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るあ/み!専門
前よりこの関係も少しだけ変わった。
触れ方がほんの少し違う
前みたいにただ押し寄せてくるだけじゃなくて
途中で様子を探るみたいに間ができる。
そのたびに息が戻る
整えられるはずの時間
「……」
視線が落ちる
見られている気がする
何かを、確かめられているみたいに。
少しして、また近づいてくる
さっきよりも、迷いはない
でも、それは前と違う。
ただ一方的に進むんじゃなくて、
どこかこっちに合わせるみたいに動いてくる。
これも “楽になるはず”の動きだって、分かる。
なのに、さっきより苦しい。
どうして
前より優しいはずなのに
前より、ちゃんと見られているはずなのに。
ただ耐えていればよかった時より、
今は少しだけ余裕があるはずなのに
今はその余裕の隙間で考えてしまう。
何を求められているのか
どこまで応えればいいのか
それが分からない。
「……っ」
小さく息が漏れる
その瞬間、わずかに動きが変わる
快感を 気づかれている。
その事実に胸が強く脈打つ。
合わせられている
それは、優しさのはずなのに
どうしてこんなに、逃げ場がないんだろう。
前は、ただ受けていればよかった。
何も考えなくてよかった。
でも今は違う
反応を見られて、
合わせられて、
引き出されるみたいに、
少しずつ、内側まで触れられていく
怖い。
ただ触れられるより、ずっと。
「……きもち?」
落ちてきた声に反射で頷く。
大丈夫じゃない、なんて言えない。
言ったら、どうなるのか分からないから
それに ほんの少しだけ、
本当にほんの少しだけ、
“楽だった瞬間”があった気がしてしまうから。
コメント
2件
短期間に沢山の更新すごい嬉しいです🥲ありがとうございます 本当に最高で、1話から何度も読んでます♡