ピッピッピッピッ…
「ふぁ〜」
今朝のホテルでは6時に生徒達を起こすための放送がラジオでされるらしい。でもたまに怖がり屋な僕はビビるのが嫌だから5時のアラームを設定したのだ。( *¯꒳¯ )ドヤァ✨
窓を開けて僕はベランダに出た。
って、さっむー!
あ〜でも朝の目覚めにはいい効果があるかも…
山の上から眺める朝の景色は夢には及ばないが、それでもなかなか美しいものなのだ。まだ日が昇っていない。だが、山から少し離れたあの小さな街ではもう明るいあかりがついていた。
他種族がもし、これを見たら美しいと言うのだろう。そう思いながら僕はほかの室員を起こしたい気持ちになったが、電気をつけてもなんの反応もなかったからその考えを諦めた。
✧p📷qω•,,´)パシャ✧
パシャパシャ…美しいものは形として残すのが良き
というのも夢族人にとってはなかなか珍しい考えなのだ。
「凡人のような考えを持つものは彼らと同じく平凡な生活しか送られない」と小さい頃から大人から教わっていた
んー、つまり僕は人間と同じく平凡ってことだ。でも僕はそんな平凡なムイを嫌いだと思わない。好きってほどでもないけど…
起床時間までにあと約20分もある…何をして時間つぶししよっか
僕できるだけ音を立たずに部屋から出て、廊下に誰一人もいないことを確認してから、布団や枕のカバーを外してそれぞれ畳んで分類して出発の支度と朝の準備を始めた。
充実な時間だった。
6時になってラジオ放送がスタート
放送係の寝起きな声を聞き、思わず笑いだした。起きてからすぐに放送をさせるなんて少し可哀想だなぁ。僕だったら絶対そうにはならないはず( ˶’꒳’˵ )と、色々思いながら室員達を起こし始めた。
正直、布団や枕を奪っても起きさせられない事実に僕は驚いたのだ。結局、1人で4人分の片付けをした。でも嫌ではなかった。これで僕に対する好感度は少しでも上がるだろう。同じクラスに友達のいない僕がこのクラスで平和に過ごすには敵をつくらず、心の優しい者だと思われるために行動しなければならないのだ。
理由を聞くのならば、めんどくさがり屋で、たま〜には怖がり屋でもあるからだ。
今日の朝ごはんはシャケとご飯、あとサラダとスープもあった。これに比べて昨夜の部屋食の方が良かった。目の前の朝食を見ながらぼーとし続けた。心の中では昨夜あまり食べなかったことを後悔いている。
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