翌日、朝の教室。
窓から差し込む柔らかな光が、教室の机を温かく照らしていた。
胸の鼓動を感じながら、ないこを教室の隅の静かな場所へと呼び出した。
二人きりになると、まろは深く息を吸い込み、まっすぐないこの目を見つめる。
「ないこ……昨日、言おうとしたこと、もう一回言わせてほしい」
ないこは驚いたように目を見開くが、真剣な遼の顔を見てうなずいた。
「俺は……ないこが好きや。ずっと、初めて会った時から」
『ありがとう。俺もまろのことが好きだよ』
二人の距離がぐっと近づき、ないこは優しくまろの手を握った。
「これからも、ずっと一緒にいてな?」
『うん、もちろん』
教室の静かな空間に、ふたりだけの暖かな雰囲気だけが残った
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