TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
曖昧

一覧ページ

「曖昧」のメインビジュアル

曖昧

1 - 曖昧

♥

260

2023年09月19日

シェアするシェアする
報告する





4月。


彼と出会ったのも、このくらいの時期だっただろうか。












なんとなく人生が嫌になって、

なんとなく海に来て、

なんとなく死にたくなって、

なんとなく溺死してみようと海に入った。



その時、桃色の彼が現れた。




『こんなところで何してるの?』



なんて言う君は、少しさみしそうな顔をしてたっけ。




赤『俺の人生なんで。』

『親からもらった身体でも、死ぬときは勝手に死にます。』



そう言うと彼は


『俺、桃。』


と名前だけ名乗って俺を彼の家に連れて行った。










その後のことは覚えていない。


ただ、泣きじゃくってそのまま寝た。


それだけ。








いつの間にか彼と一緒に暮らすことになって、



いつの間にか、お互い好きを伝える関係になって、










いつの間にか、彼がいないと生きていけない体になっていた_______。











桃『赤、かわいいね。』

赤『ばっ、///』




桃『赤、好きだよ。』

赤『……おれも。』

桃『やんきゃわいぃ…♡』

赤『きもい!離れろ!』

桃『むり♡』

桃『絶対離さない。』










そして、いつの間にか、




桃『………………』





俺の大好きな彼は、



薬指の指輪だけを残して


















死んでいた________。






















『曖昧』

loading

この作品はいかがでしたか?

260

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚