朝早くから夜遅くまで働き続ける
それでも終わりのない仕事に心も体も限界だった
けれど休む訳にはいかず今日もタイピング音とクリック音だけが部屋に響く
「まろ、まだ居ったん?」
「流石にないこも帰ったで」
ゆっくりと開いた扉から顔を覗かせたのはあにきだった
「…あぁ、うん」
パソコンから目を離さず適当に返事をする、俺の頭には今進めているものとまだ溜まっている仕事を終わらす事しか無かった
「なぁ、スマホ見てみ」
「ぁ…」
パソコンを閉じられ仕方なくスマホの電源を入れると25:30という数字が目に入った
もうそんな時間なのかと驚きつつ鞄にパソコンと資料を詰める、
続きは家でするしかない
立ち上がると疲労からか倦怠感が酷く目の奥が痛い
パソコンの見過ぎだろうか
「今日はここで寝る?」
「いや、家でやる」
俺がそう答えるとあにきは俺の腕を掴んだ
「一旦仕事やめろ、倒れんぞ」
こういう時のあにきは優しい
なのに今は俺の心に冷たく突き刺さり目の奥が熱くなった
「…終わんない」
「仕事、早く終わらすの…得意やのに」
「終わんない」
気付けば出ていた声は自分でもびっくりする程小さく弱々しかった
こんな事も出来ない情けなさと罪悪感で、さっき我慢したはずの涙が意思とは関係なく流れる
止まることなく流れ続ける涙を拭きながら、止まるように願い天井を見る
「疲れとんねん、休まなあかん」
「仕事の効率も落ちるし、体にも悪いし心も辛くなるから休息は大事やで」
目を逸らしていたことを言われ、何も返せなかった
「今泣いとんのも、体が休みたい言うとるんちゃう?」
「まろやって本音は休みたいんやろ」
「でも…っ」
「でもちゃう、まろはどうしたいん?」
「やらなあかん事とかじゃなくて、今何したいかや」
「寝たい、 ご飯べたい…」
「温かい風呂入りたい… 」
最近は全部まともに出来ていなかった
睡眠時間は三時間程度、エネルギー補給の為だけに食べる冷えた飯
ベットで寝ると起きられないから硬い床で寝ていた
「仕事も大事やけど、そういうのもめっちゃ大事」
「とりあえず今日はもう寝ろ」
「でも、休めへん」
「まだ、仕事残ってる…」
大事とはいえ現実はそんなに甘くない
「俺やるから、休め」
「お前は頼らなすぎやし自分追い込みすぎ、一人で捌かれへん時は言え」
俺がまだ何か言いたそうにするとあにきは鞄を取って無理やり俺をソファーに寝かせた
「ごちゃごちゃ言うな、もう休んでええから」
「お疲れ様、こういう時はちゃんと言うんやで」
頭を撫でられ、俺は号泣しながらあにきに抱きついた
声は出さず、あにきの胸に顔を埋める
俺がこんな情けない姿を見せてもあにきは何も言わず優しく撫で続けてくれる
その暖かさに包まれながら俺は暗闇に吸い込まれていった
こういう話書いたことあるようなないような…マジで覚えてねぇけどほとんど衝動書き過ぎて多分似たようなやつあったりするw
気分で書いてみたけど投稿する前に消したり
今後も好きなように書くので同じようなの書いてても見逃して、一緒に楽しんでください
コメント
8件
ノベル書くの楽しすぎる、難しいけどまじ楽しい、色んな書き方試してみたい 今後ノベルで書きたい時はこういう風に読み切りとか出すと思うから良かったら読んでください
好きすぎるので何百回も読むわ
好きすぎて無理🤦🏻♀️💞