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1 - srrch

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2024年11月07日

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ご本人様とは一切関係ございません。

転載・スクショ等禁止。






※Dom/Subユニバース

kymnk匂わせあり










『ちょっと慰めにきてくんない?』


「…はぁ?」


丑三つ時を回った頃。静まり返った夜にひとつピコン、と通知音が鳴る。


確認してみればそれはりぃちょからで、しかもよく分からない内容だった。


『なんやいきなり』


意図が分からなくてとりあえず返事を送ると、『いいから家来て』と即レスが来る。

こいつ暇だろ。



「…行ってやるか」


作業も行き詰まっていたし、何よりりぃちょがこんなことを言ってくるのは珍しくて少し心配で、スマホだけ持って腰を上げた。









「…Glareにあてられた?」


「そう、だからPlayしてほしくて」


「いや、待って、お前Domちゃうんか?」


「あー…いや、Switchなんだよね、俺」


「Switch?」


「うん、とは言ってもDom性のほうが強かったから今まであてられることなんてなかったんだけどさ」


「……なるほど。」


Switchだったことすら初耳なのに、いきなりPlayしてほしいなんて、俺はこいつになんだと思われているのだろう。



「なんで俺?」


「だってキャメさんに頼むのは悪いし!じゅうはちはダメでしょ?」


あぁ、確かに。キャメはニキとそういう関係にあるんだった。


この前だってニキくん可愛いんだよとか言ってとんでもない写真を見せられた。あいつはデリカシーがなさすぎる。



「…分かった、」







「”Kneel”」


「…ぁ、」


「ん、えらいな。大丈夫か?」


「…ん…」


Commandを出して、えらいと褒めた途端、りぃちょの瞳がとろんと溶けて甘い表情を見せられる。


「…やば」



猥雑な表情にどうしようもなく劣情を煽られて、ぽろりと声が漏れた。

友達にこんな感情を抱いてしまうのはどこか胸がムズムズして、いたたまれない気持ちになる。



「…せんせー?」


「っあぁ、何?」


「…えと、……」



「”look”」


えっと、と小さく零してそれきり迷うように目線を彷徨わせることしかしない彼を眺めていたら口をついて出た言葉。

自分でもびっくりするくらい支配欲が湧いて出ている状況に嘲笑した。



「ぁ……せんせ、おれ」


「どうした?


    …何してほしい?”say”」


「っぁ、…えと、……たくさん褒めて、はぐ、してほしい…です、」


「よう言えたな、”Goodboy”」



「…ぁ、んふ、」


くしゃりと頭を撫でて褒めてやるとふにゃりと表情を崩す様が酷く可愛く見えた。


「…ね、もっとして、はぐも」


「はいはい」


俺よりは少し小さい体を包むように抱きしめる。彼は俺に体重をあずけて小さく息を吸い込んだ。


「……んふ、きもちい」


「…それは良かった」


「ん…」


まるで小動物のように擦り寄ってくる様子に苦笑が零れた。

生温い微睡みの中にいるようなふわふわとした感覚に陶酔する。


「…なぁ」


「…?なに…?」



「”kiss”」


あ。


やばい。無意識のうちにこぼれおちてしまった行き過ぎたCommandに全身の血の気が引いていく。



「やば、ごめ…」


「ん、」


するりと頬に手を添えられて息が詰まった。

俺をじっと見つめる瞳はとろんと蕩けたままで逃げたくなる。汗が額を滑り落ちた。


「りぃちょ、無理せんでも」


「べつに、せんせーならいいよ? 」


「は」


「…んふ、」


へにゃりと微笑む彼の顔が愛おしくて堪らない。

近づいてくる顔に目を瞑り、甘い陶酔に身を委ねた。






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コメント

2

ユーザー

とても好きです...!!😭😭 Dom/Sub 最高でした ...

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