この作品はいかがでしたか?
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こんにちは〜ねこもみじでーす!
今回はフォロワー様500人記念となっております!
注意!
・青桃
・エセ関西弁
・御本人様とは関係ないです
それではすたーと!
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青side
今日も俺は教室でぼっち、別にいやではないが
クラスの人気者が今日も騒いでいる
青「うるせーなー(小声」
こんなこと本人に聞かれたら陽キャというものに
殺されるため、小さい声で愚痴をつぶやく
キーンコーンカーンコーン
チャイムもなりクラスメイト達が帰っていく
俺も部活にいこうかな
俺は写真部、部員は俺1人
たまには空を撮るのもありだと思い
屋上のドアを開ける
(ガチャ
青「え…」
桃「うん?」
なんでここに居るんだ
1番会いたくなかった…クラスの人気者
桃「あれ?君もここに用事?」
青「あぁ、まぁ」
もう帰ろうかな、めんどくさいし
青「じゃあ俺はこれで」
桃「ちょいちょい!帰っちゃうの!?」
青「もういっかなって」
桃「え〜?じゃあ用事がないってことだよね?」
青「…」
すごく嫌な予感がする
桃「写真部なんだよね?」
「俺のこと撮ってくれないかな?」
青「…」
桃「そんな嫌そうな顔しないでよ」
桃「だめ?」
だめと言われると断れない…
この性格に恨みをもった
それに彼はなかなかのルックスだ
さらさらな桃色の髪
桜色のような人を惹きつかせる瞳
笑う時に見える八重歯
背も俺よりは低いがなかなかの高身長
頭も盗み聞きしている限りいいらしい
あまり人を撮ることはない俺からすると好都合
青「…ええよ」
桃「え…?ほんと?」
青「ほんとだからええよっていってるやん」
桃「いや、まさか承諾してくれるなんて」
「思ってなかったから」
青「で、撮るんやろ?」
そういい、カメラを構える
桃「君、なかなか冷たいね〜、」
「もしかしてツンデレ?」
青「は?もう撮らんぞ?」
桃「うそうそっ!!!汗」
青「…、」
青「はぁ、 」
桃「そんな大きなため息吐かないでよ〜」
陽キャはこういうものなのだろうか
まぁ、撮るとするなら…夕焼け空とかかな
青「ほらここきぃ」
ここに来いと手招きをする
桃「う、うん…」
桃「あ、あのさ?」
青「ん?なんや」
桃「いざ撮るとなると恥ずかしいな〜って///」
青「…かーえろっ」
桃「ごめんじゃんっ!まってよっ!!!」
青「はいはい…」
青「パシャッ」
やはり彼は絵になるなと改めて思う
彼が頬が紅く染まっていたのは気のせいだろう
桃「ありがと…!」
青「じゃ、俺はこれで」
桃「あ、あの…」
青「ん?」
桃「よかったらさ…?」
桃「交換しない?」
そういってスマホを出してくる
まぁ、乗ってやらないこともないだろう
青「ええよ、」
桃「やった…!」
桃「…おけ!ありがと!(ニコッ」
桃「よかったらさ…また撮ってくれないっ?」
桃「だめ…かな?」
なぜか…心が熱くなった、のは気にしないでおこう
青「ええよ、撮ったるわ」
あれ、なんでこんなこと言ったんだ?
でも、なぜか彼のことが気になった
桃「んへ、ありがと!」
笑う彼がとても愛らしかった
…ってなんでまたこんなこと…
桃「じゃあ、また明日ねっ!いふくん!」
青「…!名前…」
桃「え?名前違った?」
青「いや、名前は合ってるけど…」
桃「猫宮いふくんでしょ?」
桃「前からかっこいい名前だな〜って思っててね〜」
青「そ、そうなんや」
桃「で、俺の名前は呼んでくれないの?」
青「え〜と、ない…なんやっけ」
桃「ちょっと〜!!」
青「うそやからw乾ないこさん?」
桃「…!///」
桃「名前呼ばれたらもう満足!!」
桃「じゃあ、今度こそまたね」
青「あぁ、」
またねという君は
なぜか悲しそうな、切なそうな顔をしていた
彼がいなくなった静かな屋上の中、
俺は彼のことが頭から離れなくなった
青「どうしたんや、俺…?」
胸に手を当てんでも分かるくらい、
心臓の音が速くなっている
これが一目惚れ…ってやつなのか…?
ピロン
ポケットの中から電子音がした
相手は…
青「母さん?」
メッセージを確認してみると、
仕事場に資料を 忘れたようだ
これは届けるしかないだろう
着いたのは病院、資料…は見ない方がいいだろう
母さんから送られた場所まで向かおうとしていた
そう、向かおうとしていたんだ
青「…あれは」
後ろ姿だけだが俺の知っている人がいた
絶対にいてはならない彼が
青「…ない、こ…?」
さすがに違うと思った、思いたかった…
だが、こんな綺麗な桃髪彼しかいないだろう
見るつもりはなかったが持っていた
資料が気になり 見てしまった、
そこには信じたくない名前が書かれてあった
「乾 ないこ」…と
咄嗟に早く母さんのとこへ行かなければと思い
病院内を駆けた
ガラッ(扉)
母「あら〜来てくれたの〜」
いつもと変わりない母さんに聞く
青「なぁ、母さん?」
母「ん?どうしたの〜?」
青「ないこ…って知っとる?」
母「…ええ、知ってるわ」
母「もしかして、お友達…?」
青「まぁ…」
青「で、病気…はどうなん」
母「…さすがに息子でも言えないかしらね」
青「そう…」
今の発言からしてもかなり重い病気だと思う
青「じゃあ俺、 先帰るな」
母「ええ、ありがとうね、気をつけるのよ」
青「おん…」
家に帰って自室に戻る
やっぱり信じられない、あのないこが?病気?
頭が現実についていけていない
ピロン
また電子音が聞こえた
…ないこからだ
すぐに手に取った
「やっほ〜!そろそろ連絡が欲しい頃じゃない かな〜って思ったから連絡してみたよ!あ、いらなかった?wごめんごめんw」
…究極の陽キャ、…いい方が悪かったか
彼らしい明るいメッセージが届いていた
だが、これで知ってしまったことを無視して
過ごすなんて俺にはできない
と思っていたが
「会いたい、だめ?」
と、彼にしては珍しい文が後から送られていた
これはチャンスだ、彼に聞けるのなら聞こうと思い
メッセージに対して返信する
「ええよ、どこ集合 」
「公園ね、すぐ来て」
早く行かないと行けないような気がした
青「はぁっ、はぁっ、」
時刻は11時外に出るようなことはほぼない時間だ
でも今だけは出ないといけないんだ、
やっぱり、俺ないこのこと好きだったんだ
好きと自覚してしまうと気持ちが止まらない
彼に、ないこに伝えたい、この高鳴る気持ちを
桃「あ、来たんだね」
青「行かんといかなだめやと思ったからな」
桃「そっか、」
青「あの、ないっ、」
ギュッ
青「…え?」
思考が止まったかと思った
桃「お、俺…」
抱きついてきたその手は震えていた
桃「実は…すごい重い病気でっ」
桃「でも、そんなのみんなに知って欲しくないから」
桃「今まで通りの俺でいようとしてたの」
桃「でも、君に、いふくんに出会っちゃって、」
桃「なんか、初めてこの人になら全てをさらけ出したい って思って、」
桃「ずっと前から君だけを見てた」
桃「いつも1人でいるところも」
桃「写真を楽しそうに撮るとこも」
桃「どんな時も優しくて、ちょっと不器用なとこも」
桃「全部、全部好きだった…!」
青「…っ!///」
青「お、俺もっ」
青「最初はずっとただ明るい奴と思ってたけど」
青「それは人を笑顔にする為の明るさで」
青「好きなのかも…って気がついたら」
青「ないこのことしか考えられんで…」
桃「そっかぁ〜wじゃあ両思いだね、」
桃「でも、さっきいった通り、俺には病気がある…」
桃「もう死ぬんだろうな〜って 思ってきたからさ…」
桃「急に、怖くなって…」
桃「もしかしたら死んじゃうんじゃないかって…」
桃「今が1番怖い、」
桃「いふくんと両思いになれたからこそ、」
桃「死んでしまうのが怖い、」
青「ないこ…」
そんなこと考えてたんや、
桃「実は明日が手術の日でさ?」
青「は、え…?」
桃「ほんと急すぎだよねw」
桃「だから、またねっていったのに」
桃「やっぱり寂しくなっちゃった」
桃「いふくんのせいだよ?こんな俺にさせたのは」
青「…そっか、」
青「 その、手術は…?成功するん…?」
桃「確率は2分の1、生きるか死ぬかまだ分からない」
桃「でも、絶対生きて戻ってくるから」
桃「その時には俺にキス…してね?///」
青「キ、キス…///」
桃「あ、照れちゃった?w」
青「ないこもやろ?
青「顔、すっごく真っ赤やで?」
桃「う、うっそ〜…そんなわけ」
俺の言っていることは嘘では無い
紅色に染まりすぎた頬を見ると…体が勝手に動いた
青(ムニッ(頬)
桃「ちょ、なにっ///」
青「なんか、触りたくなった」
桃「な、なにそれw」
青「チュッ(頬)」
桃「…っぇ?」
青「っw///」
さっきよりもっと顔が紅色に染まっていく
青「ちゃんと成功させろよ」
青「待ってるから」
桃「…」
桃「うん…ポロポロ(泣)」
抱きしめあう俺達以外、
誰もいないかのような 静かな空間を過ごした
そして、翌日
いつもは全く起きれない朝のはずだが今日は
起きれた、寝れなかった…といった方が正しいか、
来るはずもないと思いつつスマホを開く
そこには俺が寝た後に送られてきたであろう
メッセージがあった
「明日は絶対成功するから、安心して?
怖いけど、頑張るからさ!あ、そうだ!
いふくんって呼び方もいいけど、どうせなら
みんなと違う呼び方がいいな〜って思って!
まろ…とかどうっ?俺結構いいと思うんだよね〜
次からはまろって呼んじゃお〜!まぁ、心配しない
で!キスの練習でもするんだな!」
…ほんとこういうやつだよな
俺の事ばっか、心配させないように
明るい文だけを送ってくる、
でも本音は分かるような気がする
というかもう分かってしまっている
本当は怖いんやろうな、
俺がないこの立場 やったら耐えられない、
どうしてここまで強く生きられるのだろう
青(もうっ、ほんまに…
今だけは神に祈ろう、今だけは…
…こんな日ですら学校に行かないといけないなんて
授業はなにも耳に入らなかった
しょうがないだろう、
ないこのことで頭がいっぱい なのだから
気分が落ち着かなくなり、放課後にもなったし、
俺は屋上に行くことにした
彼がいないということはこんなにも心が空っぽに
なるものだったのか、そんな時間は経っていないが
青「はぁ、ないこ…」
つい零れてしまった
返事なんて返ってこないはずだったのに
桃「は〜あ〜い、」
昨日まで聞いていた落ち着いた声がした
青「っ、ないこっ…!?」
青「なんで…」
桃「なんで…って」
桃「成功したからに決まってんじゃん…!」
たったったっ
ギュッ
桃「まろ、まろっ…!ポロポロ(泣)」
桃「ちゃんと成功したっ、」
桃「怖かったけどっ、まろのことずっと考えてた」
青「…ありがとう、戻ってきてくれて」
桃「うん…、」
青「チュッ」
桃「んっ…///」
桃「っ、はぁっ、///」
青「んふ、かわい///」
青「改めてやけどないこ」
桃「うん、」
青「俺と付き合ってください」
桃「…はいっ///(ニコッ」
ないこと出会った日と同じような
夕焼けの空が 俺達を照らし続けていた
コメント
9件
あぁ〜"良かった、バトエンじゃなかった(泣)(( 最高だった!神作ありがと((
いやんっ、最高っ! やっぱないふ好きやわぁ~ ないちゃん!手術成功おめでとう!!
え、やだ、好きっ、 尊い絡みをありがとうっ、 ないちゃんまじ手術成功して良かった これで成功しないでバッドエンドもいいけど!! 成功の方が好き🫶🏻💗 ̖́-