「は、? 」
こうなったのには訳がある。
「ぼ、僕嫌だよ、やりたくない。」
「でもねぇ…」
「あら、おはよう」
「、…」
いつも通りの朝。
怠くて、面倒くさい。
「はい、朝ご飯ね」
「…ペコ、」
食べたくもない朝ご飯を食べて、切るのが面倒くさいからと伸びた髪を整える。
いつも通りの朝。
そのはずだった。
「あぁそう、(名前)ちゃん」
いつもはめったに話しかけないおばさんが僕の名前を読んだ。
「、?なん、ですか」
「これよ、」
パサ、そう渡されたのは一通の手紙。
「…何ですか、これ、… 」
「何だったかしら、青い監獄学園からよ」
青い監獄学園。
一応共学だが、サッカーを主に学ぶせいで女子はあまりいない…というか、一人もいない。だからほぼ男子校のようなものだ。「…なんで、そこから、…」
「さぁ、知らないけど…」
「…ありがとうございます、…」
部屋に戻り、手紙を読む
(名字)(名前 )様
あなたを青い監獄学園に招待いたします
青い監獄学園理事長、絵心甚八
手紙に書いてあったのは、それだけ。
僕は男だし、サッカーだってやったことも無い。
なのに、なんで、…
「(名前)ちゃーん?」
おばさんの声。
大方、手紙の内容を聞きにきたんだろう。「…、どうぞ、」
僕の声とともに、おばさんが入ってくる。「内容は((」
「これ、捨てといてください」
おばさんの声を遮り、言葉を発した。
「ぇ、?」
「…あそこに招待する、ただそれだけでした。」
「…行ってみても、…」
「嫌です。…おばさんも、僕が男の人を嫌いなのを知っているでしょう」
どーせ、この人が仕組んだんだろう。
僕が捨てろと言ったとき、この人は苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「、…でも、私心配なのよ、…それで、上手く社会に溶け込めるかって…」
…は、?そんなのアンタのエゴだろ、
「…おばさんの願望を、僕に押しつけないでください」
「ッ、でも、…」
「とにかく、捨てといてください」
「………分かったわ」
本当に分かっているのだろうか。
…まぁ、捨てといてくれるならいいや、
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