「うーん。どうしようか?」
『とりあえず、死なれても困るしヒール掛けといたら?』
「だねー。︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ヒール︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎」
『これで大丈夫でしょ。』
「うん。」
****
事の発端は、少し前に遡る。
『リルン!!オーガがいるよー!』
「あっホントだ!そういえば僕里から出てからまだ実戦してないよね?」
『そーだねー。』
「腕試しといく?」
『 いっちゃっえ!』
「よぉし!じゃあ、初級風魔法から︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎エアスラッシュ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎」
ザシュッ!
「あれっ?なんか弱くなってない?」
『確かに?あっ、リルン人が倒れてる!』
「あっホントだね。オーガに襲われてたのかな?」
『でも、ほっといたら死んじゃいそうな傷だね。』
「うーん。どうしようか?」
*****
『多分見た感じ的に冒険者じゃない?』
「てことは、ギルドカードがあるかも?」
『だね。探してみよう。』
探してみると首からかけてある紐にギルドカードがぶら下がっていた。
「バルト・スーバイル・ヴィンドレットだってー。Bランクの、」
『貴族かな?』
「みたいだね。名前を見ると、確か爵位は侯爵くらいだったと思うけど。」
『うーん。念の為、調べてみる?』
「いいよ。いちいち調べてたらキリがないよ。鑑定で充分。︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎鑑定︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎」
【鑑定結果・バルト・スーバイル・ヴィンドレット・Lv28・スキル、身体強化、炎・水・風魔法】
「珍しいね。人族で3属性って。」
『確かにそうだね。』
「とりあえず、道草くってたら夜になっちゃうから連れていこう。」
『だね。連れていこ。︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ウィンドアップ︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎よしっ!行こー!』
「あっ持ち上げてくれてありがとう。じゃ行こ、」
そして僕らは、王都に飛んで行くのであった。
コメント
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リルンとバルトの出会い。決してバルトが弱い設定ではないです。