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コメント
2件
言葉では説明出来ん程すんごい好き、、、なんか表現の仕方(?)才能あるなって次の作品楽しみ!
・赤紫
・R18
・鏡プレイ
普段と相も変わらずソファで仰向けになり、スマホで𝕏やYouTubeを適当に漁っていたときだ。
🍍「…なぁいるま、今から俺の部屋行こうぜ」
隣の部屋から足音立てず忍び寄るなつに目線をやると、どことなく口の端がにんまりと僅かに上がっている。
善からぬ事を考えているときの悪い顔。
📢「…却下で」
🍍「まだなにも言ってねぇだろ」
なんでだよと突っ込むばかりになつは右眉を吊り上がらせ、露骨に顔を顰めた。
📢「いやいや、どうせろくなことねぇじゃん」
🍍「例えば?」
📢「リアルちんつんゲームとか?」
🍍「俺をなんだと思ってんだ」
リアルちんつんとは言ったものの、断然それよりも良くないようなことな気がしている。
根拠は無いが、なんとなく今日のなつの雰囲気が不穏な感じだからだ。
🍍「まぁまぁ、一旦…な?」
となつが口を開けた次の瞬間、マジックのように俺の手元からスマホが消え去る。
慣れた手つきのようにひょいっと俺のスマホを奪ったなつは、スタスタと早足で寝室まで足を進める。
📢「ちょっ、返せ…!」
🍍「返して欲しいなら来るんだな」
片手を極限まで伸ばしてスマホに触れようとするも上手く交わされ、無様に空気を掴んでは逃げるなつを追いかける。
それを繰り返すうちに、まんまと誘き寄せられていないか?と察した頃だ。
🍍「……捕まえた」
ガチャ、という施錠の音と共にスマホが手元に返ってくる。
俺はスマホが返ってきたことの安心と同時に、まんまとやらかしてしまったという嫌悪感に苛まれる。
🍍「ふは…っw」
🍍「やっぱちょろいよな、お前って。」
誰かが失態を犯したときよりも、自身が下ネタを話しているときよりも、遥かに嬉しそうに喉を鳴らす。
みことっていつもなつとかこさめからこんな仕打ちくらってんのかよ、今になって同情してくる。
📢「…なんなんだよ、マジで」
🍍「ん?別に、アレ使うだけ。」
そういいなつが向けた目線の先には、等身大が映り切るほどの大きい全身鏡。
ベッドの向かい側に設置された、極一般的なよくあるシンプルな柄の。
📢「……俺は絶対しねぇからな」
🍍「俺はまだナニするかなんて言ってねぇけど?」
🍍「変態なのはそっちなんじゃないっすか?笑」
ムカつくことに全て図星で、俺の顔はみるみるうちに熱を帯びていくと自覚する程に焦りと羞恥を覚えた。
咄嗟にドアノブに手をかけるがさっきの施錠音は本物だったようで、何度も力を加えたってビクともしない。
📢「っ、俺に触んな…!」
🍍「うぉっ、…別に俺の腕引っ掻いたって悲しむのは明日のお前なんだから大人しくしろよ」
俺に伸びるなつの手を反射的に振り払い爪を立てようとするが、どうやらこの俺の動作は無自覚にも普段から行っていたようでなつには効かないらしい。
痛々しい引っ掻き傷と赤くなるなつの腕を想像するとなんとも無慈悲で、俺は抵抗を辞め、降参するように力を抜いた。
🍍「…なんだ、ツンデレ?」
📢「ッ、………」
どこまでも俺の沸点を刺激してくるやつ。
ツンデレはお前だっつーの、と言いたいところだが後々苦しめるのは自分の首なんだ。
ここは一歩引いてやる。
🍍「…無言って肯定らしいぞ」
🍍「てことで、心の準備終わったよな?」
腕を引かれるがままに俺はなつのベッドに倒れ込む。相変わらず雑、乱暴。
ノリ気じゃない人間をそんな舐めた態度で接するなよ、俺と同い年のくせに。
📢「…準備もクソもねぇだろ、」
目の前の全身鏡に映し出された俺は、何とも間抜け耳まで紅く染まっていて、情けない三白眼をしていた。
🍍「いるま、腰逃がすなって…っ、♡」
📢「かは…っ、/♡♡」
なつが腰を振る度に同時に鳴り響く水の音が俺の精神を掻き乱す。
気持ちい、恥ずかしい、気持ちい…と無限に交差されていく簡単な言葉で脳が埋め尽くされていく。
🍍「ッ…目も逸らすなっつーの…っ、♡」
📢「っ…ちょ、…/♡」
📢「っく、〜〜〜゙…ッ、…♡♡」
後頭部を掴まれ頭の動きを制限される。
既に下半身を犯されて思うように身動きも取れず、脳も支配されていると言っても過言では無い程なのに、まだやるか。
🍍「俺ら、繋がってるな…♡」
📢「なつ、…゙っ、…/(涙目)」
📢「やめ…っ、…♡♡」
見せつけられた鏡にはにわかには信じ難い自分の姿が映し出されている。
なんてったって、だらしなく口からヨダレを垂らし、見事に蕩けた俺の顔がある。
胸元から二の腕にかけて無数に広がる薔薇のような跡が咲き誇り、俺となつが直接繋がった部分が鮮明に映し出されている。
しかも俺の下の口はひくひくと動き、なつのを必死に呑み込んでいる。
🍍「うっわ、自分の感じてる姿見て締め付けてくんのやばすぎだろ、…♡」
🍍「キツイんですけど?笑」
📢「ちが、っ、…あ゙…っ、!?♡♡」
奥を突かれる度に陸に打ち上げられた魚のように、腰をびくんと跳ねさせる俺。
低音とラップを売りにしている男から発されているとは思えない程の気持ち悪く上擦った喘ぎ声。
全部、気持ち悪いのに。
🍍「っふは、いるまもかわいい顔出来んじゃん…♡」
📢「く、…っは、…〜〜〜゙…/♡♡」
📢「なつ、…っ、な…♡♡」
なのになつが俺に向かって “可愛い” とか調子いいことばっか言うから鏡に映る俺の姿は酷くなっていく一方なんだよ。
必死に舌出して呼吸を行うなんて、尊厳破壊の何物でもない。こんなの普段だったら死んでもやりたいと思えないのに。
📢「おまえ、のせいで…っ、…♡」
📢「おかしくなる、…っ、…/(涙目)」
過激に擦れて痛くなる肉壁も、痛いくらいの異物感も、お腹の中でどろりと動く生暖かい気持ちの悪い感覚も、ちょっといいかもと思い始めている俺がいる。
🍍「…まだまだ、お前ならもっとおかしくなれんだろ、♡」
📢「っ、゙〜〜〜…゙…/♡♡(涙目)」
悪の囁きのような甘い言葉のような、なつの新たな発言にまた俺は身体を震わせる。