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nmnm、捏造小説です

ご本人様とは全くの無関係です。

誹謗中傷、荒らし、晒しはご遠慮ください。

苦手な方は自制をよろしくお願いします



同じ場所に居たかった

夢を見た。懐かしい夢だった。俺がこの基地に入って間もない頃。まだ右も左も分からない程にあやふやであの時も訓練場で一人。まだ新しい軍で武器も完璧ではなかったためひとりで小さい頃騎士に教えて貰った剣術を木の棒で思い出しながら振る。

「ふっ、ふっ、」

あんま覚えてへんけど多分こうやろ…曖昧になりながらも振り続ける。

「よう頑張ってるな。」

突然後ろから声がしてバッと振り返る。後ろにいたのは同じ幹部の兄さん。革命時は1番前線で戦って、1番傷の少なかった

コネシマにとって1番かっこいいと感じた人。

「えっ…あ、ありがとうございます…」

まだ馴染めていないのかコネシマはオドオドしながら返事をする。

「w…まだ慣れてないか…」

そう呟きながら兄さんはコネシマに近寄る

「ホイ。」

そう言って兄さんは斧を渡してきた。

「…斧?俺は斧使いませんけど…」

コネシマはずっしりと重い斧を受け取って言った。

「ごめんな。生憎今はこれしか持ってなくて…剣より重いから多分これで練習しとけば剣も扱いやすくなると思う。」

そう言いながら背の高い兄さんはコネシマの頭を撫でて「じゃ。頑張ってな」そう言ってすぐに戻って行った。嵐が去ったようにすぐに戻って行った兄さんの背中をぼーと見ながら憧れの人に貰った斧にコネシマは頬を緩ませた。



最後に聞こえた。兄さんが基地を出ていく日。兄さんは微笑んでコネシマに言った。

「俺はもうコネシマの背中を押してやれん。でも、もうコネシマなら大丈夫。次は新しい後輩の背中を押せるように頑張ってくれ。俺の自慢副隊長。」

最後に撫でられた手の温もりが今も忘れられない…



「ーーさんーーーい‼‼」

耳に馴染んだ声が聞こえる

「んぁ?」

目を薄くあげると靴の裏が見える

「は?」

ゲシッ。顔を誰かの靴で踏まれる。

「お”お”い‼ショッピィイ‼‼」

誰かはすぐにわかった。

「うるさいっす 」

蹴りながら腕を組んで

「はやく起きて下さい。」

そう言ってすぐに部屋を出る。

「はぁ…誰に似たんやろ…」

ベットに座ってタバコを咥え苦笑いをする。コネシマは窓を見て今日みた夢を思い出す。

「今、兄さんどうしとるんやろ…」

兄さんに貰ったバンドを触りながら遠い目で街を見下ろす。


「会いたいな…」






幹部になって1番嬉しかったあの日。

幹部人生の中で1番楽しかったあの日々。

人生の中で1番悲しかったあの日。


全てあの人がいたから感じれた感情なのだ。

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