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君と僕の最期

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君と僕の最期

1 - 君と僕の最期

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2024年10月30日

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氷月と久しぶりにデートだ。僕は余命宣告されてしまった。癌が骨に移動してしまったらしい。氷月にはまだ言ってない。言うタイミングがないって言えば嘘になる。言えない。言いたくない。氷月との時間を壊したくない。



「氷月ー!」

「待ち合わせ時間の10分前ですよ。」

「氷月だって今来てるじゃん」

「….」

「久しぶりだね」

「そうですね」

「上映まであと1時間あるよ」

「適当に回りますか」

「そうしよう」



「面白かったね」

「羽京くん泣きすぎですよ」

「だって、まだ小さいのに、、お母さんのために、、1人で、、」

「あーまた泣かないでください」

「氷月は泣かなすぎだよ」

「演技だと分かっているので」

「面白くないなー。あ!観覧車あるよ!乗らない?」

「良いですよ」



「氷月、怖くない?」

「からかわないでください」

「んふふ。、、景色綺麗だね」

「そうですね」

「、、最期に氷月と入れて良かった」

「?何で最期なんですか?」

「……いや、なんでもない」

「、、そんな縁起でもないこと言わないでください」

「、、、、、うん、、ごめんね」

「分かれば良いんですよ」


「もし、、もし、僕が居なくなっても、、忘れないでね」

「、、今日どうしたんですか?」

「何でもないよ。氷月には幸せになってほしくて」

「羽京くんがいれば私は幸せですよ」

「、、、うん、じゃあ僕死なないようにしないと」

「死なれては困ります」

「うん、、、頑張るよ、、」

「もう着きますね」

「本当だ。」

「気を付けてお降りくださ〜い」



「送りますよ」

「平気だよ。僕男だし」

「私が送りたいんです」

「、、じゃあお願い」




「羽京くん、私を頼ってくださいね」

「え?」

「羽京くんは、1人で抱え込みすぎです」

「、、うん、」


「さあ着きましたよ。」

「氷月、じゃあね」

「またありますよ」

「、、、うん」

「それでは失礼します」


氷月、ごめんね


僕は静かな部屋で1人で泣いた



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