮された結果、O5評議会により承認されました。
実験記録 対象 SCP-1231-JP
内容 アノマリー状態の身体の強化
方法
アノマリー状態のSCP-1231-JPに、身体検査を行った。
結果
背中から生える羽根は肩甲骨の内側付近から生えています。木の枝のような棒から、宝石のようなひし形をした物体が左右に6色ずつ並んでいます。色は内側から青色、黄色、紫色、緑色、水色、赤色です。棒状の部分には神経が通っており、触られている感覚があるため、引っ張られると痛みが生じるようです。
羽根が一切動いていないにも関わらず浮遊することが可能のため、空を飛べる原理は不明です。飛行可能な距離は不明です。発見当時、解体された遺体とSCP-4890-JPを抱えていたにも関わらず上空数十メートルを飛行していたため、制限はないと思われます。
考察
自由に空中を飛べてしまうため、外へ繋がる通路、窓や吹き抜けになっている場所に立ち入りできないようにしてください。足などへ重りを付ける案も上がりましたが、発見当時SCP-4890-JPを抱えて飛んでいたことから意味がないと考えられています。
羽根を切断することで飛べなくなるのではないかという案も上がりましたが、倫理委員会によりストップがかかりました。
追記
宝石部分の物質を調べるため、取る、削るなどの計画を立てていました。その途中で、SCP-4890-JPの収容違反が起こりました。外部での会話はもちろん、計画書の持ち出しなど情報が流出するようなことは一切行っていないにも関わらず、「いくらあの部分に感覚がないからって、スマイル(SCP-1231-JP)を傷付けるようなことしたら、ただじゃ済まさねぇからな。」という、計画の話を知っているような発言がありました。
SCP-4890-JPへの実験でも同様のことをSCP-1231-JPが起こしていることから、なんらか方法で計画を聞いている可能性が示唆されています。
インタビュー記録 担当:ピヤノ博士
前回、収容したばかりのインタビューと同じ形式で行いました。
ピヤノ:では、インタビューを始めます。2度目のインタビューですね。
4890:なんとなく何聞かれるかは察しついてるけど…。
ピヤノ:あ、本当ですか。では早速聞きますが…まず、SCP-1231-JP スマイルさん、収容違反を起こしたのはなぜですか?
1231:いやぁ…違うんだよ。ね。
4890:お前も出たの?あの部屋。
1231:…まぁ。出たけどさぁ。
ピヤノ:質問に答えてください、なぜ収容違反を起こしたのですか?
1231:そりゃあ、友達から弱体化のポーションみたいな香りがしたらあんたらのせいって思うでしょ。
1231:こっちに危害加えるつもりなら、容赦しないけど。
ピヤノ:普通、食べ物に混ざった薬の匂いなんて気付けないと思うのですが。
1231:それはまぁ…俺にはなんとも言えないかな…。
4890:俺は気付かなかったけど…スマイルが言うならそうなんだろうな。確かになんか、痺れる感じした時あったし。
1231:…………。
ピヤノ:そうですか。では、SCP-4890-JP シャークんさん。あなたはなぜ収容違反を起こしたのですか?
4890:…ん~……2人きりで話せるか?
ピヤノ:2人というのは、僕とSCP-4890-JP あなたですか?
4890:そう。
1231:え、俺は聞いちゃダメなの?
4890:ダメってか…知られたくない、かな。
1231:えぇ?…まぁ、俺はそれでもいいけど…。
(待機していた警備員により、SCP-1231-JPを収容セルへ移送。)
ピヤノ:それで…あなたはなぜ収容違反を起こしたのですか?
4890:本当は、あんたらが気付いていない異常性がもう1つある。
ピヤノ:内容を教えてくれますか?
4890:えぇ…それは嫌かも。
ピヤノ:でしたら、我々も処罰せざる負えなくなるのですが…。
4890:え~…まぁ、ん~…なんて言うんだろ、視えるんだよ。全部、視ようと思えば。
ピヤノ:具体的には?
4890:具体的?あー、例えば、壁の遠く向こうにあるあんたらの計画書が視える、とか。
ピヤノ:その異常性を使って計画を盗み見ていた、ということですか。
4890:そうだよ。最初は、こんなことしてる組織があったんだ~くらいに思ってたけど。流石に友人に危害加えられるような計画は見逃せなかったな。
ピヤノ:そうですか…。つまり、SCP-1231-JPに危害を加えない限り、SCP-4890-JPさんも収容違反する気はないということで合っていますか?
4890:今のところは。あと、前話した友達にも変なことするなよ。
ピヤノ:はい、そのつもりでこちらも考えているので、そこはご安心ください。
4890:……本当か?俺らがあんたらを信じていい理由なんてないけどな。
ピヤノ:本当ですよ。我々の目的は、あなた達SCPに危害を加えることではないので。ただ、人類が安全に、あなた達も安全でいられる方法を探しているんです。
4890:じゃあ、あの計画は?
ピヤノ:あの計画は、その為に必要な情報収集をするためのものです。
4890:…そっか。そこまで言うなら、多少は信用してやるよ。
ピヤノ:ありがとうございます。…では、これにてインタビューを終了します。お疲れ様でした。
(音声記録終了)
終了報告書
SCP-4890-JPに新たな特異性を持つことがインタビューにより発覚しました。それに伴い、その特異性の解明を進めています。また、収容違反の件からSCP-1231-JPも無自覚になんらかの特異性を持っている可能性があるため、調査を進めています。
実験記録 対象 SCP-4890-JP
内容 SCP-4890-JPの透視可能範囲を調べる
結果
SCP-4890-JPは■m先までなら壁の有無や厚みなど関係なく見えることが判明しました。
壁の中に視界がある時は、本人曰く壁が透けて見えるとのことです。また、視界は直線上を進み続けているようです。
考察
視界は直線上を進み続けていることから、細かい情報の読み取りは困難だと考えられています。
他SCPの情報や実験計画を見られないよう、収容セルやSCP-4890-JPから■m以内に書類などの情報源の持ち込みを禁止します。
補遺1
行動に関する注記:
財団側にSCP-1231-JPやSCP-201-JPの友人に対し危害を加えていない、加える気がなかったにもかかわらず、SCP-4890-JPによる2度目収容違反が起こりました。
2度目の収容違反のため、更なる対策を取るべきかの議論が行われています。
インタビュー記録 担当:ピヤノ博士
ピヤノ博士とSCP-4890-JPの一対一での対話である。
4890:…収容違反について、だよな。
ピヤノ:その通りです。SCP-4890-JP、なぜ収容違反をしたのですか?我々視点では危害を加えるつもりは一切なかったのですけれど…。
4890:いやぁ…視えちゃったんだよね、新しいゲームの広告。
ピヤノ:……ゲームの広告?
4890:うん。面白そうだったから、遊びたいなぁって思って。気付いたら収容セルから出ちゃってた。
ピヤノ:あの、前回もそうでしたけど、どうやって監視カメラに一切映らずに収容違反を起こしてるのですか。収容セルも警備も、かなり厳重にしてあるのですが…。
4890:なんでだろうなぁ…。
ピヤノ:とぼけないでください。
4890:まぁ…俺じゃないしな。どうやってと言われても…。
ピヤノ:俺じゃない、というのは?
4890:スマイルに…違う、えっとなんだっけ…SCP-なんたら-JP?の能力…じゃない、特異性で…。
ピヤノ:…言いやすい言い方でいいですよ。こちらで修正しますので。
4890:あ、そうなの?なんだよ。…スマイルの能力のひとつ、っていうか。それで出てる。
ピヤノ:わかりました。ありがとうございます。
ピヤノ:あと、ゲームでしたら、どこかのタイミングで財団職員に声をかけていただければ購入を検討しますよ。
4890:え、マジで?いいの?
ピヤノ:模範的な行動を心がけていただければ、ですけど。
4890:…つまり収容違反をせずに大人しくしてたら買ってくれるってこと?
ピヤノ:まぁ、嚙み砕けばそうなります。基本、財団が買えるような一般的なもの、収容違反や情報漏洩に繋がらないものであればですが。
4890:ふーん…わかった。
終了報告書
SCP-1231-JPに新たな特異性があることが発覚しました。
一方で、インタビュー後からSCP-4890-JPが財団に対し、比較的協力的になりました。SCP-201-JPは2人で出来る対戦ゲームや協力ゲームなどを好み、SCP-1231-JPは読書も好むことが後のコミュニケーションにより判明しました。そのため、収容違反を防ぐためにも要求されたゲーム、本などは一度担当職員で話し合った上で購入の検討をする方針に決まりました。
インタビュー記録 担当:ピヤノ博士
ピヤノ博士とSCP-1231-JPの一対一での対話である。
ピヤノ:今回はSCP-1231-JPさんの特異性についてお聞きしたいのですが。
1231:あー、収容違反のやつ?
ピヤノ:もうご存じですか。
1231:シャークんから聞いた。何から話したらいい?
ピヤノ:そうですね…こちら側から見て、監視カメラには正常にお2人が写っているように見えているんです。監視カメラはリアルタイムで写っているのに、本当は外へ出ている…そういう風に考えているのですが。
1231:あー、そう見えるんだ。認識阻害の類だよ、普通に。
ピヤノ:認識阻害…?
1231:お前らがSCP-1231-JPだと思って収容していた俺も、あんたが聞いているこの声も、全部偽物だったらどうする?
ピヤノ:…どういうことですか。
1231:まぁ今のは嘘だけど。答えを言うと、対象の五感を操作?出来るみたいな。
ピヤノ:あぁ、なるほど。視覚を操って、部屋の中にいるように見せかけていたわけですね。
1231:そういうこと。理解早いね。
ピヤノ:伊達に職員やってないので。
1231:聞きたいのはそれだけ?
ピヤノ:まぁ、はい。
1231:じゃあ、こっちからも質問していい?
ピヤノ:いいですよ。
1231:…大人しくしてたら、好きなもの買ってもらえるって聞いたけど…人、ってもらえないの?
ピヤノ:ひ、人ですか?
1231:うん。人。
ピヤノ:…どういう用途で…?
1231:友達。ここにいたら会えないじゃん。
ピヤノ:ああ、ご友人のことですか…面会など検討しておきますね。
1231:やった。
終了報告書
SCP-1231-JPの新たな特異性を確認しました。本人曰くQualia Crisis(クオリア クライシス)という能力だといい、人の感覚に作用する特異性で、本人の意思で発現させることが可能です。しかし、特異性にかかった対象がどう感じているかを具体的に知ることはできないようです。
(Qualia:人が主観的に感じる感覚的な五感、Crisis:危機)
友人に会えるなら大人しくしてるとSCP-1231-JP本人からの証言はありますが、-上-記-の-特-異-性-に-対-す-る-プ-ロ-ト-コ-ル-を-模-索-中-で-す-。-
インタビュー後からSCP-1231-JPが財団に対し、比較的協力的になりました。そのため対策プロトコルは後回しとなりました。
補遺2
直近のSCP-201-JPの態度や特異性の解明が進められた結果、SCP-201-JPと友人4人の面会が例外的に認められました。
SCP-201-JPの標準人型収容セル内にSCP-201-JPとその友人4人が入り、常備してあるゲームなどで遊んでいる様子が収容セル内の監視カメラに写っており、特に事件もなく面会を終えました。SCP-201-JPと友人4人から定期的な面会を求められ、-外-部-の-人-間-と-頻-繁-に-関-わ-っ-て-い-い-の-か-の-検-討-が-O-5-評-議-会-に-よ-り-進-め-ら-れ-て-い-ま-す-。-
上記はO5評議会により認められました。下記は承認のきっかけとなった面会中の会話を一部抜粋したものです。
音声記録
下記はSCP-201-JPと友人4人の面会中の面会中の会話を一部抜粋したものです。
SCP-4890-JPをシャークん・シャケ、SCP-1231-JPをスマイルと呼称しており、友人はそれぞれNakamu、Broooock、きんとき、きりやんと呼ばれています上記の名前はお互いが呼んでいるというあだ名です。会話と発言者をわかりやすくするため、SCP-201-JPも含めて全員をあだ名表記で文字に起こしています。
Nakamu:てか、ずっとここにいるの?暇じゃね?
シャークん:正直めっちゃ暇。
Broooock:最近になって警察から2人の能力?がバレたから検査してるよ~って言われたけど…ここってなんなの?
スマイル:SCP財団って人たちらしい。科学的根拠がない異常な者とか人とかを世間に流れないようにする組織だって。
きんとき:そんなんあるんだ。別に世間に流れても良くない?
シャークん:俺らは自分の意思があるからいいけど、そこらへんにあるだけで人が死ぬようなのもあるらしいよ。
きりやん:あーね。世間の混乱を避けるため、ってことか。
Broooock:そういう存在がある、って知ってる方が一大事になった時の混乱防げそうだけどね。
きんとき:一大事にならないようにするための組織なんじゃない?
Broooock:まぁ確かにね?
Nakamu:でもさぁ、シャケとスマイルがこうやって収容されんのは違くね?害ないじゃん。
(目線を下げるSCP-4890-JP。SCP-1231-JPは少し気まずそうな顔をしている。)
Nakamu:え、なにお前らなんかやったの?
シャークん:いや…なんでもない。
Broooock:僕は別に、2人が何しててもいいと思うけどね?
シャークん:え?
Broooock:2人がやってたこと、理由、実は全部知ってるんだよねぇ。
スマイル:えぇ?なんで?
Broooock:最終鬼畜してるスマさんとシャケ状態のシャークん見ちゃったんだよね〜
(2人のアノマリー状態を指している。面会後、シャケは最神鮭と書くと言っていた。)
(この名称の由来は本人達曰くノリらしい。なお、SCP-201-JPはその名称で呼ばれていたことを知らなかったようだが、話の流れで察せたようだ。)
シャークん:…あぁ、そういうこと。……ごめんな。
スマイル:…俺も、ごめん。
きりやん:なんで謝るの?
Nakamu:てか話着いていけないんだけど…。
(SCP-201-JPにより変死事件の概要が説明される)
きりやん:あ~、まぁ人を殺すのは良くないわな。
Broooock:でも2人が僕たちのこと、こんな大事にしてくれてるの嬉しいな~って思うよ僕は。
きんとき:確かに。何気にお前らこの集まり好きだもんな。
シャークん:…そりゃそうだろ。
Nakamu:俺らは確かに人間だから、2人よりは全然弱いかもしれないけどさ。2人が思ってるより弱くないよ。
きりやん:悪口言う奴よりこっちの集まりの方が好きだしな。
スマイル:…そういうもんなの?人間って。
Broooock:そうだよ。悪口とか陰口とか、いっぱい聞くよ。
きんとき:だから気にしなくていいのに。俺ら強いから。
シャークん:w…そっか。
Nakamu:ほら暗い雰囲気終わり!
(各々がゲーム機を手に取り、ゲームを再開する。)
音声記録終了
終了報告書
面会後の検査により、アノマリー状態の身体強化が弱まっていることが発覚しました。
以下の実験による加害はSCP-201-JPに承認のもと、SCP-201-JPがお互いに見える位置で行いました。
検査日時 20■■/■/■
検査結果 対象:SCP-4890-JP
身体の装甲が弱くなり、刃物で傷が付くことが確認されました。また、以前まで爪で切断できていた木片も切れ込みが少し入る程度で、SCP-4890-JP曰く「以前までは痛くなかったのに、爪の付け根らへんが痛い」と証言されています。
また、「透視できる距離がめっちゃ短くなった」と証言しています。
検査結果 対象:SCP-1231-JP
外見や羽根の性質に変わりはありませんが、浮遊状態時に安定した体勢が取れなくなっています。また、発見当時の様にSCP-4890-JPを抱え飛ぶよう指示したところ浮遊できず、「自分以外を飛ばせないかも」と証言されています。
浮遊可能範囲を調べるため、未使用の大型収容セル内で実験したところ、上空約■m地点まででその場で回転するように動きました。「ここまでしか上がれない」と証言され、発見当時の2/3程度まで低くなっています。
考察
SCP-201-JPのアノマリー状態による身体強化はSCP-201-JPの心理的要因に関わるという考察がされています。お互いと友人4人に危害が加わる可能性、特異性による孤立感がアノマリー状態に関わるとして、-特-別-収-容-プ-ロ-ト-コ-ル-の-改-定-が-検-討-さ-れ-て-い-ま-す-。-
特別収容プロトコルの改定が承認されました。理由と内容は以下の通りです。
下記はSCP-201-JPと友人4人の定期的な面会の計画を立て、合計4回目の面会後に行われたインタビューです。
インタビュー記録 担当:ピヤノ博士
収容したばかりのインタビューと同じ形式で行いました。
ピヤノ:最近、アノマリー状態の身体強化が弱まったことについて、心当たりはありますか?
1231:心当たりはないかな。
ピヤノ:我々は心理的要因かと思っているのですが…。
4890:あーそれだったら、俺はあるけど…。
ピヤノ:聞かせていただけますか?
4890:俺は結構、あの…アノマリー状態?気にしてたんだよね。アイツらに引かれたら、とか。前の面会の時に、関係ないよって言ってくれて。ずっと隠して、バレないようにって思ってたけど、隠さなくていいんだって思った。気分的に凄い楽になったから、心理的要因ならそれかも。
ピヤノ:なるほど。
1231:俺もひとつあるかも。
1231:ずっと4人のこと守らなきゃって思ってたけど、別にそんな弱くないんだって思った。確かに、アイツら強いことくらいわかったんだけどね、冷静に考えたら。
ピヤノ:話してくださりありがとうございます。
音声記録終了
終了報告書
特異性は友人4人を守るために発現されたと推測され、「守る必要がない」という心理的変化に伴い特異性が弱体化されたと思われます。
更なる改善が見込まれるため、定期的な面会を継続する方針で特別収容プロトコルを進めています。
経過記録
面会数:7回
SCP-201-JPの無意識によるアノマリー状態の発現頻度が大幅に減少しています。
また、定期検査により以下のことがわかりました。
検査日時 20■■/■/■■
検査結果 対象:SCP-4890-JP
身体の装甲がほとんどなくなっていることが確認されました。アノマリー状態の時、強化されていた爪や牙は通常の状態と差異がなくなりました。白目の部分が黒くなること、海洋生物と思われるヒレや尻尾は健在です。
また、「上手く透視ができなくなった」と証言しています。
検査結果 対象:SCP-1231-JP
羽根のひし形の部分の色が薄くなっており、浮遊距離が上空■mにも満たない距離までになりました。地上から手を伸ばせば容易に届く距離です。
また、SCP-1231-JPがQualia Crisisと呼称していた五感に作用する特異性の発現をDクラス職員に対し使用させたところ、特に何も変わりないことが明らかになりました。
検査日時 20■■/■/■■
面会数:12回
検査結果 対象:SCP-4890-JP
身体の装甲がほぼ完全になくなっていることが確認されました。また、海洋生物と思われるヒレや尻尾はアノマリー状態の時でも発言しなくなりました。白目の部分が黒くなることに変わりはありません。
また、透視に関しては「使おうとしても視界が真っ暗になる」と証言しています。
検査結果 対象:SCP-1231-JP
羽根のひし形の部分の色がほとんど無くなり、白に近い色になりました。アノマリー状態の時にも浮遊ができなくなりました。
また、Qualia Crisisの発現は恐らく完全に不可能になったとみています。
終了報告書
面会を繰り返す、友人に会う機会を増やすことで特異性がなくなりつつあることが確認され、心理的要因によるものであるという仮説の信憑性が高くなっています。
現在、ほとんどアノマリー状態と通常時の差異が見られないこと、収容違反として使用していた特異性の発現が見られなくなったことから、-オ-ブ-ジ-ェ-ク-ト-ク-ラ-ス-S-a-f-e-へ-の-改-定-が-検-討-さ-れ-て-い-ま-す-。-
経過記録
検査日時 20■■/■/■■
SCP-201-JP共に、特異性の発現が一切見られなくなりました。そのため、SCP-201-JPのオブジェクトクラスをSafeに変えることがO5評議会により承認されました。
また、友人4人を含む6人で、会話やゲームなどで定期的に集まることを条件に、SCP-201-JPの社会復帰も承認されました。
SCP-201-JPの社会復帰支援と共に、特異性の再発現の有無を監視し、■ヶ月に一回の定期検査を行います。
現在、SCP-201-JPは友人と共に大学に通っています。
以下は社会復帰後、最初の定期検査時の監視カメラに記録された会話の抜粋です。
ピヤノ:社会復帰をして■ヶ月経ちましたが、お変わりありませんか?
4890:まぁ、期間が空いた分の講義を埋めたりとかは大変だけど…。
1231:あんたらもアイツらも手伝ってくれてるし、そこまで変わったことはないな。
ピヤノ:それなら良かったです。
補遺3
SCP-201-JPが社会復帰して■■ヶ月経過しましたが、定期検査では一度もアノマリーの再発現は確認されていません。
現在、財団職員の監視下にはありますが、当該事例は非常に安定した状態にあると思われます。以降も6人の関係性や大学内での生活で変わりがないかの監視、定期検査は継続されます。数年経っても特異性が確認されない場合、Neutralizedへのオブジェクトクラスの変更を検討する方針です。
SCP-201-JP 葡萄の花
オブジェクトクラス -E-u-c-l-i-d- Safe
葡萄の花言葉
「思いやり」「慈善」「親切」「信頼」「人間愛」
終。
ー後日談
??「お久しぶりです。」
??「あ、久しぶり。今SCP-201-JPの担当してるんだっけ?」
??「はい。」
??「最近そっちの調子はどう?」
??「順調ですよ。特別収容プロトコルも確立してますし。このままいけば、数年後にはNeutralizedに区分されると思います。」
??「ピヤノも新米なのに頑張ってるね…まぁ俺よりは先輩だけどさ。」
py「最初の方は収容違反も多くて大変でしたよ。そういえばSCP-201-JPはAkiraさんが確保したんでしたね。」
ak「そうだよ、空に人が2人飛んでんだからびっくりしたわ…。」
py「でももう飛ぶこともないですし。大学で過ごしてる彼ら、凄い楽しそうでしたよ。」
ak「…またひとつ、俺らは”保護”できたのかな。」
py「できたんだと思いますよ、きっと。」
コメント
1件
やっと読んだ!これめっちゃ良かったわ…。SCP報告書形式ってだけでワクワクするのに、シャークんとスマイルの関係性が丁寧で、特に「守る必要がなくなったら能力が弱まる」って設定が刺さった。友達たちが「2人が思ってるより弱くないよ」って言うシーン、泣きそうになった。淡々とした文体なのに、心の動きがしっかり伝わってくる。ピヤノ博士も良いキャラしてるな。社会復帰できて本当に良かった。
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ちゃむまろ
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