テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
秀side
早いもので軽井沢に帰ってきて一ヶ月経過していた。
僕は、東京で悩みに悩んで自分なりに考えていた頭の中のシナリオを実演するため
この一ヶ月、毎日のように女装して演技の練習に励んでいた。
指導者は母さんで、練習する度にダメ出しされ、足が閉じてないだの、お尻《しり》掻《か》かないだの言われていた。
そんな母さんは、なんだか凄く嬉しそうだ。
きっと娘が出来たみたいな錯覚してるんだろう
こっちは、やりたくてやってんじゃないのわかってんだか
啓ちゃんの為ならと思ってやっては、見たものの日常の癖ってのは中々抜けなくて
母さんから、協力してくれるのは非常にありがたいけど、、なんだか、楽しんでるから
頭では、母さん、わかってるんだろうけど
時々、半信半疑な時があるからな
なんだか慣れない女装で、あちこち痛くなり
疲れてきた僕は
「今日は、おしまい!やめた!やめた!」
僕は、兎《と》に角《かく》いつものラフな姿に早く戻りたくて思わず口ずさんだ。
紀代美「え?もう着替えちゃうの?折角かわいいのに、、つまんないわね、、もう少し我慢できない?」
母さんは、両手を合わせてお願いポーズをしだすけど、僕は、ここ毎日、母さんに弄《いじ》られてヘトヘトになっていたので
「勘弁してくれよ、、もう限界」
紀代美「もう~仕方ないわね。今のうちに慣れた方が私は良いと思うけど、秀がそこまで言うなら少し休憩しましょう。だけど女装して転校してからは、弱音を吐く余裕なんてないわよ?いい?自分で決めたんだから男らしく腹をくくり覚悟を決めなさい」
「母さんわかってるよ。啓ちゃんの為なら、どうにか乗り切ってみせる。それに、、こうみえてもプロの俳優なんだから息子を信じて、、本番には凄く自信あるんだから」
紀代美「別に、秀を信じてない訳ではないけど、いよいよ明日が本番ね。全力を出し切ってね。お母さんは、秀の練習成果が上手く行くことを遠くで祈っているから安心してね」
「母さん、、ありがとう」
そう、とおとお明日が東郷中学に転入する日なのだ。
青葉学園には10月末まで休学届を出しているので残り2ヶ月弱この期間中に解決出来るのが好ましいが、果たして上手く行くんだろうか、、でもやるしかない、、僕は、これからの事を考えると不安でたまらない、、だけどきっとなんとかなる、、そう自分に言い聞かせながら、、乗り切ってみせると心の中で宣言した。
#なつこさ
かは@毎日投稿中
1,092
#アイドル
優杏𓂃🎀𓈒𓏸
10,184
64
コメント
3件
うわあ、第6話読み終えたよ…!秀くん、本気で啓ちゃんのために女装練習してるんだね。お母さんが娘ができたみたいに嬉しそうにしてるの、ちょっと笑っちゃったけど、でも秀くんの「やりたくてやってんじゃない」って本音が切なくて。明日の転入、緊張するだろうなあ。プロの俳優としての自信と不安が混ざってる感じがリアルだった。啓ちゃんのために頑張る秀くん、応援したくなるよ…!続き、すごく気になる🌙