テラーノベル
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――あの事件があってからしばらくが経った。
俺たちは再度事務所へと集まる約束をした。
静寂に包まれる事務所。
__そこに俺は一番乗りで到着した。
ソファに腰を下ろすと、軽く息を吐き、ポケットからスマホを取り出す。
画面を点けて時間を確認すると、まだ集合予定の一時間前だった。
sy『早く着きすぎたな…』
ぽつりと独り言を漏らしながら、指の腹で画面をなぞる。
特に見るものがあるわけでもなく、ただ手持ち無沙汰を紛らわせるようにスクロールを続けていた。
――しばらくして。
ガチャリ、と事務所の扉が開く音が静寂を破る。
顔を上げると、ゴーグルをつけた水色の頭がひょこっと覗いた。
rm『早いねsy。』
sy『まあね』
軽く言葉を交わす。
だが、そのあとに続く言葉はなく、二人の間にわずかな沈黙が落ちた。
どこか気まずい、しかし嫌ではない空気。
sy『rm…顔色良くなったね』
俺が先に沈黙を破る。
すると、rmは少し顔を赤くし『そお…?』と言葉を返す。
rm『あ、のさ…sy。』
そう言いながら、rmは俺と同じようにソファに腰を下ろす。
そして、躊躇うようにしながらも、じりじりと距離を詰めてきた
少し俺は困惑する。
sy『え、なに?こわ…』
――不意に本音が漏れ出す。
その俺の言葉はrmの表情をムッとさせた。
rm『なんだよ…。』
rmが俺の顔を覗き込む。
ピンク色の柔らかそうな唇に、血色の良くなった顔。
何とも健康そうで、 俺は安心した__。
sy『ふ…w、なんだよrm』
rm『えーと…うん。あの…』
視線が定まらない。
言葉を探すように、きょろきょろと目が泳いでいる
sy『勿体ぶらなくてもいいけど』
rm『えっと…』
一拍の間。
rm『kzとsyってplayする時どんな感じ…?』
――予想外の質問だった。
一瞬、頭が真っ白になる。
目の前の、綺麗なオッドアイの瞳を持つ彼が、そんなことを聞いてくるなんて思ってもいなかった。
だって、playのことを聞くということは__
――つまりそれは…
『恋人とのセッ〇スってどんな感じ?』と聞かれているも同然なのだ。
sy『はッ…はぁ、?//』
一気に顔が熱を帯びる。
自覚するより早く、頬に血が集まっていくのが分かった
聞いた当の本人も、ほんのり顔を赤らめている 。
rm『いや…最近fuと、付き合ってさ?…あの、fu……//』
sy『え、なに…?続きは?』
言葉を濁したまま、口を噤んでしまった隣の水色の髪の男。
顔を下向け、ふわふわとした髪が頬にかかっている。
rm『いや…fu、めちゃくちゃ優しくて…//』
sy『え、いいじゃん。何がダメなの?』
首を傾げながら問い返す。
優しいことの何が問題なのか、本気で分からなかった。
rm『いや…通常の話じゃなくてさ。あの…夜の時…//』
〃『もうちょい…いじめられたい…な、というか…っ//』
sy『あー、そういうこと…/』
その一言で、俺はrmの言いたいことの大抵を理解した。
sy『だから、俺たちのことを聞きたいと?』
rm『そう…です。』
いつものおちゃらけた様子とはかけ離れたしおらしいrm__。
その様子に少しだけ笑みが漏れた。
――最近、やっと自分の性を受け入れ始めたこいつのためだ。
少しくらい助けてやってもいいか。
そう思いながら、俺はぽつぽつと話し始めた。
俺たちのplayは大抵、kzからのお誘いで始まる。
kz『sy~…♡』
背後から、低く甘ったるい声猫撫で声。
振り返る間もなく、そのまま抱きしめられる。
sy『わッ…kz、』
驚きが言葉になりきる前に。
するりと、服の内側へ手が入り込んでくる。
逃げる暇なんてない。
――いや、最初から逃げるつもりもなかったのかもしれない。
そのまま流されるように、ベッドへと押し倒される。
kz『sy~、か~わいい…っ♡』
kzの甘い声が脳を刺激する。
耳元で囁かれる声に、思考がじわじわと溶けていく。
慣れた手つきで衣服が剥がされていく。
気付けば、ほとんど何も身に付けていない状態になっていた。
普段は外に出ることも少ない、白く細い身体が露わになる。
その身体を、kzは愛おしむように撫でていく。
そして腹から胸、そして首元へ――
指先が触れるたびに、びくりと反応してしまう。
sy『kzッ…下、下触ってッ…っ、//』
kz『んー、?…触って??』
目尻を涙で濡らし、上目遣いで触ってくれと懇願してもkzはなかなか手強い。
kz『触って” ください “ だろ…?♡』
sy『はひッ…触ってッ…くださ、ぃ…っ//』
縋るように言葉を絞り出して、ようやく触れてもらえる。
――そう、kzはdomらしく…
めちゃくちゃドSだ__。
その後はどっぷりと甘いコマンドに浸からされる。
kzのコマンドひとつひとつが自身のsubの本能を溢れ出させる__。
kz『sy、Present』
sy『は…ぃッ…♡』
抵抗なんてできない。
言われた通りに身体が動く。
自身の恥ずかしい部分が全て露わになる。
敏感なところも全てkzの目に焼き付けられる。
kz『はッ…ぁ、♡…かわいッ…っ♡♡ 』
sy『はッ…っ、kzッ…ちょ~ッだ、っぃ…♡』
kz『Shush…』
少し乱暴なコマンドですら、脳が焼かれるような快感に身体が震えた。
所詮俺はsubなのだ__。
――本能には抗えない。
――我に返る。
話しているうちに、いつの間にかかなり細かく語ってしまっていたらしい。
一気に羞恥が押し寄せ、顔が熱くなる。
額にはじんわりと汗が滲んでいた。
sy『ッ~~~…//』
rm『ぁ…え、いや…あ、ありがとう?…//』
sy『rmも話せよなッぁあ!』
俺は照れ隠しをするように、『rmの夜の事情も話せ!』と飛び交っていた。
rm『わッ…w…ふはは、w…くすぐんないでッ…ぇ、ははっw』
sy『話すって言うまでやめないからなぁ!』
そのまま押し倒し、水色の彼の上に馬乗りになり、横腹や脇を狙ってくすぐる。
俺の下で笑っている彼は、どうにか抵抗しようとするが笑いすぎて力が入っていない。
rm『syっ!w…ギブ!ギブ!!w…ふはっ、w』
――こういう時間だ。
昔と変わらない、この空気。
元の健康状態を取り戻した彼とのやり取りはとても面白い。
このわちゃわちゃしている感じがとてつもなく心地いいのだ。
sy『ほんとぉ?…話してね??』
手を止めると、rmはソファに沈み込むように息を整える。
rm『ふっ…w、ははw…はーっ…はー、ッ、』
まだ余韻で笑いながら、眉を下げる。
オッドアイのぱっちりとした瞳を細め、笑う。
その瞬間。
ガチャリ__
タイミングを見計らったかのように、扉が開いた。
入ってきたのは――
自身の恋人と俺の下で笑っている彼の恋人。
fu『rm~~???』
kz『sy~~???』
2人とも顔は笑っているのに、目が笑っていない。
今から人でも殺すのかと思うほど殺気立った目を向けられる。
sy『ち、違う!違うからね?!』
少しばかり声を張る。
――だが、そんな言葉が通用するはずもなく
kz『fu…撮影もうちょっと後にしようか』
fu『そうだな』
その言葉と同時に、二人はゆっくりとこちらへ歩み寄ってくる。
逃げ場はない。
奴らは、悪魔のような笑みを浮かべている。
sy『ち、違うって…ね、?kz…話聞いて?』
kz『んー、無理。』
俺の恋人はそう一言だけ吐き捨てると、俺を担ぎ上げ、別室へと連行しようとする。
少し抵抗してみるが、そんな抵抗も虚しく軽々と担がれる。
sy『ねぇえ、話聞いてよぉ…』
kz『shut up』
耳元で囁かれた低い声。
それだけで、身体がぴたりと動かなくなる。
――逆らえない。
でも。
まあ、このままでもいいか。
そんな考えが、ふとよぎる。
本能には、抗えないんだから。
⋆˳˙ ୨୧…………………………………୨୧˙˳⋆
珍しくちゃんと短めのスパンです!!
でも、しっかり3000字超え🫠🫠🫠🫠
多分次は連載の続き出します!✨
良ければ感想ください💬
いつも感想くれる方ほんとにありがとうございます^^
軽く言って𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬___です🫰🏻💘︎︎︎ ̖́-
次回もお楽しみに!!
ご好評であれば、番外編出すかも…??
.:° 🌾🌾╰(ˇωˇ )╯🌾🌾;。:*
コメント
6件
ほんとにシチュ大好きすぎますᐢ ̥_ ̫ _ ̥ᐢ ❤︎良ければ続き見たいです🥹
kzsyのDom/Subありがとうございます!! 控えめに言ってもう最高です( ´ཫ` )普通に尊すぎますよ!湊斗さんの書き方大好き過ぎて..リクエストお答え頂きほんとにありがとうございました!良ければ番外編見たいです!新連載も楽しみに待ってます🎶
はぁぁぁぁぁッ、、、もう毎回最高すぎますッ、、、かざねさんの設定がドSの時点で神ってるんですよッッ!あとdom/subってコマンドが英語でかざねさんって発音がいいイメージがあるのでマジで好きなんですよねッ!次連載ッ!?マジですか!?めっちゃ楽しみにしてます!湊斗様の笑い声とか泣き声とかの書き方とかマジで上手くて参考にさせて貰ってます!いつも尊い作品をありがとうございます!いつも長文すみませんッ!これからも応援してます!
#しゅうかざ