テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#じゃぱのあ
ゆき
20,156
るるぅ⚡️🌷
1,402
第七話 もう戻れない
あれからずっと手を繋いだままで、会話もどこかぎこちなかった。
jp「せ、先輩っ!イルカショーあるみたいですよ!見に行きません?」
ふいにjpがそのように話題を振ってきた。
tt「あ、ああ…そうやな。行くか」
イルカショーでも見れば少しは気を紛らすことはできるだろうか?
席についてからは流石に繋いでいた手を離した。
そりゃそうだ。
だってあれはただ人混みではぐれないようにするために、転ばないようにするために繋いでいただけなのだから。
もれなくイルカショーが始まる。
俺たちが座っているのは真ん中あたりの列なので水がかかるか、かからないかの瀬戸際、といったところだろう。
jp「わっ!すごい!」
jpはイルカショーに釘付けになっている。
俺も次第に心が落ち着いてき、普通に楽しんでイルカショーを見ることができていた。
いよいよクライマックスとなり、イルカが大きくジャンプした。
次の瞬間、バシャーンと大きく水しぶきが上がる。
そして、
tt「ひゃっ!?冷たっ!?」
思いっきり水がかかった。
ここまで水しぶきがくるとは思っていなかったので完全に油断していた。
俺は頭からずぶ濡れになってしまった。
jp「先輩大丈夫ですか!?」
ふとjpの方を見ると、jpはあまり濡れていない様子だった。
どうやら俺だけ運悪く水がかかってしまったらしい。
tt「大丈夫大丈夫!びしゃびしゃにはなってもうだけど…wいや〜びっくりした〜」
俺はなんてことないように笑いながら答える。
しかし、
tt「くしゅんっ…!」
体が冷えた影響でくしゃみをしてしまった。
jp「え、ほんとに大丈夫ですか…?」
tt「あはは〜w大丈夫大丈夫〜!」
ほんとは少し寒いが、jpに心配をかけるわけにはいかない。
どうせ時間が経てば服も乾くし、全然平気…
ふわっ
tt「え?」
突然、俺の体ふわりと暖かいものがかけられた。
jp「無理しちゃダメですよ?寒いなら俺のパーカー貸します」
tt「…」
俺の体を覆ったもの、それはjpの着ていたパーカーだった。
こいつはなんで…
tt「…ありがと」
ヘタレのくせに…
jp「いえ!全然大丈夫です!(ニコッ)」
なんでっ…!
tt「……っ//」
tt(なんでこういうことは恥ずかしげもなくさらっとできるん…?//)
・・・
tt「パーカーありがとうな。返す」
jp「あ、はい!」
水族館を一通り周った頃には、俺の服はある程度乾いていた。
最後に俺たちはお土産ショップに入る。
tt「…せっかくやしなんか買ってく?」
jp「は、はい!」
俺たちはぶらぶら〜っとショップの中を見て回る。
すると、jpが何か欲しいものでも見つけたのか足を止めた。
jp「…」
tt「なんか買いたいもん見つけた?」
jp「え!?あ…いや、その…//」
jpはおどおどとした様子で目を逸らす。
tt「…もしかしてコレ?」
俺はjpが見ていたであろうものを手に取った。
それはイルカのペアのキーホルダー。
jp「…//」
jpは恥ずかしそうに視線を下げた。
tt「…」
俺はキーホルダーをしばらく見つめる。
…まあ、今日色々あったけど楽しかったし、お礼にこれくらいならしてやってもいいかもしれない。
tt「じゃあ買いに行こ」
jp「え…!」
tt「せっかく2人できたんやからその思い出として買うのはありなんちゃう?」
jp「…!は、はいっ!//」
jpは嬉しそうに笑う。
その笑顔に少し心臓が跳ねたような気がしたのは…
tt「っ…?//」
きっと気のせいやんな?
・・・
jp「…先輩、今日はありがとうございました!」
tt「ん、こっちこそありがとうな」
デートはこれで終わり。
もうお別れの時間だ。
jp「あのっ…先輩…//」
tt「ん?」
jp「その…今日、楽しんでもらえましたか…?//」
jpは少し緊張した面持ちでそう尋ねてくる。
tt「うん。楽しかった」
jp「っ…!あのっ…//」
jpは顔を赤くしながら、それでも目を逸らさないで尋ねてくる。
jp「今日…俺のこと、少しでも意識してもらえましたか?少しでも…ドキドキしてくれましたか?」
少し涙目になりながらも一生懸命に尋ねてきたjpに思わずトクンと心臓が鳴る。
tt「…」
俺は今日一日のことを振り返る。
確かに楽しかった。
俺はもともとは普通に友達来てるような感覚で楽しむつもりだった。
だけど…ただの友達と来ただけじゃ感じないものが確かにそこにはあった。
tt「まあ…//」
俺はjpを揶揄うかのように、少しいたずらっぽく笑う。
tt「多少はしたかもな?w//」
jp「っ!?///」
その瞬間、jpの顔がぶわ〜っと赤くなる。
なんで俺じゃなくてコイツが赤くなってんの?
呆れまじりに笑いながら俺は別れを告げる。
tt「じゃあな!また大学で」
jp「は、はいぃっ!!//」
少し上擦った声でjpが返事した。
なんやかんや最後までヘタレはヘタレだった。
だけど…。
tt「…」
帰路を歩く足のスピードが段々と上がっていく。
家に帰って、自分の部屋まで猛スピードで走る。
そしてそのままベッドにダイブした。
tt「っ…//」
じゃぱぱといる間は、ずっと気づかないようにしていた心臓の音が…1人になった途端、急に大きく聞こえてきた。
ずっと気のせいだって言い聞かせてた胸のドキドキが、気のせいじゃ済ませれないくらいになっている。
…ほんとはずっと気づいてた。
jpには意識もドキドキも多少はしたかも、なんて言ったけど…ほんとはずっと意識してたしドキドキしてた。
それでも素直にそれを認めたくない。
認めたくないのに…
tt「…ッ〜//」
この気持ちは、もう戻れないところまで来てしまっている。
俺はぎゅっとイルカのキーホルダーを強く握った。
続く
〜〜〜
おまけ
お昼は水族館内にあるカフェで食べることになった。
2人で話しながらご飯を食べていると、jpのスマホが軽快な音を鳴らした。
jp「ん?」
jpがスマホを見た瞬間、
jp「っ!?げほっ、ごほっ!?//」
目を大きく見開き、ごほごほとむせた。
tt「え、どしたん…?」
突然のことに俺は困惑する。
jp「い、いえだいじょ…」
その瞬間、ひどく動揺していたのか、jpの手からスマホが落ちた。
jp「あ」
tt「え」
表示されていた画面を見て、俺は固まる。
それはyaくんとのLINEだった。
jp『今から先輩とお昼食べる!』
ya『了解。それでは次のミッションに移る』
ya『ミッション5。tt先輩にあーんせよ』
tt「…」
jp「あ、あの…これは…!その…違うくて…!//」
どうやら裏でyaくんがjpにミッションという名の指示を出しているようだった。
⭐︎その後無事ミッションも達成しました
コメント
2件
おぉ〜ニヤニヤ笑⚡さんに「あーん」っか、…… 「あーん」だと⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ 読者を尊死させる気ですか⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ チーン†┏┛ ᐛ ┗┓†チーン