10月31日は、ハロウィン。
これは、その前日のお話……。
『ん〜……似合ってるのかなぁ……友達に
お揃いでって渡されたけど……』
何やら、鏡と睨めっこをしている◯◯。
『これ見たら、般若さん何て言うかなぁ……
折角だから、見てもらおうかな……』
時計を見ると、そろそろ般若が帰ってくる時間だった。
◯◯は、そのまま待つ事にした。
しばらくして、玄関の開く音がした。
『…….般若さん、お帰りなさい!』
『ただいま……!?んなっ!?』
靴を脱いで、振り向き、◯◯の姿を見た般若は
固まった。
『……trick or treat!どうですか?
このコスプレ!明日、友達と行く
ハロウィンイベントで着るんですけど……』
◯◯は、ミニ丈のチャイナ服を着ていた。
『……俺、今、菓子とか持ってねぇけど……
どんなイタズラされるんだ?』
『!えっ……あ、あの……服を見て……!!』
玄関の壁と般若に挟まれる◯◯。
『……trick or treat……どっちがいい?』
顎をクイッと持たれる◯◯。
『……わ、私も、今……お菓子持ってなくて……
あっ!取ってき……』
『……もう、遅い……』
般若は、そう言うと、◯◯の唇を塞いだ。
『!っ……んん……』
それは、徐々に深いモノになっていき、
般若の手が◯◯の太ももを撫でる。
『っはぁ……は、般若さん……』
『……こんな格好して……何もされないと
思ったのか?……』
首筋を舐められる。
『んっ……ただ……見て欲しかっただけで……』
『……それで終わる訳ないだろうが……
このまま……抱かせろ……』
『!?は、般若さん……』
◯◯は、止めようとしたが、般若の攻めに耐えられず……。
『も…….もう、無理……です……』
『……そんな可愛い顔で言うなよ……逆効果だ……』
動きを止めない般若。
◯◯の身体はガクガクと震えていた。
そして……◯◯の体力切れで終わりを迎えた。
ぐったりとして、般若に身体を預ける◯◯。
『……もう……立てないです……』
『……仕方ねぇだろ……そんな格好されたら……
止められる訳ないだろ……』
『……ただ、見てもらいたかっただけなのに……』
少し、落ち込む◯◯を見て、般若が言う。
『……似合ってたよ……だから、余計に
我慢出来なかったんだよ……』
『!……般若さん……』
嬉しそうに笑う◯◯。
だが、般若は言葉を続けた。
『あぁ、だけど、そのコスプレを着るのは
反対だからな!……俺でこうなんだぞ?
……他のヤツらになんか見せるか!』
『えっ!!……分かりました……』
般若に、そう言われ、土壇場になってコスプレを
変える事になった◯◯だった。
ただ……
『般若さん!般若さんが付けた跡だらけで……
なかなかコスプレ見つけれないんですけど……』
『あ?ハロウィンの魔除けだ、魔除け……
悪いヤツらから、守らねぇとな?……』
『……般若さん……』
悪気無く、そう言う般若に◯◯は
何も言い返す事は出来なかった……。
コメント
6件
どの作品も最高です!クラウンさんの投稿全部見てるんですけどなにもかもか最高です!ちゃんとメンバーそれぞれの口調とかも分けられてて作り込みが凄いです🥹
最っ高です😍般若さん守ってくれてありがとうございます(?)
今回もまじで最高です😭クラウンさんの小説はいつ誰が見ても絶対最高って言っちゃいますよ…!!有難う御座います!!!