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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
番外編 第3話 支配される心
3階執事部屋。
『う、あぅ……っ!』
夢の中。
『ここは、どこ…?真っ暗……。』
(今私夢の中にいるの…?)
真っ暗で何も無いところをただひたすら真っ直ぐと歩いていたら見覚えのある人達を見た。
『みんな……。それに百合菜…。』
私は近ずこうと声をかけようとした。
その時――。
《近づかないで》
『え……?百合菜……?』
《お姉ちゃんなんか大っ嫌い。気持ち悪いその目も。お姉ちゃんも大嫌い。》
『違うの、百合菜……これは…!』
《ずっと隠してたんだね、私に。お姉ちゃんのことずっと信じてたのに。私、中途半端に優しくされても嬉しくない!》
『は…っ。』
(わかってる…そんなのわかってる…!!でも…っ。怖かったのよ…。)
《気持ち悪いです、主様。その瞳も。主様も。》
『ベリアン、ルカス…っ。』
《私たちにとって主様は百合菜様だけで充分です。》
『嫌、言わないで、お願い…!!』
《気持ち悪い能力を持った主様なんていりません。》
『あ、ああ…あああああ……っ。』
壊れていく。全てが。
《気持ち悪い》
《呪いだ》
『やめて、やめて…っ!』
またもや私を幻聴が支配する。
『やめて、やめて…やめてぇぇぇぇ…!!』
コンコンッ。
『主様。失礼します。』
『……け、て。』
『お姉ちゃんが何か言ってる。』
私達は主様のベット脇に立つ。
『…けて、助けて…っ。やめて……。 』
『ルカス!お姉ちゃんが…っ。』
『主様!落ち着いてください、私達はここにいますよ!』
『嫌!やめて、嫌わないで、お願い……っ。』
『夢の中で何が起きてるんだ……?』
『ルカス様、主様に一体何が起きてるんですか?』
『恐らく……統合失調症…。夢の中で幻聴のようなものに支配されてるんだと思う。主様の読心の能力の副作用だと思う。分かりやすく言うと今主様は夢の中で私達に能力について卑下されてると思う。』
『これがお姉ちゃんの読心の副作用なの……?』
《主様なんて居なければいい》
『やめて、やめて…っ。』
(この悪夢から早く覚めたい…。誰か、誰か助けて――!!)
『このままじゃ主様が……。』
『百合菜様、向こうの世界で主様が倒れた時ご両親がしていたことなどありませんか?些細なことでもいいんです。』
『パパとママがお姉ちゃんにしてた、こと…。』
数年前。
『う、うぅん…。』
『大丈夫よ…麻里衣。』
『麻里衣を1人にして僕たちはどこかに行ったりしない。ずっと傍にいる。』
『お母さん…お父さん…。』
『パパ、ママ何してるの?お姉ちゃん具合悪いの?』
『少しね…。でも、こうしてると落ち着くのよ。麻里衣は。』
『可哀想にな……。小さい身体でこんな苦しい思いを…。』
『遺伝ね…これも。』
パパとママはベットで寝ているお姉ちゃんに言葉をかけている。
『お母さんとお父さんは麻里衣の味方よ。ここには貴方を嫌う人なんていないんだからね。』
『パパ!ママ!私もやる!』
『ふふ、ありがとう。百合菜。』
『お姉ちゃん、早く元気になってね。大好きよ。お姉ちゃん。』
『慰める言葉をかけてた…お姉ちゃんに。頭を撫でて手を握って……。』
『それです…!やってみましょう。』
私達は主様の手を握り頭を撫でる。
『お姉ちゃん…大丈夫だよ。私はここにいるよ。』
『主様。大丈夫です。私達は主様の味方です。ここに貴方を傷つけるものはありません。』
『どうか目を覚ましてください…。麻里衣様。』
(…声が聞こえる…。安心するような暖かい、声が……。)
私はゆっくりと目を覚ます。
『ん…んぅ…。』
『!お姉ちゃん…?』
『っ…!なんで、ここに……っ。ルカス、どうしてみんながここに…!』
『主様も、みんなも主様を心配してくれてたんですよ。』
『そう…なの…。……っ。もう、隠せないわね。…その様子だと聞いたみたいね。この私の…』
私はそっと右目に触れる。
『右目の秘密。』
『うん…ごめんね。お姉ちゃん。私ずっとお姉ちゃんに守られてたんだね……。』
『…私なりに貴方のことを守ってたと思ってた。だけど…空回りしてたみたいね。逆に貴方に寂しい思いをさせてしまった。ごめんなさいね。百合菜。』
『ううん。いいの。お姉ちゃん……。』
『それにみんなも…黙っていてごめんなさい。馬鹿なのは私だったわね。みんなに嫌われるのが嫌でずっと隠してたの。でも……みんななら信頼出来る。』
私は眼帯の紐を解いた。
シュル…。
次回
番外編 第4話 綺麗な瞳
コメント
2件
ありがとうございますm(*_ _)mえーと簡単に言うと死にました(,,>᎑<,,)ありがとうございます本当に次楽しみにしてます本当にありがとうございます今日これしか言ってないなぁ